1940s LEVI’S S501XX(Dead Stock)

ヴィンテージジーンズの中でもその希少性の高さから、とりわけ異彩を放つモデル。それが1940年代、第二次世界大戦中に作られた、いわゆる大戦モデルだ。戦時中、政府による厳しい物資統制が敷かれる中、これまで愛されてきたジーンズの仕様からは随分と簡素化され、この時点でバックルバックが廃止、リベットの使用やボタン、縫製に至るまでジーンズ作りに大きな影響を及ぼした。そんなディテールコンシャスな大戦モデルはいつの時代でもヴィンテージファンにとって永遠の憧れとなっている。
「30年くらい前に知り合いの古着店から、店閉めるから買うてくれへんか? 言われて買うたんがこのジーパンや。3本あって、デッドストックはこの1本だけ。もう1本ワンウォッシュくらいのジーパンと2本買うたんやけど、どうせなら3本とも買うとけば良かったなって、後々になって思うたんやけど、もう遅いわな。このデッドストックは、さすがに穿かれへんからな。最低限、日焼けしないように、湿気を吸わないように考えて大事にしまっておいたわ。穿かないにしろ、これまでこさえてきたジーパンのディテールのサンプリングとしてちょくちょく活躍してくれましたわ。大戦モデル特有のペンキステッチとかな(笑)」

(出典/「CLUTCH2024年8月号 Vol.96」)
Photo by Masahiro Nagata 永田雅裕 Hidetaka Yamada 山田秀隆 Takahiro Mori 盛孝大 Hiroto Yorifuji 依藤寛人
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