天神ワークスの手仕事。レザープロダクツに詰め込まれた職人技をご覧あれ。

天神ワークスのプロダクツと言えば上質なレザーをイメージするファンは多いはず。素材はもちろんだが、実は職人の技と、デザイナーのアイデアやセンスが詰め込まれていることを、ここで証明しよう。レザーと向き合い、レザーの可能性に挑む天神ワークスの手仕事をご覧あれ!

上質を極めたデイリーウエアが誕生。

SJ03|VARSITY JACKET

1960年代のアメリカ西海岸で大流行したカップショルダーのジャケット。そのデザインは現代においても色褪せることはない。もちろん、当時はコットンやギャバジン素材で作られていたが、時代とともにナイロンやポリエステルなど安価な素材に置き換えられ、デイリーなジャケットとして定着していった歴史を持つ。しかし天神ワークスはこのデイリーカジュアルなデザインのジャケットをブラッシュドキップレザーで製作。表面をブラッシングすることでマットな表情に仕上げた上質な仔牛の革だ。きめ細かなキップレザーは着込むうちに擦れて光沢を増し、経年変化も楽しめるジャケットが完成。20万9000円〜

天神ワークスの技術を象徴するハンドソーンのイラストがプリントされたレザーパッチ。品番のSJはストリートスタイルラインのジャケットに付けられる。カラーは全9色から選択可能。

襟をはじめ、袖、裾のリブ部分もすべて同じ素材のレザーで作られている。特殊な製法によってレザーをリブ状にし、肌触りの良さと伸縮性をもたらした。

カップショルダーは縫製箇所が多く、レザーで作る場合、格段に難易度が増す。丸みのあるシルエットを表現するには高度な技術が必要。

遮風性を高めるためファスナーを覆うようにフラップが付く。それを留めるボタンはデザインアクセントにも。独自のボタンホールが技術の証。

左の前身頃内側にはスラッシュタイプのポケットを装備。「バイカーも着たくなるカップドショルダージャケット」という裏コンセプトに沿って各ディテールは考えられている。

起毛したコットンネル素材をライニングに使用し、遮風、防寒性を高めている。使用するのは1950~’60年代のアメリカで人気だったオンブレチェックをチョイス。

フロントポケットは内部でコンパートメントが2つに分けられ、片側は物入れ、もう一方はハンドウォーマーとして活躍する。ハンドウォーマーには起毛したネルが貼られる。

フロントには2つのスラッシュポケットが付く。全体のバランスを考えて、ファスナーは隠れるように工夫されている。物を入れても落としやすい弱点を見事にカバーしている。

SJ02|C’MAN ZIPPED PARKA

カップショルダーと同時にローンチされたのが同じSJシリーズのフーディー。こちらも起毛を掛けたキップレザーを採用しているので、着用感が増していくと、光沢が現れるのはこのレザーならではの愉しみ。3シーズンは過ごせる万能パーカで、アウターとしてはもちろん、真冬にはミッドインナーとしても無理のない0.6㎜厚のレザーで、ソフトな仕上がりとなっている。スウェットパーカを着るように気軽に着られるのがこのフーディーのポイントだが、本格派も納得させる上質なキップレザーと精緻なディテールワークには、天神ワークスのアイデンティティーがしっかりと盛り込まれている。20万9000円〜

フードに備えられたスピンドルも布紐を使わず独自開発のレザー製を採用した。長年タフに使っても切れにくい工夫がなされたもので、抜いてしまうのはもったいない。

フードのカットパターンも実用性を考慮したもの。被った時にしっかりと頭部を包み込めるよう曲線でカットされている。わずかな雨であれば、これで凌げる。

袖や裾に新たに開発されたレザーリブを持つストリートスタイルの新提案がSJシリーズ新型2作の共通点。ストリートカジュアルウエアだからといって、妥協は一切なし。むしろ、直線的な部分がほとんどないだけに技術力をアピールできる一着に。

ライニングには袖通しのいい生地をチョイスした。仔牛の原皮を鞣したキップレザーは、成牛の原皮よりもキメが細かく遮風性に優れているので、アウターとしてはこれでも十分。

着用頻度が高くなるアイテムであるが故に、縫製へのこだわりは強い。フラットなシームを用いることで、スッキリとしたデザインに。耐久性も考慮した絶妙なピッチで縫われる。

一般的にパーカでは採用されることはない内ポケットも装備している。ジャケット感覚で着用することを想定しての仕様。しかも、着てしまうとその存在に気付かれない。

左右対称に付けられるフロントのポケット。通常のレザージャケットではありえない形状だ。ハンドウォーマーとしても活躍するが深さがあり、小物を入れても落ちにくい。

帽子職人にも負けないクオリティ。

CH09|C’MAN FISHERMAN CAP

ブラッシュドキップレザーを使ったロールキャップは、1940年代のUSネイビーのウォッチキャップから着想を得た。最大の特徴はロールアップ部分のレザーリブ。新開発の特殊技法を発揮した。カラーは全9色。3万8500円〜

新開発のレザーリブの強みは、その絶妙なフィット感。しっかりと頭部をホールドしてくれる。極端に弛んでしまうこともない。

裏地を敢えて付けず、むしろより経年変化を楽しみやすくしている。縫い目部分が頭部に触れてストレスにならない工夫も。

ロールアップ部分を下ろして被ることも可能な2ウェイ仕様。USネイビーのマリンキャップのような、まったく異なった印象をもたらす。裏縫いが露出することもない。

CH07|C’MAN TRUCKER CAP

高級感のあるキップレザーのトラックキャップ。6パネルのクラウンの前面2面を銀面貼り合わせにする事でパネルを固く美しい形状を保つ仕様に。アジャスター部分にリブ状のレザーを用いることでジャストフィットを実現。サイズはM,L2サイズ展開、全9色。3万6300円〜

通常のトラッカーキャップに見られる頭頂部の留め具を使わないのは、ステッチの精巧さをアピールするため。ズレは生じない。

フィッシャーマンキャップのロール部分にも使った手法を、キャップのアジャスターに活用。無段階のサイズ調整を可能にした。

CH08|C’MAN CREW HAT

WWⅡ期のUSネイビーのデニムハットをモチーフに、キップレザーで作ったクルーハット。ブリムは継目のない一枚革をドーナツ状に抜いた贅沢仕様。一枚革で、クセが付きにくく形状を自由にアレンジできる。サイズはS,M,L、全9色。4万700円〜

元にしたデニムワークハット同様にブリムのステッチはフリーハンド一本縫い。切れ目なく幾重にも円を描くように縫い、コシが生まれる。

ハットとしての完成度を高めるため、ブリム形状は頭囲に合うように真円ではなく、微妙に楕円にしている。フィット感は抜群!

【問い合わせ】
天神ワークス
TEL03-3870-8658
https://www.tenjinworks.com

(出典/「Lightning 2025年6月号 Vol.374」)

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