リ ーバイスのジージャン「サード」が再燃中!

近年のヴィンテージ市場では、ジージャンブームが起こっており、リーバイスの1stや2ndは一時期の価格の落ち込みは完全に戻り、むしろ全盛期であった90年代の価格を超えるものも多く出てきている。

そんな中、まだ手の出しやすい価格帯な上にデザイン的に新鮮で気になるのが、ここで紹介する3rdモデルというわけ。その後継、70505も狙い目だ。本誌でもおなじみの「ベルベルジン」ディレクター・藤原裕さんに魅力についてお聞きした。

「3rdモデルは人気上昇とともに確実に値上がり傾向です。特にデッドストックやミントコンディションのものはサイズが良ければ30万円近いですし、レアな558になれば、それ以上でしょう。今は小さいサイズよりも大きいサイズのニーズがあるので、人気サイズであれば、色がそれなりに落ちていても5万前後はすると思いますよ。特に人気が上がっているのが、着丈の長い仕様の558。明らかに着丈と袖丈が長いので、パッチが取れていてもわかります。本当に数が少ないので、見つけたら買った方がいいでしょう。あと70505Eも価格が上がっていて、今まで2万円だったものが3万円前後になっています。3rdモデルは今見るとデザインも新鮮さを感じますので、価格が上がりきる前の今が買い時かもしれませんね」

【モデル①】サードの初期はXX表記が付く557XX

1962-1966 Lot.557XX

2ndモデルと言われる507XXの後継種で1962年に発売された557XX。最初期のものはギャラ入りの紙パッチが付く。XX表記の入るものは、ポケットのフラップ裏が1st、2ndと同様にライトオンスデニム。参考商品

【モデル②】XX表記のない、557

1966-1967 Lot.557

XX表記は1966年までと言われるが、実際にXX表記が付くものの残存数が圧倒的に少ないため、これよりも前にXX表記のないパッチを付けていた可能性も。フラップ裏が共地になり、縫製糸の色も変わる。参考商品

【モデル③】とにかく数が少ない着丈長の558

1966-1967 Lot.558

557の着丈の長い仕様となる558。最初期のみXX表記のパッチも存在。ただとにかく数が少ないので、このようにパッチが残っているものも僅か。着丈だけでなく袖丈も長いが、それ以外は557と同様だ。参考商品

【モデル④】当然のようにライニング仕様も展開されていた559XX

1962-1966 Lot.559XX 


557XXのライニングモデルが559XX。TROY社製のリサイクルウール素材のライニングだ。XX表記のためポケット裏はライトオンスデニム。’67年からXX表記のない559になる。人気はそこそこだが、腕にいいアタリが出ると評判の通好みな1着。参考商品

【モデル⑤】4thモデルは着丈が長くなりスタイリッシュに。70505E

1967-1971 Lot.70505E

1967年に557の後継として登場した70505E。1971年頃まではビッグEの赤タブが使われており、そちらの方が値段も人気も高い。ただ1973年頃まで余剰在庫のビッグEタブを使っていたと思われる。参考商品

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知っておきたいジージャンの基本! リーバイスのファースト~サードまでの見分け方。

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2023年04月25日

※掲載情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2019年5月号」)

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ランボルギーニ三浦
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ランボルギーニ三浦

ヴィンテージ古着の目利き

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightning副編集長に。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。最近はヴィンテージのロレックスが最大の関心事で、市場調査も日課のひとつ。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車。
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