「WAREHOUSE」が世界屈指のヴィンテージディーラー「John Gluckow」とコラボ企画を始動!

世界屈指のヴィンテージディーラーとして名を馳せるJohn Gluckowが新たなプロジェクトのために来日した。日本が誇るヴィンテージリプロダクションの雄WAREHOUSEとのコラボレーションが始動した。

ヴィンテージ復刻のさらに先へ! この2者にしかできないこと。

John Gluckow(ジョン・グラッコウ)|アメリカ・ニュージャージー生まれ。プリンストン大学在学中からヴィンテージ古着のディーリングをスタート。卒業後、Ralph Laurenに入社。ヴィンテージの発掘に勤しむ傍ら、企画デザインでも活躍。独立してStrongarm C&S Co.を立ち上げ、世界屈指のヴィンテージディーラーとして活躍中

アメリカ東海岸を拠点とするヴィンテージディーラー、ジョン・グラッコウの名はヴィンテージ古着の愛好家であれば、アメリカ人だけでなく、世界中の誰もが聞いたことがあるに違いない。目下、高騰し続ける珠玉のヴィンテージピースをディーリングし、業界内に数多の話題を提供してきた実績を持つ。ワークウエアやミリタリー、カレッジ、アウトドア、アスレチックなど取り扱うジャンルの幅は広く、19世紀から20世紀半ばまでの「超」が付くほど希少なアイテムばかりを現在も所有している。そんな彼のコレクションを復刻したいと考えるヘリテージブランドは後を絶たない。

2022年秋冬コレクションから、ジョンが新たにシェイクハンドしたのは、世界中のヘリテージガイたちが、リプロダクション・クオリティの高さを認めるWAREHOUSE。

「うちの表現は、モノ作りにフォーカスしているので、あまりコーディネイトを提案することはしてこなかった。ジョンとのプロジェクトでは、コーディネイト提案もしていこうと考えています」

と語るのはWAREHOUSE広報の藤木さん。

ヴィンテージ古着マニアの間で人気となって、いまやマーケットプライスが爆上がりしてしまったスウェットパーカ。1930~1940年代ころのチャンピオン製U.S.NAVYアスレチックウエアもリプロダクションが進められている

「WAREHOUSEのモノ作りへのこだわりの強さやヴィンテージリプロダクションへの執念には、いつも感動していた。私が提案するヴィンテージを細部に至るまで忠実に復刻することは、WAREHOUSEを知る人なら誰もが想像できるはず」

ジョン本人がそう熱く語るように、WAREHOUSEが手掛けるヴィンテージリプロダクションの緻密さは、同業者でさえ舌を巻く。それはそうと、ディーラーとして取引をすれば、リプロダクションは可能で、わざわざ大仰にコラボレーションを謳う必要もない。

「WAREHOUSEへのリスペクトを前提に、たとえばデザインやパターンの私なりのアレンジ、そして組み合わせやコーディネイトまで考えた提案をしていきたい」

そう話すジョンの目には期待感と自信がみなぎっていた。

リアルなアイビーリーガーとして過ごした青春時代、世界的なブランドで企画デザイナーとして活躍した日々、そして数々の希少なヴィンテージピースを手にしてきた30年もの年月、ジョンの歩んできた道のりや経験は、誰も真似することができない。このコラボレーションは、単にヴィンテージを復刻するというだけのものではなく、ジョン自身の経験値をプロダクツに落とし込みたいという壮大なプロジェクトなのだ。この秋のファーストコレクションへの期待は高まるばかりだ。

もっとも好きなデニムワークウエアとしてジョンが誇らしげに見せてくれた1920年代のワークパンツ。オールシングルステッチの縫製が時代感を伝える。この秋のファーストコレクションにもリプロが登場するのだろうか?

