夏至の太陽を拝んで、青い盛夏がやってくる。

民俗や地域伝統文化のあれこれに没頭しがちなエディターが、あなたの日々の暮らしに、とても小さなときめきをお届けしましょう。

言葉だけは知っている作法や行事、未来をひらく温故知新、興味はあるけどよくわからない民俗のことなどについてわかりやすく紹介します。

いよいよ夏至がやってくる。

2023年、北半球の夏至は621日に。夏至とは日の出から日の入りまでの昼時間が最も長い日のことだ。

地球はそもそも、北極と南極を結んだ地軸を中心に1日1周する「自転」をしている。同時に、太陽の周りを1年かけて楕円状に「公転」している。

夏至には、北極が最も太陽に向くため、太陽光は北極に一日中当たってしまう。これが白夜(びゃくや。本来の読み:はくや)。同じ頃、反対側の南極では太陽を拝めない。これが極夜(きょくや)。

その頃、日本でも太陽の高さは最も高く、空を太陽が横切る時間も延びていき、必然、昼間は長くなっていく。

今年の夏至、東京では、日の出425分、日の入り19時という。

クリスマス同様に大切にされている夏至祭へ。

夏至を祝う祭りがある。

世界では、スウェーデンの伝統行事ミッドサマー(夏至祭)が有名だ。夏至に最も近い土曜日が祭り日(今年は624日)で、その前日はイヴとして祝日になる。

首都ストックホルムから北西に約260km、ダーラナ地方のレクサンドはスウェーデン最大の夏至祭で知られている。民俗衣装をまとった老若男女が集い、頭に花冠を飾る人も多く見られた。白樺の葉や花々で飾られた巨大なメイポールを皆で立てて、その周りで踊ったり歌ったり。青空と太陽の下、現地にいるだけで明るく楽しくほがらかなひとときがあった。

今年の夏至、ストックホルムでは、日の出330分、日の入り228分という。

ストックホルム

日本国内でも夏至を感じたいなら。

日本にも夏至祭はある。

たとえば、三重県伊勢市の二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)の夏至祭だ。二見浦(ふたみがうら)に臨み、サルタヒコノオオカミを祭神とするこちらの神社では、海洋の夫婦岩の間から富士山越しに朝日が昇る。

たとえば、神奈川県小田原市に文化財団による測候所がある。こちらには夏至光遥拝の建築物が建てられていて、古代人が意識していたであろうという「天空のうちにある自身の場を確認する作業」を追体験できる。

ダーラナ、三重、神奈川。いずれの地も風光明媚で、素晴らしい体験ができるのでぜひ訪れてみてほしい。

この記事を書いた人
中川原 勝也
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中川原 勝也

民俗と地域文化の案内人

エディター。地域伝統文化のこと、民俗のあれこれ、古民家・民藝・暮らしのこと、などを当サイトでは担当。これまで日本カルチャーを主なフィールドにしながら、国内の法人・自治体・商品のブランディングにまつわるメディア等を手掛けてきた。温故知新好きが募って、ただいま、月刊古民家誌『じゃぱとら』編集長。
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