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大画面で軽くて安い。iPhone 14 Plusは老眼にも優しい【先行レビュー】

明日10月7日に、iPhone 14シリーズ最後の1ピースであるiPhone 14 Plusが発売される。発売に先立って、先行レビュー機をお借りできたので、数日間使ってみた感想をお伝えしよう。

大画面と、意外な『軽さ』が最大のメリット

一番の感想は、意外かもしれないが『軽い』ということである。

6.7インチ、2,778 x 1,284ピクセル解像度、458ppiの大画面でありながら、重量は203g。

これは、ステンレスのフレームを持つiPhone 14 Pro Maxより37g軽い。20%ほどの差ではあるが、持ちやすさにおいてこの差は大きい。

発表された段階では、ハイスペックなProシリーズ、そこまでの性能を求めない人向けの14の間にあって目立たなかったが、この大画面と軽さは使ってみるとかなり快適。『コンテンツ視聴が多く、カメラ性能はあまり求めない』という人に勧められる、隠れた傑作モデルに思える。

14に対して、+1.5万円で、この大画面が手に入る

一番安いiPhone 14の11万9800円(128GB・税込)に対して、13万4800円(128GB・税込)と、スタンダードモデルとの価格差はわずか1万5000円。この1万5000円で大画面が手に入るというのをどう考えるか。

対して、iPhone 14 Proは14万9800円(128GB・税込)、Pro Maxは16万4800円(128GB・税込)。スタンダードモデルに対して3万円、4万5000円高い。

そう考えると、Pro Maxより3万円安く6.7インチの画面を手に入れることができるということなる。

チップセットはA15 Bionic。A16との性能差は1〜2割弱

14 Proや14 Pro Maxと比較した場合、一般の方が機種選びをする最大のポイントはカメラの構成だろう。望遠レンズがあるかどうか。もちろん、メインレンズも、超広角レンズも性能差がある。

次にチップセットの違い。実は今回のiPhone 14では、初めてProとスタンダードモデルの間にチップセットの世代の差が発生した。iPhone 14 ProとPro MaxにはA16 Bionicが搭載されたのに対して、iPhone 14と14 PlusはiPhone 13 Proと同仕様(GPU 5コア)のA15 Bionicに留まったのだ。

これは悩ましいところだが、ベンチマークテストの差を見る限りではその差は1〜2割に満たないぐらい。A15 Bionicでも充分に高性能であることを考えると、実用上、差はほとんど感じないのではないかと思う。

Proの方が、ディスプレイのグレードは高い?

ディスプレイではDynamic Islandではなく旧来のノッチ仕様なので、新鮮味がないといえばそうだが、どちらもSuper Retina XDRディスプレイで仕様上は大きな差はない。

細かく言えば、Proの方はリフレッシュレートを高速化できるProMotionテクノロジー搭載の常時表示ディスプレイなので、動きの激しいゲームなどでは差が出るし、使わずに置いている時にロック画面が表示されるというiPhone 14 Proならではの新鮮さが楽しめないなどの違いがある。

それよりも、見較べるとProのディスプレイの方が微妙にキレイに見えるという違いがある。最大輝度が違うからそう見えるのかもしれないが、仕様に記されない微妙な性能の違いがあるのかもしれない。また、Proの方がエッジが細く、それもProのディスプレイを美しいと感じられる理由のひとつなのかもしれない。

ステンレスの方が美しいが、アルミの方が軽い

フレームはProが医療レベルのステンレス、スタンダードがアルミということで、見較べると高級感の違いは歴然。……なのだが、実際に使っているとiPhoneケースに入れてしまっていて、意外と気付かなくなってしまう。むしろ、ステンレスの重さが気になるかも。

これはまた、別途記事に書くが、分解した際の内部構造には大きな違いがある。Proシリーズは比較的従来通りの構造だが、14と14 Plusは分解する時に、背面のガラスと表面のディスプレイを取り外しても内部フレームがバスタブのように閉じた構造になっている。これは、例の「修理する権利」に対応したもののようだ。

まだ、日本では発表されていない話だが、将来一般ユーザーがディスプレイや背面ガラス、バッテリーなどを交換修理可能になった場合、スタンダードモデルはそれに対応しているということだ。

大画面で楽しめるコンテンツ。老眼にも優しい

さて、実際に使ってみての最大のメリットは、前述のように大きなディスプレイを楽しめるということにある。

電車の中で動画などを楽しんだりする人にとっては、非常に大きなポイントだろう。もちろん、14 Pro Maxも同等のディスプレイを備えているが、それより3万円安く、37g軽いというのが大きなポイントだ。

テキストコンテンツなどを楽しむ場合にも、より広い部分を大きく表示することができる。

正直なところを言うと、老眼が始まってる筆者にとっては、この大画面と大きな文字は非常に助かる。これはiPhone 14 Plusの大きなアドバンテージだといえるだろう。たしかに、Maxではなく、性能的に『Plus』と呼ばれることが納得できる。iPhone 14に対して+アルファのメリットを感じるのだ。

カメラ性能は良くなってるが、Proには大差をつけられた

カメラ性能はどうだろう。

iPhone 14 Proシリーズと較べると、最大の違いは3倍望遠のレンズがないということにある。

しかし、それだけではなくメインカメラや、超広角カメラにも性能差はある。iPhone 14 Plusのメインカメラも超広角カメラも、センサーサイズやレンズの明るさなどハードウェア的には、13 Proシリーズと同等のものを搭載している。

13 Proシリーズのカメラも充分に素晴らしかったので、14、14 Plusのカメラも良いものだと思うが、さらに14 Proシリーズのカメラは4800万画素センサーを搭載するなど、飛躍的に性能を向上させているので、較べるとしっかりと性能差はある。

また、ソフトウエア的には進化しており、14、14 Plusは、13 Proシリーズよりさらに暗所性能が高くなっている。

以上、少々複雑な話になってしまったが、ご理解いただけただろうか?

14 Plusには実質的メリット多し、見栄を張らなければ良い選択

iPhone 14 Pro Maxと較べて見よう。

Dynamic Islandの有無が大きな違いだが、他にも『エッジ部分がより狭い』『最大輝度が明るく、色味が鮮やかに感じられる』などの違いが見て取れる。

カメラで撮影してウェブに掲載してしまうと、他の要因が多く、ウェブの解像度の問題もあってこの画面で分かるとは思えないが、たしかにPro Maxの方が質は良い。ただ、並べなければ分からない程度の違いではある。

カメラ性能を求めなければ14 Plusはクレバーな選択

このPlusの登場で、iPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxの4機種が出そろった。

みなさんはどれを選ばれるだろうか?

筆者は、カメラ性能が欲しかったし、小型の方が良いのでiPhone 14 Proを選んだが、今回試用してみてiPhone 14 Plusも非常にクレバーな選択肢だと思った。

カメラ性能さえ求めなければ、大画面で、軽く、リーズナブルなiPhone 14 Plusは非常にお買い得で、メリットの大きなモデルだといえるだろう。

(村上タクタ)

 

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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