▼これまでに紹介した「定番紺ブレ」「新作紺ブレ」はこちらの記事でチェック!
「ドゥエア・インク」手塚直樹さん(左)
ルイジ ボレッリやステファノ ビジなど、イタリアの名門ブランドのエージェント。コロナ以前はピッティにも毎回参加し、ドレスウエアの最前線を熟知。
「ボンビュー」オーナー・大島拓身さん(中央)
長らくドレスの世界に身を置きつつ、ヴィンテージ好きが高じて2019年に自らのショップ「ボンビュー」を始動。現在は高円寺屈指の人気店として話題を集める。
フリーPR 柳 雅幸さん(右)
メイデン・カンパニーでMD・営業・PR などを務めた後、2022年に独立。アメリカンウエアの造詣を活かし、フリーランスのPR&ブランドプランナーとして活躍。
1.SHIPS STANDARD(シップス スタンダード)|一見ベーシックに見えて生地にヒネリが効いてます。(大島)
大島 こちらは生地が“変わり種”ポイントですね。ポリエステルとウールをミックスしていて、サラッとドライな肌触り。そして非常に軽い。
柳 若干オーバーサイズぎみのシルエットですね。それと、ワークやミリタリーを思わせるナットボタンを使っているのもポイントです。
2.ENGINEERED GARMENTS × HUMMINGBIRDS’ HILL(エンジニアド ガーメンツ×ハミングバーズヒル)|紺ブレ風のワークジャケットですね。(手塚)
大島 本来はワークジャケットですが、紺のサージ生地とメタルボタンを採用しているので、紺ブレのエッセンスも入っている、ということですかね。
手塚 よく見るとパッチワークのように生地を接いでいますね。エンジニアド ガーメンツのテイストとはよくマッチしていると思います。
3.nanamica(ナナミカ)|驚くほど軽くて着心地ノンストレス。(柳)
吸湿速乾性を備える「アルファドライ®」と、自身の体温に活かして適度な保温効果を叶える「光電子®」をミックスした素材を使用。高機能な一着だ。3万6300円(ナナミカ 代官山TEL03-5728-6550)
大島 今回、唯一の機能素材ジャケット。極軽仕立てのうえ伸縮性があるので、窮屈感を感じさせないですね。
手塚 内ポケットはジップ式なんですね。こういうさりげない配慮も心憎いところです。
柳 飛行機や新幹線に乗るときにも便利。出張時にも活躍してくれそうです。
4.OLD JOE(オールドジョー)|細部の仕立てが実に凝っています。(大島)
手塚 着ると綺麗なAラインを描き出す、どこかヘリテージテイストを感じさせるジャケットですね。
大島 アームホールの部分にアクションプリーツが取られていたり、ポケットにダーツを入れたりと作りも独特。
柳 アウター感覚でざっくりしたニットに合わせても素敵そうですね。
5.SOUNDMAN × HUMMINGBIRDS’ HILL(サウンドマン × ハミングバーズヒル)|和洋折衷がユニークです。(柳)
柳 これは珍しい。藍染めした刺し子素材のジャケットですね。独特のクラフト感が印象的です。
大島 脇の下には通気性を高めるためのベンチレーションがついていますね。ゴム引きコートと同じような設計です。
手塚 ブルゾンのような感覚で着るのが正解といえそうですね。
6.GYPSY & SONS(ジプシー&サンズ)|このヘリテージ感が愛らしいですね。(大島)
大島 スポーツウエアだったころのブレザーを彷彿させるヘリテージ感ですね。かなりラウンドした裾に襟のトリミング、胸にはモールのワッペンまで。
柳 ちょっと可愛らしい顔つきがクセになりそうですよね。
手塚 クセはあるけれど、そのぶん着こなし甲斐がありますね。
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2022年12月号 Vol.189」)
Photo/Takuya Furusue, Nanako Hidaka(Items) Styling/Shun Iiduka Text/Hiromitsu Kosone