裁断から仕上げまですべての工程を手作業で行うクビキレザー。ポップアップイベントから趣味のキャンプやサーフィンまで大活躍しているのが、この珍しいメルセデスのキャンパーである。オーナーの佐藤さんは群馬県高崎市を拠点としているが、クルマ選びに東京のスタイルを感じられたため、ここで紹介する。

ずっと探していたから愛情もひとしお。

群馬県高崎市を拠点する実力派のレザークラフトブランドであるクビキレザー。ディレクターであり、クラフトマンでもある佐藤さんの愛車は、滅多に見ることのないメルセデス・ベンツのキャンパー。トランスポーターがベースで、コンパクトながらも充実した装備となっている。
「ずっと探していて、ようやく見つけました。このキャンパーは日本には300台程度しか輸入されなかったそうです。珍しいゆえにアフターパーツがなくて、乗り出すのに2年以上掛かったから、その分、愛情もひとしおです(笑)」
アウトドアのアクティビティは言わずもがな、ポップアップイベントに出店する際も大活躍だとか。
「狭い道でもストレスがないコンパクトなサイズなんですが、車内のレイアウトが素晴らしくて、快適に車中泊ができるんです。オーニングを出せば、雨天でも安心なので、このクルマを使ってポップアップストアをやることもあります。リアにキャリアが付けてあるので、スペアタイヤはフロント側にあるんですが、このどこか愛嬌のあるフェイスもお気に入りですね!」
「1995 MERCEDES-BENZ MB100D」のディテールを拝見!
サイドには純正のオーニングが装備されており、野外のイベントでも大活躍。これを利用してイベントを行うこともある。またルーフ部分がポップアップテントになっており、複数で就寝することも可能。ファミリーキャンプでも難なく使える広さがあるそう。
メルセデス・ベンツと言えば高級車の代名詞であるが、この車両はトランスポーターがベースのため質実剛健な印象のコクピット。
キッチンスペースや冷蔵庫、簡易シャワー、クローゼットなど、小振りなサイズながらもキャンパーとして必要な装備が充実している。
(出典/「Lightning2022年7月号 Vol.339」)