SATORUNAVY(サトルネイビー)さん

1974年生まれ。北海道出身。中学生の頃、リーバイスのカタログを見て、ヴィンテージジーンズの存在を知る。現在は「錨屋」を屋号を持ちフリーランスでデニムのリペアを生業とする。
海軍にハマったキッカケは錨マークのボタンから。

海軍のヴィンテージウエアをはじめ、雑貨、小物など、数多くのコレクションを持つという知る人ぞ知るサトルネイビー氏。これまで、あまり見かけたことのない希少なコレクションに出会いたいのはもちろん、彼がなぜ海軍ものに惹かれるようになったのか。
「20歳の頃、古着店で働いていた当時、友人の間でタトゥーを入れるのが流行ったんです。もちろんオレも! ってなり、いざどんなモチーフを入れるか悩んでいた頃、パッと目に入ったのがCPOシャツに付いていた錨マークのボタンだったんです。これだ! ピンときて。その頃、漠然とヴィンテージミリタリーの世界は好きだったんですけど、この頃から、独学で海軍物を調べるようになりました。
もちろん自分のスタイルに合う合わないはありますし、興味の湧かないものもあります。ただピンとくるものって一瞬で、それって最初のインスピレーションが大事。本質的に良いものだったりするんですよね。これからも探究心が尽きることはありません。何かをコンプリートする前に次の何かが見つかっている。ずっとピンと来続けている感じですかね」
彼の飽くなき探究心はU.S.NAVYから始まり、いまや世界各国を跨いで終わりはない。

サトルネイビーの秘蔵コレクションの一部を紹介。

1960~1970年代頃に作られたCAMPUSのデニムピーコート。ライニングに配された赤のキルティングがインディゴとマッチする。

1940~1950年代頃のデニムセーラーシャツ。生地を横使いしており、裾には前後ともにセルビッジが使用されている。

1940年代製U.S.NAVYのデニムトラウザーズはワイドシルエットで色落ちも上品。フロントはボタンフライ仕様となっている。

1940年代に民間用として作られたG-1タイプのレザージャケット。フロントポケットのデザインはB-15を踏襲したLewis-Archer製。

U.S.Nのを中心としたヴィンテージのカレッジリング。定番のスタンプ型からからハートをモチーフとしたデザインまで、作られた年代もさまざま。

いつも身に着けているベルト、ウォレット、キーケース。ほとんどに錨モチーフが入っており、ウォレットはコーンミルズの生地で自作したもの。

リアルに使用されていた船の錨。さほど大きいものではないため、小型船で使用されていたものだと推測。

海軍に関係するバンダナやスカーフも長年コレクションしているアイテムのカテゴリーのひとつ。錨マークや水兵がコミカルに描かれている。
(出典/「CLUTCH2023年2月号 Vol.89」)
Photo by Tomoharu Sasaki 佐々木智治 Text by Tamaki Itakura 板倉環
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