ブーツの履き心地が変わる! フィット感を高める3つの方法。

悩みに悩みぬいて買った革ブーツ。しかし、ジャストサイズを選んでいても、足の形状によってはすき間ができることも。そのまま履いていると足の疲れや痛みの原因となるばかりか、変なシワがついたりして、革靴の醍醐味であるエイジングも思うように楽しめない。そこで大切になるのが、靴とのフィット感を高めること。お気に入りの一足を長く快適に履くための、簡単にできて効果的な方法をご紹介しよう。

その1:「ブーツソックス」を履く

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ブーツと足の間にすき間がありすぎればゆるく、なさすぎればきつくなる。微妙なすき間はソックスで埋めてフィット感を調整しよう。ブーツ専用のソックスを利用してもいいが、きつめのときは薄手のものを、ゆるめのときは登山用やスポーツタイプの厚手のものを選ぶのも◎。ブーツの試し履きをするときに厚みの異なるソックスをいくつか持参し、自分好みのフィット感を見つけておくという手も、今後のために覚えておきたい。

その2:「インソール」を入れる

かかとの大小、甲の高低、扁平足と、足の形状は十人十色。最近の日本人にはかかとの小さい人が増えているというが、幅広だが甲が低い、逆に幅は狭いが甲が高いという人は、サイズで選ぶとつま先側にすき間が生まれることも。どうもしっくりこないという場合は、インソールを使ってフィット感を高める方法を試してみよう。

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かかと側とつま先側、どちらか一方にだけすき間ができるなら、ホームセンターなどで入手できる薄めのコルク板を適当な大きさにカットし、インソールの下に敷くと効果的。写真のようにインソールのかかと部分、またはつま先部分に合わせて切り抜こう。

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足裏のアーチをしっかり保持したいなら、立体構造のインソールを選んでみるのも◎。こちらは、オーダーメイド専門のワークブーツブランド「ホワイトクラウド」のオリジナル品で、革製の3層構造で使うほどに足の形に馴染み心地よい。

その3:「靴紐の結び方」を工夫する

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レースアップブーツであれば、紐の結び方でもフィット感をアップさせることが可能。紐の結び方といえばアイレットの上から通す「オーバーラップ」とアイレットの下から通す「アンダーラップ」が一般的だが、この2つをミックスさせるのだ。下2~3段を緩みにくいオーバーラップ、それ以降を締めやすいアンダーラップにすることで、甲部分をしっかり固定しつつ、上の締め具合でフィット感を調整できる。

なお、すべりのいい平紐とは違い、革紐は緩みにくいので結び方を変える必要はない。ただ、結び方によってブーツの表情が違ってくるので、好みに合わせてチェンジするのもおすすめだ。

【紐の結び方】

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【1】紐の両先端を持ち交差させたら、片方を輪に2回巻きつけ、絞る。

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【2】蝶々結びのように両サイドで輪を作ってから、片方を1度輪に通す。

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【3】通常なら輪に通して引っ張れば完成だが、引っ張る前にもう1度輪に通す。ここがポイント!

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【4】両サイドが長さが同じになるように引っ張る。長さがバラバラだと見た目が美しくないので、左右の長さを調整しながら行う。

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【5】完成! これで見た目も美しく、かつほどけにくくなる。

どれもちょっとした工夫でありながら、格段にフィット感がアップする3つの方法。せっかくの革ブーツをお蔵入りさせる前に、ぜひお試しを。

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メンズブーツの種類、人気ブランドからコーデのポイントを解説!【完全保存版】

メンズブーツの種類、人気ブランドからコーデのポイントを解説!【完全保存版】

2023年02月10日

(出典/「別冊Lightning Vol.190 ブーツの教科書」

この記事を書いた人
サカサモト
この記事を書いた人

サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
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