AirPods Pro(第2世代)USB-Cタイプと繋ぐと、AirPods側を充電できる
まず、今回のUSB-C接続の目玉。AirPods Pro(第2世代)USB-Cタイプを接続してみた。すると、言われている通り、iPhone側からAirPods Pro(第2世代)USB-Cタイプに電力が供給されるのが確認できた。
ちなみに、iPhone 15シリーズが可能な出力は4.5Wとのことだったが、筆者が計測したところ1.5Wぐらいしか流れていなかった。もちろん、両方のバッテリーの充電量などを勘案しながら電圧、電流量を制御するはずなので、状況によっては4.5Wが流れるということなのだろう。
ちなみに、iPhone 15 Proのバッテリー容量は3,200mAhていど、AirPods Proのバッテリー容量は、ケースとイヤーパッド合わせて600mAh弱とのことなので、iPhoneの全電力を使うと、(ロスを考えても)4回以上AirPods Proをフル充電することができる。
逆に言うと、空のAirPods Proを満タンまで充電すると、iPhoneのバッテリーを20〜25%ていど消費するということなので、満タンまで充電するというよりは、AirPods Pro側が厳しい時に何割かを充電するという使い方が適切なのではないだろうか?
AirPods Proを充電しているうちに、iPhoneのバッテリーが空になってしまった……では元も子もないわけだし。
ちなみに、iPhone 15シリーズと、LightningタイプのAirPodsをUSB-C to Lightningケーブルと接続すると、AirPods側が充電される。つまり、iPhoneが新しければ(15であれば)旧型のAirPodsを接続しても充電されるということだ(筆者はAirPods(第2世代)で試した)。
Macと繋ぐと、iPhone側が充電される
Macに接続すると、当然のことながらiPhoneはMacから充電される。
筆者のMacBook Pro 14のバッテリー容量は69.6Wh、Wh表記だとiPhone 15 Proのバッテリー容量は12.7Whなので、5回ぐらいはiPhone 15 Proを満タンにできる。
実際問題、外出時に1日使っていてもMacBook Proのバッテリーが切れるということはないので、モバイルバッテリーを持って歩かなくても、MacBook Proがあれば、そちらから供給すればいいのかもしれない(が、バッテリーが消耗することを考えると、筆者は別にモバイルバッテリーを持って歩くが)。
もちろん、充電できるだけでなく、データ通信もできる。iPhone側の写真をMacに取り込んだり、MacにiPhoneのバックアップを取ったりできるのだ。
むしろ、ワイヤレスで同期したり、バックアップを取ったりできるようになる前は、パソコンへの直接接続が当たり前だったのだが……最近はあまり見なくなった光景である。
では、iPadと繋げたらどうなるか?
では、iPhoneとiPadを、USB-C to USB-Cケーブルで繋ぐとどうなるのだろうか? そもそも、どちらもMacに取っては子機同士。そもそも、iPadも昔は同じiOSで動いていたし、今でもiPadOSはiOSに近いもののはず。
であれば、充電はできないのか? それとも充電されるのか?
答えは、『iPad側からiPhone側へ電気が流れて、iPhoneが充電される』だった。
もしかしたら、双方のバッテリーの状態によっては、逆に流れるとか、充電をしないとか、そういう制御が行われることがあるかもしれないが、筆者が試した範囲では、容量に関わらずiPhoneがiPadから充電された。
このあたり、まだ情報が少ないので、状況によっては違う制御が行われるかもしれない。今後新たなテスト結果が得られた、この記事( https://dig-it.media/thundervolt/article/811469/ )を修正するので、チェックしていただきたい。
(村上タクタ)
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