市場価格が2〜3倍も高騰中! チャンピオン・リバースウィーブの価値とは? 

  • 2023.09.12

青春時代にレギュラー古着の代名詞だったチャンピオンのリバースウィーブ。そんな安くてかっこいい古着の象徴が、ここ数年でびっくりするくらい高騰している。特に価値の上がっているものを名店ベルベルジンの藤原裕さんに教えてもらった。

‘80〜‘90sのUSAモノが大人気!

「ベルベルジン」ディレクター・藤原裕さん|1977年生まれ。高知県出身。ヴィンテージデニムアドバイザーとしても活躍し、昨年には自身が手掛けるニューマニュアルをスタートし、早くも人気に

日本の古着業界で最重要人物のひとりであるベルベルジンのディレクターを務める藤原さん。大のリバースウィーブ好きである藤原さんに、高騰する現在のシーンを語ってもらった

「ここ3年で徐々に上がった印象ですね。イエール大学のものが、ネットオークションなどで何十万と高額で落とされたことで、潮目が変わった印象です。

タタキタグや単色タグはもちろん、’80年代のトリコタグ、’90年代の刺繍タグで
もボディやプリントの珍しさでは10万を超えるものも増えました。その代表格がミリタリーのもので、あとはイエールを筆頭としたアイビーリーグは高くなっています。

最近だと変わった色のボディが好まれるので、ダートマス大学のグリーンも高騰しています。あとはサイズ。今はなんでもオーバーサイズでなければ動かないので、最低でもL以上は欲しい。あとはパーカの方が数は圧倒的に少ない。ただ探せばおもしろいものが出てきますし、4万円以内でもレアものが買えますよ」

1.ミリタリー|どこか無骨さを感じられるグッドプリントが揃う!

チャンピオンのリバースウィーブは、高校や大学の学生スポーツの市場をターゲットにすることで大成功を収めた。その範囲は、ミリタリーの士官学校なども入っており、その希少性やデザイン性の良さから人気を集めている。その象徴的なのが、USAFAのリフレクタープリントを用いたパーカ。’90年代でも10万円オーバーだ。

USAFA

USAFAとは、United State Air Force Academyの略で米空軍士官学校のこと。安全性を考慮して背中にV字のリフレクタープリントがあり、唯一無二のデザインから高騰。背面のプリントにバリエーションがあるのも深い。17万3800円

AFA

エアフォースアカデミーの頭文字が大きく入ったグッドデザイン。シンボルカラーであるネイビーのパーカボディというのもポイントが高い。人気サイズのXL。10万7800円

刺繍タグと呼ばれる90年代のタグ。1990 年代後半になるとこのタグとほぼ同じデザインでメキシコ製もある。

NAVAL OFFICER CANDIDATE SCHOOL

染み込みプリントが施されたグッドデザインのパーカは、米国海軍の士官学校で幹部候補生を集めたエリート校だ。この仕様はパーカが基本でパンツも存在。5万4780円

このデザインは基本的に’80sのトリコタグが付いている。この年代の方がボディが柔らかく、人気が高い。生地の風合いも微妙に違う。

2.有名大学|アイビーリーグを筆頭にした有名大学のプリントが人気!

今のリバースウィーブブームの火付け役となったイエール大学を筆頭に、アメリカ東海岸の8つの名門私立大学の総称であるアイビーリーグのプリントは人気が高い。また多くのバリエーションやレアなボディカラーも存在するので、珍しい仕様は自ずと高くなっている。ただそれを見つける楽しさもある。

YALE(イニシャルVer.)

豊富なバリエーションが存在するイエール大学の中でも頭文字のYを大きく使ったデザインは人気が高い。グレーボディに染み込みのネイビーというのも◎。10万7800円

これはトリコタグが付いているので’80sと判断できる。サイズがMなので、相場と比べるとお得感のあるプライスとなっている。

UCLA

東海岸のアイビーリーグ以外にも人気が高いのが、西海岸を代表するUCLA。温暖な気候なのか、チャンピオンの営業力なのか、意外と数が少ないのだ。2万8380円

DARTMOUTH

注目株のひとつとなっているのがグリーンボディのダートマス大学。もうすでに価格が上がっているが、ここからも伸びそうな雰囲気。安く見つけたら押さえたい。藤原氏私物

3.人気プリント&レアな仕様|プリントの種類とデザイン、そしてボディで値段が変動!

リバースウィーブがここまで人気を集めているのは、我々が青春を過ごした’90年代でも多くのレアものがあること。古着らしいエイジングとなるプリントは言わずもがな、珍ピオンと呼ばれるようなユニークなボディも存在する。また目無しと呼ばれるプリント向けボディで、未施工のものも人気を集めているのだ。

ひび割れペンキプリント

グッドプリントとしてリバースウィーブ好きの間で知られるプリント。このようにひび割れて風合いのあるペンキプリントは、人気が高く、それが価格にも反映。4万3780円

ブラックのツートーンカラー(スペシャル)

無地は胸に刺繍が入るが、目無しと呼ばれるボディは、プリント用として生産。諸事情でプリントされず、市場に出たため数が少なく、黒のツートンは超希少。14万800円

アウトレット品として販売されたため、タグには切れ込みが入っている。ツートーンがB品として判断されたのだろうが、今では希少。

ターコイズのスナップボタン

スナップボタンタイプのリバースウィーブの中でもレアカラーとして知られているのがターコイズカラー。大きめの作りとなっているので、意外と合わせやすい。2万1780円

主に3つのカテゴリーに分けて紹介したチャンピオンのリバースウィーブ。本誌ではもっと多くのアイテムを紹介しているのでそちらもチェックしてほしい。

【問い合わせ】
ベルベルジン
TEL03-3401-4666
https://berberjin.com

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2023年4月号 Vol.348」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部