“Made in U.S.A.”を守り抜く、唯一のメジャーブランド。
“アメリカ製=偉い”というつもりは毛頭ないが、昭和世代の読者諸兄にとっては“Made in U.S.A.”の表記に何かしらのロマンを感じる人も多いはず。
Lightning本誌編集部員たちも、その世代でコンバースやVANS、プロケッズ……と、かつて我々が履いていたスニーカーはほとんどがアメリカ製。しかし’90年中頃から大手スニーカーブランドは国外に生産拠点を置きはじめ、いまやアメリカ製スニーカーは激減。しかし現在もアメリカ製でスニーカーを作り続けている唯一のメジャーブランドこそがニューバランスだ。
ブランドの歴史を駆け足で振り返ろう。
1906年にボストンで矯正靴メーカーとして創業し、その知識と経験を活かし’60年代にカスタムメイドのランニングシューズを手掛け徐々に知名度を高めていく。のちにラルフ・ローレンが1300を愛用するなど、ファッショニスタたちからも指示されるようになり、いまの地位を築き上げたというわけだ。
現在のニューバランスは、アメリカ製と英国製はハンドメイド、アジア製(中国、べトナムなど)は大量生産と、モデルによって生産拠点を分けている。そのため前者は手間とクオリティが高い分プライスにも跳ね返っているが、それでも履き心地の良さは多くの人を感動させている。
仮に生産国が変わってもこのクオリティを保たれるなら問題はないが、昭和世代としては高品質なMade in U.S.A.を貫くニューバランスの姿勢にロマンを感じてしまうのだ。
Made in U.S.A の人気モデル3足を紹介!
1.クラシカルでも履き心地は抜群。【M996 NCB】
‘88年に登場して以来、絶大な人気を誇る996。上の二足と比べるとクラシカルな佇まいだがENCAPを採用し履き心地は抜群。アッパーは天然皮革のフルグレインレザーで高級感もプラスされている。3万3000円
2.ハイテク顔の人気モデル!【M990 GL5】
「1000点満点で990点」のキャッチコピーで知られる990。現在は第5世代目となり、ソールにはクッション性に優れたENCAPとABZORBを採用。クラシカルさを残しつつも、ややハイテクな佇まいを醸すだけにスポーティな着こなしや軍パンなどに似合いそうだ。3万800円
3.NB 最高峰は伊達じゃない!【M1700 BKJ】
’99年に登場した1700を復刻したアメリカ製モデル。素材には当時の最先端技術を惜しげもなく投入し、高価格でも納得させられるほどのスペックを有する。その履き心地は極上といっても過言ではない。公式ストア限定モデル。3万7400円
【問い合わせ】
ニューバランス ジャパンお客様相談室
TEL0120-85-0997
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「Lightning 2021年6月号 Vol.326」)
Text/K.Sakamoto 坂本桂樹 Photo/A.Kuwayama 桑山章
関連する記事
-
- 2024.11.22
「パラディウム」から「JOTT(ジョット)」とコラボしたブーツが登場。
-
- 2024.11.21
トラッド巧者が選ぶアメトラの名品。これぞ持っておきたいアイテム4選。