商用車顔のアストロと、気負わないサーフライフ。
待ち合わせの場所に現れた一台のシボレーアストロ。ギラギラにカスタムされたモデルか、もしくは塗装のクリアが剝げたヤレた仕様か……サーフィンが趣味と言っていたから恐らく後者だろうな、と取材前は思っていた。だが、現地に現れたのはそのどちらでもない。端的に言えば普通の旧いアストロ。でも、何だか雰囲気のあるクルマだ。どうしてだろう?
その理由はフロントマスクにある。このアストロは2002年モデルだが、グリルをあえて商用車の物に変更。いわばグレードを下げたドレスダウン。それ以外はホイールも室内もフルノーマルだ。
「20代の頃にアストロが流行ったんですが、当時は粗悪なクルマが多かったんです。今の時代にこれに乗るなら商用車っぽく仕上げてある物がいいと思って探しました。こういったクルマに乗るのも、年齢的にはギリギリですが(笑)」
1976年生まれの野口さんは旧いアメリカ車が昔から好きで、今までも様々なクルマを乗り継いできた。スピードを出すのは好きではなく、ゆったりと乗れるクルマが好み。趣味のサーフィンやスケートボードなど遊びのギアをたっぷり乗せることができ、それでいて公道で持て余すことのないサイズ感。アストロは野口さんの求めているものにぴったりだった。
「ファーストカーなので家族と出かけるのはもちろん、仕事にも使います。かれこれ5年は乗っていますが、まだまだ乗りたいですね」
国産にこだわったオリジナルアイテムも人気。
ワーク、マリン、アスレティック、インディゴなどのキーワードをデイリーウエアに落とし込んだ「横浜発のアメカジブランド」。職人によるこだわりの国内生産なのも魅力のひとつ。店舗にはセレクトアイテムも数多く並ぶ。
【DATA】
BLUE PORT
神奈川県横浜市中区新港2-2-1 横浜ワールドポーターズ3 階
TEL050-1472-5625
営業/10:30〜21:00
https://heath.yokohama/
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning2023年7月号 Vol.351」)
Text/M.Sasaki 佐々木雅啓 Photo/D.Katsumura 勝村大輔
関連する記事
-
- 2024.06.03
2シーターで驚愕の7000cc! シボレー・コルベットのレアモデルは流麗にして獰猛
-
- 2024.03.15
アメリカ黄金時代を知るフルサイズカーがシボレー・インパラの存在