【ロレックス】34㎜オイスターケースの注目株「エアキング」とは?魅力と中古市場を探る!

直径34㎜径のモデルには様々なものがある。自動巻きのオイスターパーペチュアルやエアキング、そしてオイスターデイト。比較的手に入りやすい価格帯もあって入門機ともいわれるが、長年多くのロレックスを楽しんだ者からは、“アガリ” のモデルともいわれる。オススメのサイズ感なのである。

▼こちらの記事もチェック!

【保存版】中古市場が熱い!押さえるべき「ROLEX(ロレックス)」の人気モデル5選。

【保存版】中古市場が熱い!押さえるべき「ROLEX(ロレックス)」の人気モデル5選。

2021年10月24日

「Air-King(エアキング)」ってどんな時計?

数多くあるロレックスのオイスターケースを使ったモデルの中でも、直径34㎜のものはバリエーションも豊富で着け心地も良く、オススメのものが多い。中でも注目したいのがロレックスのモデルでは最古のペットネームといわれるエアキング。自動巻きでノンデイトの3針というのが基本スタイルだが、稀にデイト付きも存在する。

1958 AIR KING Ref.6552 Cal.1030

バブルバックの名残が感じられるデザインのエアキング。こちらもこの時代だけの特徴的なホワイト文字盤で、アルファハンド&ブルスチール秒針とクラシカルな1本。参考商品(スイートロード TEL044-544-8177)

1960s AIR KING Ref.5500 Cal.1520

アップライトのクラウンにアラビア数字のインデックスという珍しいダイアルパターンのエアキング。’60年代初めまでの最初期デイトナ”ル・マン”を彷彿とさせる艶のあるホワイトダイアルも特徴的。69万8000円(クラウンマニアックス トウキョウ TEL03-6260-9913)

1962 AIR KING Ref.5500 Cal.1530

アイボリーの文字盤に三角形のインデックスが特徴的。6時位置側にPRECISIONなどの文言がないのも珍しい。参考商品(リベルタス TEL06-6643-9455)

1967 AIR KING DATE Ref.5700 Cal.1520

エアキングのデイト付きはレアな存在として知られているが、何よりそのミラーダイアルとなれば、希少性は数倍に跳ね上がる。しかも極上のコンディションをキープしている。個人私物

1972 AIR KING Ref.5500 Cal.1520

最も一般的なエアキングらしい精悍なマスクの1本。この無駄のないシンプルなデザインこそ、エアキング最大の魅力なのだ。参考商品(ダズリング TEL03-3475-6677)

「Air-King(エアキング)」ラバーの愛機をチェック!

ロレックスでペットネームが付けられた最古のモデルというだけでも魅力的だが、やっぱり気になるのが愛好家たちの生の声。ということで、ファッション業界で活躍する「エアキング」ラバーたちから、愛機との出会いやその魅力などを徹底的に伺った。

「FIRST ARROW’S」代表 伊藤 一也さん × 1974 ROLEX AIR KING

仕事も遊びもとことんまでこだわりの男・シルバーアクセサリーブランド「ファーストアローズ」代表の伊藤さんが愛用するのはロレックスのエアキング。

時計はスタンダードなものがお好みなのかと思いきや、実はこのエアキングも普通の代物ではない。ロレックス愛好家ならお気づきの方もいるだろうが、エアキングには文字盤がブラウンのモデルは存在しないのだ。

しかも針やインデックスは18金メッキで、文字盤の下部には自身のブランド「ファーストアローズ」のロゴが、これもメッキであしらわれている。

これは2011年にファーストアローズが15周年を迎えた記念に、文字盤と裏蓋にロゴを入れた1970~’80年代後期までのエアキングを15本限定で発売したのだが、その時に合わせて自分用に作ってもらったものだそう。

「当時のエアキングはアメリカの会社とダブルネームを作っていて、それをイメージしました。販売したものは定番の黒ですが、これは自分用なんで思い切り遊びました。”フジツボ”って呼ばれるGMTマスターの色合いと同じにしているんです。誰が気付くんだっていう、さりげないこだわりです」

しかも、1974年製は誕生年。これも狙って探したという。そこまでこだわっていながら、バイクに乗るときはもちろん、作業時もつけっ放し。

「ベルトは3回交換して、オーバーホールもすでに2回。バイクやクルマと一緒で古いものは手がかかりますね。まあ、Gショックばりに気にせず使ってるものもあると思いますが(笑)」

愛用しているのは……1974 ROLEX AIR KING

ロレックス・エアキングをベースに文字盤やインデックスのカラーをカスタマイズ。正規品としての価値はなくなるが、世界に1本だけのオリジナル品だ。

裏蓋にはファーストアローズのロゴと “15th Anniversary”の文字、そしてファーストサンプルを表すシリアル 00 / 15が入る。

本物だが文字盤のリダン(書き直し)加工がなされているので、ロレックス本社での修理ができなくなるが、修理店でオーバーホールも可能。「ぶつけて焦るくらいなら着けないほうが方がいいので、ガンガン使ってますね」

