あの頃が蘇る、オーセンティックコレクション。
アメリカと言えば、アウトドアの本場であり、ハンティングやハイキング、オートキャンプなど、様々なカルチャーを作ってきた。そんなアメリカで最古のアウトドアブランドであるウールリッチが、190年を超える歴史の中で輩出してきたアーカイブを紐解き、オリジナルのデザインを活かしながらも、再構築したオーセンティックコレクションを2021年春より本格始動させた。
シルエットや素材などで現在のファッションシーンにも通用するツイストを加えて、ヴィンテージの要素を織り交ぜたバランスが実に秀逸。例えばマウンテンパーカ。
1970年代のマウンパをベースにいるが、当時の主流であった60/40クロスではなく、撥水透湿性に優れた3レイヤーでリファイン。ヴィンテージの面影をうまく残したオーバーサイズシルエットも◎。またアイコンである’49年頃から作られてきた象徴的なバッファローチェック柄である“Rich’s Original Buffalo Plaid”をウールではなく、使い勝手のよいコットンで構築するなど、古着世代にたまらない仕上がりとなっている。
MOUNTAIN PARKA
左下にある1970年代のマウンテンパーカを撥水透湿性に優れた3レイヤーファブリックでリファイン。ポケットのパターンやシルエットを絶妙に変えている。5万600円

DRIZZLE JACKET
1950年代のブルゾンに、大量生産のアメリカを象徴するコットンポリをプラス。オリジナルのリサイクルコットンポリエステル綾織を使うなど、随所にこだわった。3万5200円
AUTHENTIC FLANNEL SHIRTS
アイコンであるウールの長方形バッファローチェック生地をコットンで再構築。ボタンや前立て裏の別布処理、脇の環縫い縫製などの作り込みも要チェックだ。2万5300円
【問い合わせ】
ウールリッチ 青山店
TEL03-6712-5026
http://www.woolrich.jp
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「Lightning 2021年6月号 Vol.326」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/A.Kuwayama 桑山章
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