【業界人の愛用品】エスプリとアメリカを独自のセンスで融合。|AUBERGE/小林学さん

  • 2022.07.17
注目の業界人に、コート、ジャケット、シューズなどワードローブの定番アイテムを軸にそれら愛用品との出会いや経緯、もの選びの基準など細かく取材。10代からアメリカのワークウエアにハマり、フランス遊学の経験も持つ「AUBERGE」のデザイナー、小林さんの愛用品を伺った。

欧州と米国のそれぞれの良さを知ることで出る深み。

1966年生まれ。神奈川県出身。文化服装学院を卒業後に1988年よりフランスへ遊学。帰国後、デニムブランドの企画を経て、1998年にSlowgun&Coを立ち上げ、独立を果たした

2018年にスタートした新レーベルAUBERGEのデザイナーとしても活躍する小林氏。10代より追いかけ続けたアメリカのワークウエアやミリタリーに加えて、多感な20代を過ごしたフレンチのヴィンテージが融合し、唯一無二の世界観を体現している。そんな小林氏がラストワードローブとして挙げた私物は、アメリカとヨーロッパが絶妙にブレンドされている。パリジャンが小粋に501XXを穿きこなす。小林氏のセンスは、まさにそんな感じだ。

「10代からアメリカのワークウエアは大好きですし、パリから帰国した後も給料が入れば、誰も見向きしなかった戦前のオーバーオールなんかにつぎ込んでいました(笑)。デニム工場で縫製をしていた経験もあり、今でもヴィンテージを解体して、魔改造することがあるんですが、アメリカとヨーロッパのヴィンテージの作りを比較すると、もの作りの考え方や美学がまったく違い、どちらにも魅力があると思います。だから自分が一生持っておきたいというアイテムは、アメリカ、ヨーロッパどっちも捨てがたい(笑)。今日のコーディネートのように、イギリスのクラシックなトレンチコートに、戦前のオーバーオールを合わせるくらいが自分らしいと思いますね」

「AUBERGE」小林学さんの愛用品。

1.JACKET/AUBERGE

ル・コルビジェが着用していたことより、通称コルビジェジャケットと呼ばれる‘40~’60年代のレザージャケットを高品質なマウンテンゴートで再構築した力作である。「フランスの公的な人たちへ支給していたジャケットなので、オリジナルはお世辞にもモノが良いとは言えません。そこでG-1のようなゴートスキンを使って、再構築しました。ブランドのファーストシーズンにおける力作です」

2.COAT/Aquascutum

‘70年代のヴィンテージで、アクア5とネーミングされた防水生地を採用したモデル。「もちろんお決まりのBURBERRYも愛用していたのですが、このAquascutumのトレンチコートの方がコンパクトなシルエットで、個人的に好みでした。またギャバではなくて、ツイルというのも珍しいです」

3.EYEWEAR/VINTAGE

近年、盛り上がっているフレンチのヴィンテージフレーム。神戸の名店であるスピークイージーが買い付けたものを、滋賀にある人気セレクトショップであるドゥーバップで購入。「フラットレンズを入れて、クラシックすぎない印象に仕上げています。度が入っているので、ファッションの前に道具として愛用。あえて細いフレームに」

4.DENIM/VINTAGE

30年近く前に購入したというオーバーオール。現在は内装業として活躍するハイライトが高円寺にあった際に、同店で手に入れた。「当時は戦前のワークウエアに興味がある人が圧倒的に少なく、扱っているショップも少なかったです。変則的なポケットやライトオンスのデニム生地、フロントが低い作りなど、ストアブランドですが、一番のお気に入り」

5.CAP/Ralph Lauren

小林氏のアイコンとなっているのが、Ralph Laurenのポロマークが刺繍されたシンプルなキャップ。何色も所有している。「けっして特別なものではありませんが、自分の顔と頭に一番フィットするので、何個も買い足しているマイフェイバリット。いわゆるダッドキャップで、ツバの形状と浅い被り心地が最高なんですよ」

最近買ったもの、ハマっているもの

小林さんがハマっているのがブルートゥースを搭載したイヤフォン。右はB&OとBerlutiのコラボレーションで、左は重低音に定評のあるBEATSのフィットプロである。

(出典/「CLUTCH2022年8月号 Vol.86」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部