フォトグラファー 宮前 一喜さん × 1990 ROLEX Air-King

ロレックスといえば、エクスプローラーやサブマリーナー、GMTマスターなど、いわゆるスポーツモデルと謳われるモデルが大本命だと言われている。とはいえ、それらのどのモデルよりも早い1940年代に登場し、ペットネーム、つまりモデル名が文字盤に表記されたモデルがエアキングであること、そして、いまもなお、その歴史が途絶えておらず、同一モデルとして最も長い歴史を持つ伝統的な1本であることを忘れてはいけない。

「30歳になる節目でロレックスを買うことだけは決めていました。年齢に特に深い意味はありません。強いて言うなら、自分への褒美? けじめ? 決意? のような漠然とした感じです。なので、買うモデルも決めていたわけではありません。

ただ、いろんなモデルを見てきた中で、自分の腕のサイズに似合うもの、ケースサイズが小ぶりなものを。というのが、1番大きかったですね。そうなると、エクスプローラーかエアキングか、はたまたアンティークか。必然的に絞られてきます。

自分の生まれ年というのも一瞬、頭をよぎりましたが、あとは腕に着けて見てどうか。一番しっくりきたのがコレだったんです。派手さこそありませんが、ロレックスの中でも特に長い歴史を持つこと、そして流行りものの域を越えて、何十年経ても着けていられる。そんな1本だと思っています」

購入後、3年が経過し、日に日に愛着が芽生えてきているというエアキング。ロレックスきってのロングセラーを持つことの意味、そして時計と向き合う正統派な姿勢を感じさせてくれた。

愛用しているのは……1990 ROLEX Air-King

長い歴史を誇る中で、幾度の改良が施され、さらには、数年前に1度、文字盤からモデル名が消えてしまうも再び復活したシンプルフェイスのエアキング。

2016年のフルモデルチェンジに伴い長年の伝統を誇った34ミリの小振りなケースサイズから40ミリへと変更されたエアキング。ロレックスの意匠であるオイスターパーペチュアルを搭載したベーシックな1本.

純正ブレスレットも年代によって多少改良が加えられている。宮前さんのエアキングは1990年製のもの。コンディションも抜群だ。

 

いかがでしたでしょうか? 廉価版と思われがちなエアキングですが、実は今人気を集めている時計たちより前に誕生した古参というのも心惹かれるポイント。歴史感じる1本とコレクションに加えてみてはいかがでしょうか?

▼こちらの記事もチェック!

【保存版】中古市場が熱い!押さえるべき「ROLEX(ロレックス)」の人気モデル5選。

【保存版】中古市場が熱い!押さえるべき「ROLEX(ロレックス)」の人気モデル5選。

2021年10月24日

(出典:「別冊Lightning Dear my Watch ディア・マイ・ウォッチ」「別冊Lightning ヴィンテージウォッチの教科書」「Lightning Archives ROLEX」「Lightning 2019年11月号 Vol.307」)

この記事を書いた人
ランボルギーニ三浦
この記事を書いた人

ランボルギーニ三浦

ヴィンテージ古着の目利き

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightning副編集長に。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。最近はヴィンテージのロレックスが最大の関心事で、市場調査も日課のひとつ。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

全16色! 10年以上のロングセラーを誇る「HEATH」の名作ネルシャツが超人気なワケ

  • 2026.09.30

秋冬のアメカジ服の定番、ネルシャツ。横浜のセレクトショップHEATHが手がけるオリジナルブランドBLUE PORTのネルシャツが10年以上のロングセラーを誇るとのことで、その人気の秘密に迫る。 【理由①】優れたコストパフォーマンス ディテールやシルエットにもこだわった高いクオリティに対して、なんと税...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

歴史に残る空軍服を、いま再び。機能美が息づく「中田商店」のモーガンメンフィスベル

  • 2026.10.02

メンフィス・ベル号の機長、ロバート・K・モーガン氏との交流から始まったモーガンメンフィスベルは第二次世界大戦期の空を支えたフライトウエアを現代に蘇らせる中田商店のオリジナルブランド。極限の環境で求められた機能と、色褪せない完成されたデザインが魅力の航空服を紹介する。 R.A.F. Irvin She...

Pick Up おすすめ記事

時間を重ねて、ヴィンテージになる。「RAGGY CLOTHING」の何年先も、格好いいと思える服

  • 2026.10.02

時代が変わっても、色褪せない格好よさがある。「ラギークロージング」が大切にするのは、流行に左右されない普遍的さ。アメリカンカジュアルの王道を、いまの時代に自然に着られる1着へと仕立てる。 旧きよき服を現代の日常に アメリカンカジュアルの王道を見つめながら、現代の日常に馴染む服を作る「ラギークロージン...

今季ワードローブに加えたいアイテムを厳選紹介! 「EIGHT-G」で秋支度。

  • 2026.10.04

秋の装いが楽しくなる季節。ミリタリーやワークといったアメリカ由来の実用服をベースに、素材やディテールへこだわりを詰め込んだエイトジーの新作から今季のワードローブに加えたいアイテムをピックアップ。 (右)ジャケット110,000円(TMJ2615)、シャツ23,100円(8LS-81)、ジーンズ24,...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...