誰でも気軽に始められて、ハワイ気分を味わえる。
―ハワイで行なわれたウクレレのコンテストで、世界チャンピオンになったことは凄いですね!
エバラ:ありがとうございます。2020年にハワイで行なわれた『インターナショナル・ウクレレ・コンテスト』で、最優秀賞を受賞することができました。
―エバラさんはギターも演奏しますが、ウクレレとの違いは?
エバラ:ウクレレは1時間ぐらい練習すれば、1曲弾けるようになるので手軽に始められます。それに弦も柔らかく、ボディも小さいので、とても弾きやすいですよ。
―子供も弾きやすそうですね。
エバラ:僕も小学校くらいの時に始めましたし、ウクレレ教室の生徒さんは、幼稚園の方もいますね。
―それから入門モデルも買いやすい価格なのがいいですよね。
エバラ:そうなんです。最近だと、安くても作りが良くて、チューニングもしっかりできます。
―それにインテリアとして、部屋に置きたくなるルックスですし。
エバラ:僕が実家に住んでいた時も、ソファの背もたれの上に置いてあって、サッと手に取って演奏していました。その手軽さもいいですよね。それにウクレレに使われている木材も綺麗で、デザインも色々あるから、1本買うともう1本ほしくなっちゃう(笑)。
―たしかに! ケースやストラップなんかもオシャレですね。
エバラ:ストラップでは、伝統的なハワイアン・シャツの柄をモチーフにしたモノもあって、すごくオシャレな小物が多いですね。
―ウクレレはハワイ発祥の楽器ですが、鳴らすとハワイの海とか自然を感じたりしますか?
エバラ:個人的にウクレレで大きな魅力だと思っていることは、コードをポロンと弾いただけで、海感を味わえるというか、風が涼しくなる感覚があることです。それがすごく面白くて、僕はライブでウクレレを爪弾きながら「これがハワイの風です」とか、冗談で言ったりしますが、行ったことがない方でも、ハワイや海のイメージを音色から感じられますよ!
―あとハワイアンバンプと呼ばれる、簡単なハワイアンのお決まりフレーズを弾くだけで、ハワイ気分を味わえますよね。
エバラ:まさに、そう。簡単な3つのコード進行だけで、気分は誰でもハワイに行けます。
人生を楽しく、前向きに変える可能性のある楽器。
―エバラさんは、どんな時にウクレレを弾きたくなりますか?
エバラ:ベタですが、やっぱり海かな。僕も去年からサーフィンを始めたので、海辺にウクレレを持って行って演奏したくなります。あと、仕事に行く前のちょっとした時間に、ウクレレを少し演奏すると、気分が変わっていいですよ。
―ウクレレには色々なサイズやモデルもありますが、最初に購入するモノでオススメは?
エバラ:最初は、ウクレレらしい“ポロンポロン”という音が一番楽しめる、ソプラノ・ウクレレをオススメしたいですね。
―エバラさんオススメのウクレレの名盤を教えてください。
エバラ:ウクレレの神様ハーブ・オータサンはオススメです。中でも『ハワイアン・タイム ~ウクレレ・ソロ』と『ハワイアン・スイート』が好きですね。オータサンの音楽は、わかりやすくウクレレの魅力を伝えてくれますが、実は奥が深い。あと歌モノが好きな方は、ポーラ・フンガというハワイのシンガーを聴いてほしいです。
―エバラさんのウクレレ・アルバム『Heavenly Island』は?
エバラ:これはハワイに行った時に感じた空気感を曲にしたくて作ったアルバムです。どこかに出かける時にも、ぜひ聴いて気分を盛り上げてほしいですね。
―では最後に、エバラさんにとってウクレレとは?
エバラ:ウクレレを通じて素敵な仲間がたくさん増えました。それに今年から、セイン・カミュさんとJamJellyfishという、ウクレレ・ユニットも始めることができました。大げさかもしれないですが、ウクレレで人生が変わったなと。小さな楽器ですが、人生を良い方向に導いてくれる可能性のある楽器です。ぜひウクレレを手に取ってほしいでですね。
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning2023年9月号 Vol.353」)
Text & Photo/S.Kikuchi 菊池真平
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