近々、急速な円安の為替相場が反映される
ご存知のように現在、急速に円安が進んでいる。昨年のWWDCの時期には1ドル=110円だったのが、130円を越えるほど、つまりドルは20%ほども高くなっているのだ。
アップル製品は、基本的に価格決定時の為替相場に連動して、各国の製品価格が設定されている。たとえば、iPhone 13 Proの256GBモデルを日本で買うと13万4800円(税込)。USで買うと1099ドル。これは112円という設定になっている。
1年8カ月前に発表されたMacBook Air M1の一番安いモデル、つまり7コアGPU、8GBメモリー、256GBストレージのモデルが日本で11万5280円(税込)。USだと999ドル。つまり、104円という設定だ。
MacBook Proの16インチモデルのBest(標準設定の3種のうち最上位のモデル)が、41万9800円(税込)、これがUSだと3499ドルなので、109円の設定。
Mac Proのタワー型モデルの一番ベーシックなモデルが、65万9780円(税込)、これがUSだと5999ドルなので、なんと100円の設定だ。
これが、それぞれ130円設定で価格決定されたらどうなるだろう?
iPhone 13 Proの256GBモデルは、14万2870円(税別)なので、15万7157円(税込)! MacBook Airは12万9800円(税別)なので、14万2857円(税込)になってしまう。
MacBook Pro 16インチのBestモデルは50万357円(税別)、Mac Proのベーシックモデルはなんと85万7857円になる(もっとも、Mac ProはApple Siliconになるので、性能が激変する可能性が高いから現行機を買うべきではないだろうけれど)。
WWDCのタイミングで価格改定が入る可能性がある
急に価格改定されることは少ないにしても、発売日の為替相場で設定されている現行品がかなり割安であることはご理解いただけると思う。
おそらく次に発売されるMacBook AirのM2モデルや、iPhone 14シリーズなどは、1ドル130円の相場での価格設定がされるだろう。そうなると、かなり高価な商品になる。もしくは今回は為替相場の変動幅が大きいので、WWDCのタイミングで一斉に価格改定が行われる……という可能性だってなくはない。
MacBook AirのM2モデルや、iPhone 14シリーズが性能向上していることは間違いないだろうが、為替相場で2割ほど高くなることを考えると、今のうちに旧モデルを買っていた方がいい……という判断もあるだろう。
懐具合と、性能の必要性をかんがみて、「今、安価な現行モデルを買っておいた方がいい」と思うなら、2022年6月6日までに購入しておくことをお勧めする(もう少し小ズルいことを言うなら、もし次モデルの性能向上が著しいなら2週間以内にクーリングオフするという手もなくはない)。
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