創刊31周年記念特大号「ボクらの『アメリカ』」。ライトニング編集部による「ボクらのアメリカ」座談会!

Lightningはアメリカンカルチャーを紹介する雑誌だ! そんなベースコンセプトを自他ともに確認するのが周年特大号の役割。今回のアメリカ特集は、アメリカと縁の深い人々にモノを通してアメリカを語ってもらう。と、その前に、我々編集部員もアメリカへの憧れや思い出はたっぷり。イントロダクションは、ベテラン編集部員たちの「ボクらのアメリカ」。ハーレーライダー代表のCLUB HARLEY編集部員も加えての座談会でまずは奥の深いアメリカ特集へのウォーミングアップ。ここから、年に一度のアメリカ祭り、はじまり、はじまり。

ライトニング編集部による「ボクらのアメリカ」座談会!

【座談会出席者】(左から)
ランボルギーニ三浦
 ヴィンテージのことはお任せあれ。西海岸スタイルをこよなく愛するライトニングの知識人。
松島親方 ライトニングのボス。アメリカは西海岸から東海岸まで、ライトニング編集部イチの渡米回数を誇る。
モヒカン小川 革を愛し、革に愛された男。初アメリカはミネソタ州。座談会で意外な資格を持ってることが判明!?
ポイズン雨宮 クラブハーレー編集部。ロックにバイクに革ジャン。イケイケだけど、おっとりした喋り方にギャップあり。

松島親方(以下、松)/今月はライトニング創刊31周年記念5月号が発売です!

モヒカン小川(以下、モ)/31って素数だよね。

松/素数マニアも大喜び! 今月号の特集が「ボクらのアメリカ」ということで、たくさんの人に登場してもらい、モノや出来事を通して、「ボクにとってのアメリカはこうだ!」という話を聞いています。人に聞くなら我々編集部員も「ボクらのアメリカ」を語ろうじゃないかと。

ランボルギーニ三浦(以下、ラ)/なるほど。つまり……?

松/アメリカについて好き勝手に語ろうよってこと。

ポイズン雨宮(以下、ポ)/あ、久しぶりの方もいらっしゃると思いますが、クラブハーレー副編集長のポイズン雨宮です。お願いします!

松/ということで、今回はこの4人で語ります。みんなにアメリカを象徴するアイテムを持ってきてもらったんだけど、まずははじめてアメリカに行った時のことを話したい。みんな覚えてる?

ラ/覚えてますよ! ボクは大学生の時に当時の彼女と旅行に行きました。

松/すごいね、大学生で! どこ行ったの?

ラ/西海岸ですね!

松/ロサンジェルスとか? ディズニーには行った?

ラ/そうですね。ディズニーも行ったし、ユニバーサルスタジオも行きました! 大阪は行ったことないので、逆に本場だけ行ったことあります。

モ/かっけえ。オレはどっちも行ったことない(笑)

松/移動はレンタカー?

ラ/タクシーで全部回りました。

松/お~、そういう時代だよね。ロサンジェルスはどうだった?

ラ/最高によかったですよ! ディズニーランドがはじめて楽しかったですもん。アメリカ人って腕にびっしりタトゥー入ってる人が多いんですけど、コワモテな人がすごく優しくしてくれて「アメリカ人、超かっけえ」ってなりましたね。

松/小川さんは?

モ/オレは大学卒業してすぐカウンセリングの勉強しにミネソタ州に行った。

松/ちょっと待ってよ(笑)なんの勉強だって?

モ/カウンセリングの資格を取るために日本で勉強して、その後ミネソタ州に行きました。

松/そんな資格持ってんの? 活きてない!

モ/そう、活きてないんだよね(笑)資格を取る仲間が3人いて、一緒にミネソタ州の試験会場まで行ったのがはじめてのアメリカ。

ラ/初アメリカはミネソタ州なんですね。

松/へえ~、そうだったんだ!

ラ/こういう座談会もたまにはいいですね。新しい発見がある!

モ/その時はミネアポリス・セントポール国際空港で降りたよ。その時は寒い時期だったな~。ライトニング入ってからはミネソタ州だとレッドウィングに行ったかな。意外とミネソタ州は行く機会がないからいい経験だったと思う。

松/ポイズンは?

ポ/最初は、オートバイの編集部に所属してる時で、当時のボスがアメリカでレースに出てたんですけど。

松/もしかして、デイトナバイクウィーク!?

ポ/そうですね。そこに連れて行ってもらったのがはじめてのアメリカです。

松/かっけえ!

ラ/それはすごいですね!

モ/いいな~。オレまだ行ったことないんだよね。

松/フロリダ州だよね?

ポ/そうです! ワニが出るから注意しろって言われました。湿地帯が多いですからね。

モ/暖かい気候だもんね。それにしても、初アメリカがデイトナバイクウィークってイケてね?

ラ/だいぶイケてる!

松/そうか、それが最初だったんだ!

ポ/毎年、編集部から何人か選ばれて、連れて行ってくれたんです。勉強にもなるし、取材にもなるからって。

モ/いいね~。松島さんは?

松/オレは大学生の時に男3人で、ラスベガスに行った。友達のお姉ちゃんがサンディエゴにいたからそこに行って、その後クルマでラスベガスまで行った。

モ/結構遠いよね?

松/5時間くらいかな? だけど、1日かけて寄り道しながら向かった。

モ/ロサンジェルスからラスベガスに行く道ってザ・アメリカって感じでいいよね!

