たまには作ってみるのもいい。
今回はおすすめではなく自作ものですが、どうかご容赦を。前号の特集「気分のアガるアメリカンポップアート」の企画会議で、スタッフそれぞれでポップアートを作ってみよう的な話になった。私にはあまり制作的なセンスがないので、「おっと、これはマズイ。どうしよう」と心の中でつぶやいていた。でも仕事だからねと自分を奮い立たせ「ポップアート」で検索してみたり、ピンタレストを見たりして、なんとかアイデアを絞り出して構想を練ったのだが、結局みんな作っている時間がないということでボツになったのだ。
私もアイデアは浮かんだものの、どう考えても制作時間が確保できなかったので、ホッとしていた。「でも作ってみてもいいんじゃない」なんてもう一人の私が悪魔的に囁く。絶対に作業が大変だってことがわかっているのに、新宿のオカダヤで材料を買っていた。そして前号の校了後から、少しずつ作業をし始めたというわけです。
背景は、以前スタジャンカスタムをしたときに使ったパンチニードルで全面にステッチ。スタジャンのときほどではないが、なかなか途方もない作業。そこに今どきっぽく赤系のボタンでハートを描いてみた。仕上がりはというと……ちょっと微妙。もうちょっとうまくできるはずだったのにな。
(出典/「Lightning 2023年9月号 Vol.353」)
Photo/Y.Amino 網野貴香
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