単に珍しいものではなく、John自身の生き様を表現するプロダクション。

「大好きなヴィンテージワークウエアブランドの一つ」とジョンが熱弁するのはSWEET-ORR。1910年代の5ポケットデニムパンツ。ニューヨーク発のブランドをあえてチョイスするあたり、東海岸で生まれ育った男のこだわりを感じる。この個体はサイズが小さく、「自分が着られるサイズ」をジョンが熱望するアイテムである。

「1930年代のチョアジャケットは、一見オーソドックスでありながら、ポケットの形状、配置などディテールワークに見どころが多い」ジョンのそんな説明が加わることで、輝きは増す。ワークウエアの歴史を伝えるNEVER-RIPUM製。

BIG YANK製のネルシャツは、「この柄や色、ジョンが着ているイメージが沸くでしょ」と前述の藤木さんが語る。アメリカンオーセンティックを地で行くジョンの日常を垣間見るような一着。WAREHOUSE製としてこちらもリリース予定。

【問い合わせ】
WAREHOUSE TOKYO
Tel.03-5457-7899
https://www.ware-house.co.jp/

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「CLUTCH2022年8月号 Vol.86」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

進化と伝統、どちらもここに。「L.L.Bean」のアウトドアと日常の垣根を超える名品たち。

  • 2025.10.17

100年以上にわたり、アウトドアと日常の垣根を越える名品を生み続けてきた「エル・エル・ビーン」。誠実なモノづくりと顧客への真摯な姿勢は、現代まで脈々と受け継がれている。伝統を守りながらも進化を恐れない、その精神こそが、今も世界中の人々を魅了し続ける理由だ。 愛される理由は機能美とその誠実さ 100年...

2nd

良質な素材感とシルエットが美しい、東洋エンタープライズが展開する「ゴールド」。

  • 2025.10.17

東洋エンタープライズが展開する「ゴールド」。白黒の世界で際立つ良質な素材感とシルエットをご堪能あれ。 質感、シルエット、美しいミリタリー&ワークウエア 米軍同様のへビーナイロンツイルを使ったMA-1。軽量性・保温性・防寒性を備えたクライマシールドの中綿でスペックは現代的だが、エイジング加工によってヴ...

【土井縫工所×2nd別注】日本屈指のシャツファクトリーが作る、アメトラ王道のボタンダウンシャツ発売!

  • 2025.10.07

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! トラッド派には欠かせない6つボタンのBDシャツ「6ボタン アイビーズB.D.シャツ」 アメリカントラッドを象徴するア...

いつものトラッドがこんなにも新鮮に!ジャパンデニムの雄エドウインが提案する、クラシックな黒

  • 2025.10.18

“黒”という色はモードファッションとの結びつきが強い。故にトラッドスタイルとの親和性は低いように思われる。しかし、エドウインの提案する“黒”は実にクラシックである。 クラシックなトラウザーズが黒とトラッドを身近にする ブレザー、ボタンダウンシャツ、スラックス……。アメリカントラッドを象徴するアイテム...

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

Pick Up おすすめ記事

【土井縫工所×2nd別注】日本屈指のシャツファクトリーが作る、アメトラ王道のボタンダウンシャツ発売!

  • 2025.10.07

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! トラッド派には欠かせない6つボタンのBDシャツ「6ボタン アイビーズB.D.シャツ」 アメリカントラッドを象徴するア...

進化と伝統、どちらもここに。「L.L.Bean」のアウトドアと日常の垣根を超える名品たち。

  • 2025.10.17

100年以上にわたり、アウトドアと日常の垣根を越える名品を生み続けてきた「エル・エル・ビーン」。誠実なモノづくりと顧客への真摯な姿勢は、現代まで脈々と受け継がれている。伝統を守りながらも進化を恐れない、その精神こそが、今も世界中の人々を魅了し続ける理由だ。 愛される理由は機能美とその誠実さ 100年...

いつものトラッドがこんなにも新鮮に!ジャパンデニムの雄エドウインが提案する、クラシックな黒

  • 2025.10.18

“黒”という色はモードファッションとの結びつきが強い。故にトラッドスタイルとの親和性は低いように思われる。しかし、エドウインの提案する“黒”は実にクラシックである。 クラシックなトラウザーズが黒とトラッドを身近にする ブレザー、ボタンダウンシャツ、スラックス……。アメリカントラッドを象徴するアイテム...

2nd

良質な素材感とシルエットが美しい、東洋エンタープライズが展開する「ゴールド」。

  • 2025.10.17

東洋エンタープライズが展開する「ゴールド」。白黒の世界で際立つ良質な素材感とシルエットをご堪能あれ。 質感、シルエット、美しいミリタリー&ワークウエア 米軍同様のへビーナイロンツイルを使ったMA-1。軽量性・保温性・防寒性を備えたクライマシールドの中綿でスペックは現代的だが、エイジング加工によってヴ...

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...