デニムの注目ブランドは? 400着以上の革ジャンが店頭に並ぶなか、おすすめはどれ?
寒さのピークが過ぎ去り、春の訪れを感じられるこの頃。新生活を迎え、新たな出会いや環境に胸を躍らせている学生や新社会人たちを横目に、アメカジファンはデニムやレザーを気持ちよく着られる気候に高揚しているに違いない。そこで、今回はアメカジファンの聖地と言えるBARNSTOMER&CO.(以下BS)にて、この春の狙い目をピックアップしてもらった。
ライトニング本誌読者であれば周知の通り、BSはおそらく日本一の革ジャン在庫数を誇る大型セレクトショップ。シーズン立ち上がりの秋には劣るものの、この春もココでしか手に入らない別注を含む400着以上の革ジャンが店頭に並ぶ。
そして今回はレザーだけでなく、レプリカデニムブランド『スラッシュオーバーオールズ』にも注目したい。『スラッシュオーバーオールズ』はひとりのヴィンテージリーバイスフリークが数年前に自作のデニムをBSに持ち込んだところからスタート。企画から縫製までひとりで行うブランドゆえ生産数が極端に少なく、全国での取り扱いは現在3店舗のみ。それにも関わらず入荷すると全国からファンが駆けつけ毎回即完売する、熱狂的な支持者を持つブランドなのだ。
本誌読者にとって欠かせないレザーとデニム。店主の審美眼が光るBSのラインナップを見逃すな。
ヴィンテージの表情を追求する気鋭のレプリカブランド「Slash Overalls」
異業種の職人を務めていた30年来のヴィンテージリーバイスコレクターが本物を目指し、仕事を辞めて第二の人生としてスタートさせた知る人ぞ知るレプリカブランド。パターン製作から縫製まで生地製作以外の工程をひとりで行うため極少数生産にて展開。ヴィンテージのオリジナル各サイズの寸法から皺の入り方や本数まで研究し、型紙を1000枚以上作って試行錯誤を繰り返しながら、オリジナルの面構え、シルエット、サイズグレーディングを徹底的に再現している。偏狂なコレクターの人生の集大成と言えるブランドなのだ。
パンツはオリジナルの前身頃が小さいパターンを再現することによって、お尻が大きく見えるクラシカルなシルエットを実現。
こちらは1年間着用したエイジングサンプル。現代の一般的なサイズグレーディングの理論を無視し、ヴィンテージのオリジナルだけを正解としてパターンや各パーツの寸法、縫製のズレを蘇らせている。
下の写真の1947モデルと大戦モデルの復刻をノンウォッシュで展開。ジャケット6万1600円〜/パンツ4万4000円〜 酸化したヴィンテージの生地感を目指して開発中の生地を使用するスペシャルモデルも発売予定。
元ネタは47モデル!
デザインソースとなった1947モデル。着用や洗濯を繰り返して出る縮みや皺の入り方を忠実に再現している。自身のコレクションに加え、様々なコレクターに依頼して膨大な数のオリジナルを研究している。
今、BSで狙うべき春レザーはこれだ!!
RAINBOW COUNTRY
’40年代に米軍のコントラクターだったラフウエア社の’41年後期納入モデルを現代的なフォルムで再構築。当時の濃いシールブラウンを再現するため、茶下地(茶芯)のブラウンをのせたアニリン仕上げ。ディテールはオリジナルを忠実に復刻。24万円。(5月発売開始)
BS×Y’2 LEATHER
Y’2レザーに別注をかけた大戦モデルのスエードレザージャケット。Y’2のオリジナルをベースに、ポケットのサイズ変更やシンチバックを加え、よりヴィンテージに近いスタイルに。2食展開で、ネイビーはデニムをイメージしたオレンジステッチも見所だ。10万5600円
BS×Y’2 LEATHER.
1940年代にUS.ARMYで使用されたデニムハットをサンプリング。アーミーハットのツバの撚れ具合を再現するためにスエード素材を使用。2万680円
BS×VASCO.
米軍のヘルメットバッグをモチーフとした人気シリーズ。キップレザー×カウレザーとブラスパーツの素材使いによる武骨な表情とクラシカルなデザインが魅力。革ジャンと相性抜群でカラバリ豊富。レザースタイルに必須の逸品。4万9940円
レザーラバーにとってBSの最大の魅力は、日本トップクラスを誇る圧倒的な革ジャンの在庫数。実際に様々なブランドの革ジャンを見て相棒を決めるならここを訪れるべし。
【問い合わせ】
BARNSTORMER & CO.
TEL0550-75-7755
https://www.barnstormer.jp/
(出典/「Lightning 2025年5月号 Vol.373」)
Text/Y.Kinpara 金原悠太 Photo/S.Sawada 澤田聖司
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