Nigel Cabourn(ナイジェル・ケーボン)の本
ここ何年かの間にファッション界の著名人たちが、自分のコレクションを一冊にまとめた本が、幾つも出版されている。貴重なヴィンテージが見られたり、本人と物との関わり方が紹介されていたり、非常に興味深い本ばかりだ。
じつは私も近しい本を何冊か出したことがあるのだが、流石にわたし一人の名前では勝負できず、編集長経験者仲間と一緒に、それぞれのコレクションを掲載し、極めて主観的な原稿を書いた。それが『Stuff』というシリーズだった。持ち物自慢カタログである。
先日、イギリスが生んだ巨匠デザイナー、ナイジェル・ケーボンさんのバイオグラフィ本が出版された。世界中にファンを持つナイジェルさんだけあって、多岐にわたるコンテンツが組まれ、素晴らしい一冊に仕上がっている。
表紙にはオリーブグリーンのベンタイル生地が巻かれ、タイトルとブロードアローのシンプルなデザインが彼のブランド「ナイジェル・ケーボン」の世界観を伝えている。素晴らしい装丁だ。
私の仕事部屋にあるコーヒーテーブルはヴィンテージのRAFトランクなので、コーヒーテーブルブックとして活用させてもらうことに。時折、彼のヴィンテージコレクションを眺めて、脳に栄養を注入している。これは服好きの本棚には欠かせないはずだ。
(出典/「Lightning 2025年1月号 Vol.369」)
Photo by S.Amatsu シーマン天津
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