メルセデスベンツの中でもW123をメインで取り扱う専門店。
東京都にあるメルセデスベンツW123をメインで取り扱う5Senceは、創業から12年目を迎える専門ショップ。これまでの経験を生かして程度の良いW123を在庫している。
W123というとかつてステーションワゴン(S123型)が人気を博した時代があったが、新車当時日本にはディーゼルエンジン車のみが輸入された結果、NOXで都市圏で乗れない車両が多く、ガソリンエンジンの並行輸入車も決して数は多くないため、価格はかなり高騰気味だ。
そこでにわかに注目を集めているのが4ドアセダンだ。フィアブセンスでもここ最近セダンが人気だそう。しっかりと整備すれば今でもファーストカーとして通用する基本的作りの良さもW123の魅力だ。
1985 Mecedes Benz
ドイツのメルセデスベンツがW114の後継として’76年に登場したのがW123だ。ボディバリエーションは4ドアセダンと、ステーションワゴン、2ドアクーペ、そしてリムジンの4種類。圧倒的に流通量が多いのは4ドアセダンとなる。多くのエンジンバリエーションが存在するが、日本に正規輸入されたセダンはガソリンエンジンが多く、逆にワゴンはディーゼルのみが輸入されたため、現在ガソリンエンジンを搭載しているワゴンは並行輸入車か、セダンからガソリンエンジンを換装した個体ということになるそうだ。
「この時代のメルセデスベンツは作りがしっかりしているだけでなく、消耗品を交換して長く乗ることを前提とした作りになっているため、しっかりと整備すれば長い期間乗ることができます。それが最大の魅力ですね」
と水上代表。ちなみに’82年にW201型(所謂「190シリーズ」)が登場するまでフルサイズのSクラスに対してコンパクトクラスと呼ばれ、ヨーロッパではタクシーやパトカー、公用車としても幅広く使用されており、その信頼性の高さは折り紙つき。大切に乗れば一生の相棒とすることも可能な魅力的な一台なのだ。
取材車両は、’85年式の230Eで、ディープブルーのペイントやブルーの内装も含めて前オーナーによってフルレストアに近いリフレッシュ作業が行われており、まるで新車のように美しい一台となっている。’85年式はW123のモデル末期の製造であり、さらに搭載される2.3リッター4気筒エンジンは、後のモデルにも搭載される優秀なユニットで、トップグレードの2.8リッター6気筒エンジンと比較してもエンジン自体の重量が軽く、W123との相性も良く、キビキビとしたドライビングを楽しむことが可能。これまでワゴンばかりがフォーカスされてきたが、セダンも非常に魅力的である
【スペック】
全長:4720mm
全幅:1780mm
全高:1440mm
ホイールベース:2795mm
エンジン:直列4気筒
排気量:2299cc
燃料供給方式:インジェクション
駆動方式:FR
乗車定員:5名
価格:437万8000円
【DATA】
ファイブセンス
東京都足立区中央本町4-2-1
TEL03-3889-5665
営業/9:00~19:00
休み/水曜
https://5sense.org/
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2024年8月号 Vol.364」)
Text & Photo/D.Katsumura 勝村大輔