ハーレー乗りが多かったから、あえて探したインディアン。
グラッドハンドの名物スタッフであり、その個性的なライフスタイルやコーディネイトにも定評のある橋本さん。これまでにヴィンテージの陸王やトライアンフなどを乗ってきた橋本さんの愛車は、当時ハーレーと双璧をなした名門インディアン。この車両は、スプリングフィールドにあった工場が閉鎖されるファイナルイヤーのモデルとなる。
「周りがハーレーに乗っている人たちが多かったこともあり、インディアンを探していたんです。そんな時にアメリカでストック状態のチーフが見つかったとの情報が入り、購入することになりました。それが4年くらい前の話です」
オリジナリティの高い車両だったが、思い切ったボバーカスタムを施している。その一番のこだわりは、ワンオフで作ったエキパイで、エンドをヴィンテージのマフラーにしている点。またリアのプランジャーサスペンションと干渉してしまうので、マフラーを叩いて、クリアランスを作った。
「昔ながらのサイドバルブエンジンですが、前に乗っていた陸王よりも断然パワフルで、通勤はもちろん、ロングツーリングでもストレスがありません。グラッドハンドでは、こういった旧いモーターサイクルやアメリカ車から、デザインのインスピレーションを得ることも多くあります。自分にとっては欠かせない存在です」
1953 Indian Chief
当初はオリジナルパーツが多く残ったストックコンディションの個体であったが、自身が理想とするボバーカスタムに変更。ハンドルはフランダースを使うなど、随所にレアなヴィンテージパーツを使っているのもポイント。
ハンドシフトのノブには、当時のコインをカスタムしている。今も存在する日本でもお馴染みのオールドクロウバーボンのヴィンテージである。
もっともこだわったのが、ワンオフで作ったエキパイ。オリジナルのマフラーが付いていたが、あえてヴィンテージのエンドに交換している。
ヴィンテージのヘルメットは‘30年代のフランスのGENO。アルミで作られており、経年変化とともにクラシック感が漂う。
プラスマイナスのドライバー付きのツールは、オールドクロウのボビーがボーイスカウトに入った際に支給されたものを譲ってもらった。
バッグの代わりに使っているのが、’40年代のハンティングをモチーフにしたツールベスト。シルケット加工なしのジッカー染めのダック生地。
【DATA】
GRADHAND CORE
東京都渋谷区神宮前2-19-11
TEL03-6438-9499
営業/12:00〜19:00
www.glad-hand.com
(出典/「Lightning2023年8月号 Vol.352」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/S.Tsuji 辻茂樹 取材協力/ GLADHAND CORE TEL03-6438-9499
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