松/そこから何回かラスベガスに行ったけど、ロサンジェルスからクルマで行くのが好きなんだよね。ラスベガスといえばカジノじゃない。その時は「キノ」っていうのをプレイして4000ドルくらい勝ったよ。

ラ/すごくないですか!?

松/大学生の時の4000ドルはデカかったね~。勝ったお金でいろいろ買い物した。

モ/カジノで勝った時はその場で使い切るのがいちばん!

ラ/その時は古着は買わなかったんですか?

松/あんまり買わなかったかな。日本で買えないナイキのエアフォース1とかコルテッツを買った。あとはサンフランシスコでノースフェイスも買ったよ。

ポ/いい思い出ですね。

松/みんなそれぞれの「はじめてのアメリカ」を聞けたということで、今回の座談会のメインテーマ「アメリカを象徴するアイテム」についても話していこうか。

モ/そろそろ本題入りますか!

松/まずオレから話すね。いっぱいあって悩むんだけど、オレにとってのアメリカってこれだよねっていうアイテムを持ってきたよ。やっぱり、レッドウィングだよね。

モ/ベタだな(笑)レッドウィングの877、ハンティングブーツだよね。

松/若い時に流行ったカタチって875で丈が短かった。いまでもそっちが主流だと思うんだけど、アメリカといったら877のカタチかなって思う。

モ/これフックがないから、かなりストイックなブーツだよね。

ラ/そうなんですよ。

松/まあ、オレはファスナーつけて履きやすくしてるけどね。これはレッドウィングの工場にあるファクトリーショップで購入した。

モ/お~、ミネソタ州の!?

松/そうそう。これがオレのアメリカを象徴するアイテムだね! てか、小川さん革ジャンを持ってくると思ったけど、違うの?

モ/もちろんアメリカ製の革ジャンも象徴するアイテムなんだけど、自分の職業に影響を与えてくれた「ドンケ」のカメラバッグを持ってきた。報道カメラマンが作ったもの。ベトナム戦争の時とか、報道に関してアメリカは一流国だと思うんだよね。本来カメラバッグって中にクッション材が入っているんだけど、これは入ってなくて何より軽い。何回か買い直してるくらいお気に入り。

松/たしかに、いっぱい持ってるよね。

モ/革ジャンやブーツもいいけど、こういうバッグもメイド・イン・USAっていいよね。ざっくりした作りなんだけどね(笑)その分、ガシガシ使えて重宝してる。

松/ポイズンは何持ってきたの?

ポ/ボクはショットのダブルライダースですね。

松/それ何年くらい着てるの?

ポ/高校卒業した頃に買ったから、30年ちょいかな?

松/高校から体型変わってないのすごいね!

ラ/これってショットの613ですか?

ポ/これは618!

モ/オレこれ見てびっくりしたんだけど、この革ジャンってクローム鞣しなのに茶芯が出てる!

ラ/こんなに味わい深く出るんですね! カッコイイ!

松/いまも現役で着てるの?

ポ/バリバリ現役ですよ。少しほつれてきたけど(泣)

モ/ジャストサイズで着てるポイズンだからこそ、こういうアジが出てるんだと思う。

ポ/ちなみに、どっちも同じモデルで同じサイズです(笑)ただ、経年変化の風合いが絶妙に違うんでいいんですよね。

松/なんで全く一緒のモデル買ったの!

ポ/ひとつは譲ってもらったんです。ボクらの世代だと、中学時代に憧れたのは西海岸発祥のハードロック。ガンズ・アンド・ローゼズとか。そういう人たちに憧れるとやっぱりこういうアジのある革ジャンに辿り着きますよね。当時の西海岸発祥のハードロックって長髪で化粧して、ビジュアルロックの先駆けみたいな感じだったけど、ガンズ・アンド・ローゼズは男臭い感じで大好きなんですよね。

モ/三浦も好きだよね?

ラ/ボクもずっと好きですね。好きすぎて高校生の時、ギターのスラッシュがジャックダニエルを持ち歩いてたのを真似してた時あります(笑)

松/高校生は酒持ってたらダメでしょ! ところで、三浦のアイテムも教えて。

ラ/ボクは音楽とかファッション含めて、アメリカンカルチャーが好きなので、アメリカを象徴するアイテムはこれかなと!

モ/ピックアップのトラック?

ラ/そうです! ピックアップって自家用車として使うトラックで、これは1950年代のクルマなんですけど、ちゃんとデザイナーがデザインしたカッコいいクルマなんです。

モ/このトイ、フロントガラスのカーブ部分とか凝って作られてるよね。

松/ブリキのおもちゃなのにこんなに精巧に作られてるんだね。

ラ/アメリカはクルマ社会だし、ピックアップのトラックを自家用車にするのもアメリカらしい。このトラックに乗ってた人の服装ってトラッカーキャップ被って、スウェットにジーンズみたいなイメージがあって、そういうところも含めてアメリカそのものだと思います。これ実は子どもが遊ぶおもちゃなのにこんなに大きく作ってるのもアメリカっぽくて好きですね。

松/三浦らしいアイテムでいいね。いろいろ語ったけど、読者の皆さんも「オレのアメリカ」を感じながら特集楽しんでください!

>>特大号はこちらから

座談会の様子をCLUTCHMAN TVでチェック!

この記事を書いた人
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