はじめまして、POLE(ポール)です。

JR新宿駅東南口の改札を出て、すぐ目の前にあるファッションビル「Flags(新宿フラッグス)」。開業から26年目を迎え、新たなオウンドメディアとしてフリーマガジンを2024年7月1日に発刊。その名も、「POLE(ポール)」に込められた想いとは。

染色家・宮入圭太が表紙のアートワークを担当。

6月末まで、世田谷美術館で開催されていた「民藝展」でも、とりわけ注目の作家として取り上げられていた、染色家・宮入圭太氏が表紙のアートワークを担当。ビル群、電車、靴、赤提灯、酒、男と女などのモチーフを散りばめることで、宮入氏がイメージする「新宿」を表現している。

さらに、Flags=旗とかけて、宮入氏が特別に染色を手掛けたPOLEオリジナルの旗も制作。Flagsの運営会社である小田急SCディベロップメントのコーポレイトカラーであるロイヤルブルーに、宮入氏が小田急線の路線図をイメージした図案が映える。まさに、Flagsの新たな門出を祝う晴れ晴れしいビジュアルとなっているので、実際にフリーマガジンを手に取ってみていただきたい。

創刊号のテーマはFlagsが誕生した、1998年。

特集や連載がある、雑誌の体裁に近づけた、まさしくフリーマガジンである「POLE」が創刊号のテーマに取り上げたのは「1998」。世紀末を目前に、Flagsが生まれた時代の東京、とりわけ新宿はどのような様相だったのか、様々な視点から迫っている。

巻頭企画「my favorite things ’98」では、98人のリコメンダーが1998年の思い出を当時の「モノ」で振り返っている。細かくレイアウトされたありとあらゆる懐かしのプロダクト群に、40歳以上の読者ならきっとノスタルジーに浸れるだろう。さらに、特筆すべきは参加した錚々たるリコメンダーたち。時代を象徴する漫画家やミュージシャン、スタイリストやフォトグラファーなど、アッと驚く名前を目を皿にして見つけてほしい。

インタビュー企画 「ミレニアムに生まれて」では、1998年生まれの著名人からPOLEが特に注目するひとりをピックアップ。今回はアイドルグループ「アンジュルム」の元メンバーであり、現在は自身のファッションブランド「PoFF(ポーフ)」でディレクターを務める、勝田里奈さんにお話を伺った。

その他にも、若手注目株としての呼び声高い、作家・小原晩さんによる新宿東南口をテーマとした書き下ろしエッセイなど、20代の女性を積極的に起用したのも特筆すべき点。

「relax」「bounce」「BOON」。時代をつくった名物編集者。

1998年の話題は続く。インターネットがまだ一般的ではなかった90年代はどんなカテゴリーにおいても、情報ソースの花形は間違いなく雑誌だった。そんな時代のカルチャーや音楽、ファッションを牽引してきた、名物編集者にインタビュー。

1998年より、雑誌「relax」(マガジンハウス刊)の編集長に就任し、いまだに多大な影響を与え続ける、編集者・岡本仁氏をはじめ、タワーレコードのフリーマガジン「bounce」の元編集長・橋本徹氏、ストリート雑誌「BOON」(祥伝社刊)で、主にスニーカーを担当していた編集・ライターの岸伸和氏のインタビュー記事を掲載。当時、彼らが手掛けた雑誌を眺めながら、その時代が求めていたものや空気感を探った。

この時代にフリーマガジンの重要性を問う、POLEに込めた想い。

「POLE」というメディアには、「Flags=旗であるならば、それを⽀えるPOLE=⽀柱になりたい」という想いが込められている。SNS時代の真っ只中に、フリーマガジンを創刊する意味。それについて「POLE」は考える。

誌面冒頭に掲載されたステイトメントを引用する。「“紙”の速度はだいぶゆっくりしたものですが、時として、思いがけない巡り合わせがあります。それは、次の休日に袖を通したい一枚のシャツかもしれないし、誰かに伝えたい一片の言葉かもしれません」。

その誰かとは、もしかすると10年後、20年後の自分かもしれない。不意に出会ってしまった言葉に、どこかの誰かが心揺り動かされ、人生を変えてしまう可能性だってある。そんな出会いは、もしかするとデジタルより“紙”の方が優位かもしれないし、究極“タダ”のなかに潜んでいる宝なのかもしれない。

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Dig-it 編集部
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