当時と同様に紺ブレを主軸としたアイビールックと最上の相性を魅せるのは、巡りゆくトレンドとの大いなる呼応なのだ。
今またデイリーに穿き潰すジーンズを
遡ること30年前、日本では空前のヴィンテージブーム。数多くの復刻ジーンズブランドがその再現度を競ってしのぎを削った。巷では「レプリカジーンズ」という言葉が生まれ、若者たちは高額の一本に羨望の眼差しを注いでいた最中、エドウインは「New VINTAGE」と銘打ち、新品番として[505]を発表する。
国産セルビッジデニムを使用した日本製の一本はデイリーに穿き込むことができる本格派ジーンズとして空前の大ヒットを記録。多くの若者にジーンズの新たな価値観を植え付けたのだった。
そして、2023年。エドウインが誇る名品番が復活する。さらに精度を上げた再現性の高いセルビッジデニムや染色、加工技術によって進化した風格はヴィンテージと見紛うほど。今また硬派なジーンズを穿き潰したい欲と紺ブレを着た装いが新潮流としてシンクロするのは繰り返すトレンドのなんとも興味深い一致だ。
505Z [WIDE]
ジーンズがまだワークウエアだった1940〜50年代の雰囲気を再現したワイドシルエット。13.75ozセルビッジデニムはタテ糸に2種類のムラ糸、ヨコ糸に茶綿を使用。シャトル織機の名機と言われる『TOYODA G9』を駆使して、低速かつ甘いテンションで織ることによりヴィンテージ感のある風合いを実現した。1万7600円
年代別のイメージソースを持つ3種類のスタイル
1940〜60年代にかけてワークウエアからファッションへと変遷したジーンズの歴史をなぞる3シルエットを用意。ワンウォッシュだけでなく各年代をイメージしたユーズド加工など、各型3種類から選ぶことができる。
30年経ってアイビールックもすっかりサマ変わり
エドウインが[505]をリリースした90年代といえば、渋カジ全盛期。その象徴的スタイルである紺ブレ+ジーンズを現代的なルーズシルエットで合わせれば、いまが旬なモダンアイビールックに。
日本製による、こだわりのセルビッジデニム
デニムの生産にはシャトル織機の名機と言われる豊田自動織機製の『TOYODA G9』を使用。ヴィンテージと同様の工程で糸にテンションを掛けすぎず、低速で編まれるセルビッジデニムはヴィンテージらしい荒々しさを表現する。
80年前の風格を再現した仕上げ加工
高価なインディゴ染料を大量に使用できなかった時代を意識してサルファ(硫化染料)を用いた染色方法により、リアルな縦落ちやあたり、汚れを再現。ワークウエア然としたダーティなフィニッシュでヴィンテージ感にさらなる磨きをかけた。
【問い合わせ】
エドウイン・カスタマーサービス
TEL 0120-008-503
Photo/Yoshika Amino Stylaing/Shogo Yoshimura Text/Kazuki Ueda Hair&Make/Miho Emori Model/Chiyo
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