革ジャンの伝道師・モヒカン小川の最近のお気に入りセット。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、先日の稲妻フェスティバルのオークションでスタッズカスタムした217USワンスターを放出した、革ジャンの伝道師・モヒカン小川がお届け!

俺の最近のお気に入りセット、Schott 516UST ONESTARと618M COLLAR FUR

アメリカンヘリテージをベースにしていると言いながら、革ジャンにもトレンドが確実に存在する。Gジャンタイプが世を席巻したり、ダブルが急に増えだしたりね。もちろん革質にも同様のことが言える。かつては顔料仕上げの硬めの馬革が多かったが、最近では柔らかい革が台頭してきている。明らかに各ブランドから鹿や羊のラインナップが増えたもん。

普段は「俺は流行なんて気にしねぇ。俺には革ジャンがあるのさ〜」などと嘯いている私モヒカン小川も、こと革ジャンのこととなると、意識的にか無意識にか、トレンドを追ってるんだよね、これが。アディクトのシープを買い、ファインクリークのディアをゲットし、天神ワークスのオイルドキップもお気に入り。気付けば、最近買った革ジャンは、全部柔らかいのよね(もちろん、硬めの馬革もちゃんと着ています)。

どうよ、この組み合わせ。最高じゃね? デタッチャブルのボアでありながら、最初から付いていたようなマッチング。ボアの素材はアクリルでカラーはナチュラルとブラックの2色展開。618Mが1万6500円、516USTワンスターが13万7500円

で、ニューヨーク出張の前に購入したのが516UST。これ、オイルをたっぷりと染み込ませた「ニューネイキッドカウレザー」を使っていて、羽織ってみると牛とは思えないほどの柔らかさ。おそらくドラムで相当叩いてると思うんだが、シボ感もハンパない。これがとんでもなく着心地がいいのだ。革ジャンにありがちな着用ストレスも一切なし。あまりに気持ちいいもんだから、調子に乗ってグランドストアトーキョーで襟ボアまで買ってしまった。

カラーはモヒカンに合わせてナチュラルをチョイス。う〜ん悪くない。516USTの柔らかさとボアの雰囲気が絶妙で、襟が柔らかいから、デタッチャブルのボアとの馴染みもいいわけ。でも俺はここでボアを推したいわけじゃない。俺が推したいのは、あくまで「516USTとボアのセット」。この組み合わせ、ラーチャーセットに匹敵するぜ。

516USTはニューネイキッドカウレザーを採用。油分を含みシボ感が強く柔らかい。エロシボい感じがたまりません!
618Mはデタッチャブルで、ボタンの3点留めで着脱も楽ちん。先日のニューヨークにこいつも持っていけばよかった
618M COLLAR FURもライダース同様のインチ刻みで用意されているため、ワンスターと合わせた時にもピッタリ収まる。カラーはモヒカンに近いナチュラル

【DATA】
Schott Grand Store TOKYO 
TEL03-3464-1913

(出典/「Lightning 2023年2月号 Vol.346」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
この記事を書いた人

モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

上野・アメ横の老舗、中田商店のオリジナル革ジャン「モーガン・メンフィスベル」の凄み。

  • 2025.12.04

ミリタリーの老舗、中田商店が手掛けるオリジナルブランド、「MORGAN MEMPHIS BELLE(モーガン・メンフィスベル)」。その新作の情報が届いたぞ。定番のアメリカ軍のフライトジャケットから、ユーロミリタリーまで、レザーラバー垂涎のモデルをラインナップしているのだ。今回は、そんな新作を見ていこ...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

Pick Up おすすめ記事

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...