アウターとして作られた’50年代の1着を完全再現! 「John Gluckow」 “Fakie Afterhood” ダブルフェイス 後付けパーカ

物欲旺盛なライトニング編集部員たちが、今の気分で選んだ欲しいモノや身銭を切って購入したアイテムをジャンルレスで報告! 今回は「昔は袖丈も着丈も短く縮んだヴィンテージスウェットがカッコイイと思っていたけど、おじさんになるとお腹の冷えが気になり、今はある程度の着丈がほしい思うように……」と語るライトニング編集部の古着番長、ランボルギーニ三浦がお届け!

John Gluckow “Fakie Afterhood” ダブルフェイス 後付けパーカ

アメリカ東海岸の著名なヴィンテージディーラーであるジョン・グラッコーさんのヴィンテージコレクションをウエアハウスが再現する『John Gluckow』レーベルでリリースした1着。4万1800円(ウエアハウス東京店 TEL03-5457-7899 https://www.ware-house.co.jp/

’90年代のヴィンテージブーム時、憧れたアイテムのひとつが両Vスウェット。当時は、両V=1940年代製というのが一般的な認識でしたが、その説はこの数年まで覆されないほど、実は詳細をあまり知られていませんでした。自分も過去にデニムのように深く追求したことはありません。

でも、ヴィンテージスウェットの強烈なコレクター達と出会い、初めてその奥深さを知りました。スウェットは素材がウールからコットンに変わった1920年代後半~30年代のものが特にレアで、2トーンの後付けパーカは30年代のこの期間しか存在しないだとか、フェルトのレタリングが超希少だとか……。

その魅力をどうしても伝えたくて、2018年にLightning Archivesで「ヴィンテージスウェットシャツ」を企画。会社が許可してくれたので出版できましたが、他社なら企画がボツっていたかも。

デニムなどと比べ、それほどニッチなスウェットですが、その理由は極端にタマ数が少ないことにあります。基本的に学校やチーム単位で発注されたため、旧いものほど1型多くても数百枚程度しか生産されていません。戦前のモデルとなると、その残存数の少なさは容易に想像できるでしょう。さらに、コットンならではのエイジングも非常に高く評価されています。

だから今では3桁万円のプライスなんて当たり前。デニムと同じくらい需要があれば、4桁クラスもザラでしょう。今回紹介するのは、そんな急騰物件の1つ。チャンピオンの50年代製を復刻したもので素材感も抜群。これも実物は時価3桁に迫る人気モノですが、それが4万円代で入手できて超満足! エイジングが楽しみ~。

ボディ、袖、フードもすべてダブルフェイス(生地2枚仕立て)になっている。洗って乾燥機に入れてギュッと縮めて着てほしい!
一般的なカンガルーポケットのように見えて、実は中央にステッチが入って分割されているのもこのモデルの特徴のひとつ
ヴィンテージのBODYGARDを彷彿とさせるネームラベルが首元に付属。もとにしたのは、1950年代のチャンピオンのものだ
後付けパーカと呼ばれるタイプで、リブが少し濃いグレーになっていて2トーン仕様なのも特徴。モチっとした風合いが最高!

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年4月号 Vol.360」)

この記事を書いた人
ランボルギーニ三浦
この記事を書いた人

ランボルギーニ三浦

ヴィンテージ古着の目利き

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightning副編集長に。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。最近はヴィンテージのロレックスが最大の関心事で、市場調査も日課のひとつ。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

磨き続けた伝統が、新たな定番を生み出していく。「アリゾナフリーダム」の新作に注目

  • 2026.06.03

長く愛される定番には理由がある。そして、その定番を更新し続ける覚悟があるからこそ、プロダクツは生き続ける。今回、紹介する新作は、奇をてらった変化ではなく、受け継がれてきた意匠や職人技を礎にしながら、細部にわたり静かな進化を重ねた美しい作品たち。変わらないために進化し続ける。そこには揺るぎないクラフト...

Pick Up おすすめ記事

革ジャン好きなら一度は通るべき! 「No,No,Yes!」の最上級オーダー“アルチザン”とは?

  • 2026.06.01

「世界にひとつだけの革ジャンを作る」。それは、レザーラバーの憧れだ。革好き注目のブランド「No,No,Yes!」が誇るオーダーメニューの中でも最上級に位置する「アルチザン」とはいったいなんなのか? その正体に迫る。 革ジャンの伝道師・モヒカン小川が実際に“アルチザン”を体験 これは単なる革ジャンの話...

落語家たちが洋装に身を包む会、第4弾! 落語会「師匠お似合いですよ」の舞台裏で注目の落語家たちをSNAP!

  • 2026.05.18

アメカジを提案するファッションブランド「ゴールデンベア」が主催する落語会、その名も「師匠お似合いですよ」。弊誌も師匠方のスタイリングを担当。第4回目となる今回も大盛況でした。楽屋裏で撮影したみなさまの素敵な着こなしをお届けします! 落語家たちが洋装に身を包む会「師匠お似合いですよ」の舞台裏に潜入! ...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

磨き続けた伝統が、新たな定番を生み出していく。「アリゾナフリーダム」の新作に注目

  • 2026.06.03

長く愛される定番には理由がある。そして、その定番を更新し続ける覚悟があるからこそ、プロダクツは生き続ける。今回、紹介する新作は、奇をてらった変化ではなく、受け継がれてきた意匠や職人技を礎にしながら、細部にわたり静かな進化を重ねた美しい作品たち。変わらないために進化し続ける。そこには揺るぎないクラフト...