高度なレストア技術で見事に再生! スターロード的GT-R“快適旧車”の基本がここにあり。

旧車もかつては新車だった そのきを作業、 それがレストレーションだ スターロードが手掛けたGT-R 高度なレストア技術見事再生。 そしてクーラーやパワステも搭載 令和時代でも元気ける

技が光り、奥深いレストレーションの世界。

外観ではフロントのリップスポイラーが追加されているほかは、基本的にストック状態のフォルムをキープしたボディ。13年前のレストアとは思えないほどに輝いている

令和の世になり、ハコスカであれ、Zであれ、いわゆる旧車はすでに登場から半世紀以上が経過していることとなる。当然これまでの時の流れによってボディは痛み、エンジンやトランスミッションもオーバーホールが必要となってくる。

そこで必要となってくるのが、レストレーションと呼ばれる作業だ。世の中には「レストア済み」と銘打った車両がたくさん存在するが、そのレベルはレストアをするショップによってマチマチというのが現状だ。レストアしても数年でボディが傷んでしまうこともあれば、新車のような状態を長年保てるものもある。

調整域の広いスターロードのサスペンションを利用することで、 装着するタイヤハイトなどに合わせて微調整が可能。この車両もドアシルと地面が平行になっている

ここに紹介するのは、スターロードにて徹底したレストレーションが行われた昭和47年式のGTRだ。まるで新車のように輝くボディを見れば、レストレーションのレベルの高さがよくわかるが、驚くことにレストレーションを受けたのは、今から16年も前のことなのだ。 さらにこの車両は、オーナーの希望によって、レストレーションを受けたボディをベースに、スターロード井上氏によって快適に乗るためのアップデートも行われている。

本来キャブレターはソレックスを三連装するが、この車両はファンネル仕様のウェーバーφ45に交換。さらにスターロードオリジナルのタコ足やアルミラジエターによって、S20ユニットはより現代的なチューニングが施されている。

さらにこの車両には電動パワステやクーラーといった本来GTRは無縁である快適装備も、大きく見た目を崩すことなく装着することで、現代の路上でも快適にクルーズできるようになった。足回りはスターロードオリジナルの車高調に、ディスク部分がシャンパンカラーのグロースターを装着。より現代的なスタンスも手に入れた。

貴重なクルマとはいえ、普通に走らなくては意味がないという考えのもと、如何に快適に旧車に乗るか、という課題に出した答えがこのGTR だ。

チンスポイラーを追加したスタイルはかなりスパルタン。

助手席側三角窓に貼られた排出ガス対策済みステッカーやOKステッカーもまるで新品。

グリルやヘッドライトベ ゼルのクロームも新品のように輝いている。

ホイールはグロースターで、シャンパ ンのディスクにクラッシックリムと呼ばれる梨地を組み合わせた新作カラー。フロン15×7.5J+1、リア15×10J-28 で、それぞ 205/50225/50タイヤを履く。

1972 SKYLINE 2000GT-R|レストアと快適なアップデート仕様のGT-R。

標準でも160馬力を発生するS20ユニットは、下で後述するリファインやパワーアップが行われるいっぽうで、クーラーのコンプレッサーも装着。よりパワフルに、そしてより乗りやすく各部を進化している。

キャブレターはファンネル仕様のウェーバーφ45に交換している。

ラジエターはアルミ製のスターロードオリジナルだ。

マスターシリンダーはマスターバック付きに交換。

排気系はスターロードオリジナルのステンレス製タコ足とマフラーを装着する。

足回りはスターロードのノウハウが詰まったオリジナル。フロントは減衰30段調整のフルタップ車高調、リアは加工したフリーアジャストメントアームに減衰30段調整のショックを装着して乗り心地は大幅に向上している。

ダッシュはステアリングを交換し、クーラーユニットを追加した以外はオリジナルのまま。この個体にはオプションのラジオが備わる。

ステアリングはナルディで、ワークスベルのラフィックスシステムで跳ね上げが可能。

助手席足元にはクーラーの吹き出し口を追加した。

トランク内にはGT-R専用の100リッターガソリンタンクが備わる。

【SPEC】
●エンジン:RB25型改 ●排気量:2800cc ●トランスミッション:5速マニュアル ●サスペンション:フルタップ車高調 ●ホイール:ワタナベ 8スポーク ●タイヤ:(F)185/60-14(R) 205/60-14

DATA
STAR ROAD
133-0051 東京都江戸川区北小岩8-23-1
TEL03-5668-5675
営業時間:10:0020:00

※情報は取材当時のものです。

(出典/別冊Lightning Vol.231VINTAGE AUTO 快適旧車のススメ。」

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

70を超えるレザーブランドが集う! 「Leathers Day TOKYO 2026」が五反田TOCビルで9月26・27日開催!

  • 2026.08.30

雑誌『Lightning』と兄弟誌『2nd』『CLUTCH Magazine』の3誌による、レザー好きのための大規模イベント。4度目を迎える今年は、初の東京会場での開催が決定! 普段なかなか手に取って実物を見ることができないブランドや、このイベントでしか手に入らないアイテムが揃う特別な2日間。さらに...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...