旧くても新しくてもインディアンはマイノリティ。
「20代の頃から旧車ばかりでしたが近年LAのレースでスーパーフーリガンズのレーサーを見て、初めて現行のインディアンに興味を持ちました」
トロフィークロージングの江川さんは’47年式チーフと’34年式スポーツスカウトを所有するインディアン愛好家。レースで活躍する現行インディアンに影響されてFTR1200Sを手に入れた。
現代のハーレーはツアラーやクルーザーとしての性能を打ち出すモデルがメインを占める中、インディアンがハッキリとレーサーをモチーフとしたモデルを登場させたのは興味深い。見た目だけでなくFTR1200は足まわりやマフラーなど、欧州の高性能パーツを取り入れ性能を磨き上げている。
「旧くても新しくてもインディアンはマイノリティな存在。レーシーなデザインは旧いインディアンにも共通する要素だと思います」
同じインディアンとは言え、ヴィンテージと現行モデルでは乗り味は全く別物。もちろんどちらが良いというわけではなく、それぞれの楽しみ方がある。
「アナログなバイクを自分で操作するヴィンテージの楽しさに対して、高性能なFTRは乗ると自分がうまくなった気分になれる(笑)。扱いやすいから街乗りも速いし、長距離は比べ物にならないくらい楽です。これから外装を中心にカスタムして、よりレーシーなスタイリングに仕上げる妄想を膨らめているところです」
レースシーンで培った技術をストリートにフィードバックした「FTR1200S」を拝見!
トラスフレームやモノサスのスイングアームなど、FTR750の面影を色濃く残すスタイリングに、1200㏄のビッグモーターを搭載し、街乗り、クルーザーの両面の性能を兼ね備える。電子メーターやフルアジャスタブルサス、エンジンのモード切替機能は最上グレードのFTR1200Sならではの装備。既にカスタムパーツが豊富に展開されているため、江川さんはFTR750を意識したスタイリングを目指して徐々にカスタムしていく予定だとか。
ストローク幅150㎜の倒立フォークに、ブレンボ製ラジアルマウントのダブルディスクブレーキで高い制動性を確保。
排気量1203㏄のDOHC4バルブ水冷Vツインエンジン。6速ミッションを採用し、低速から高回転域までスムーズに加速する
マフラーはアクラポヴィッチ製のフルチタ ン。高性能で知られるメーカーだが、アッ プマフラーに変更する予定だとか。
江川さんが所属する東京インディアンズのステッカー。ガスタンクに見える部分はカバーで、タンクはシート下に配置される。
【問い合わせ】
インディアンモーターサイクル
https://www.indianmotorcycle.co.jp/
(出典/「Lightning 2020年5月号 Vol.313」)
Text/Y.Kinpara 金原悠太 Photo/M.Watanabe 渡辺昌彦 取材協力/TROPHY GENERAL STORE TEL03-6805-1348 http://trophy-clothing.com
関連する記事
-
- 2024.11.21
2024年のINDIAN RIDERS DAYS JAPANはアメフェス内で開催
-
- 2024.06.19
こだわる人のバイカースタイル。「タイムズアーチェンジン」代表・春原 勉さん
-
- 2023.12.08
パシフィコ横浜に集結した至極のホットロッド&カスタムカーに大興奮。
-
- 2023.09.21
日々の足としても使うインディアンの名作。