俺の最近のお気に入りセット、Schott 516UST ONESTARと618M COLLAR FUR
アメリカンヘリテージをベースにしていると言いながら、革ジャンにもトレンドが確実に存在する。Gジャンタイプが世を席巻したり、ダブルが急に増えだしたりね。もちろん革質にも同様のことが言える。かつては顔料仕上げの硬めの馬革が多かったが、最近では柔らかい革が台頭してきている。明らかに各ブランドから鹿や羊のラインナップが増えたもん。
普段は「俺は流行なんて気にしねぇ。俺には革ジャンがあるのさ〜」などと嘯いている私モヒカン小川も、こと革ジャンのこととなると、意識的にか無意識にか、トレンドを追ってるんだよね、これが。アディクトのシープを買い、ファインクリークのディアをゲットし、天神ワークスのオイルドキップもお気に入り。気付けば、最近買った革ジャンは、全部柔らかいのよね(もちろん、硬めの馬革もちゃんと着ています)。
で、ニューヨーク出張の前に購入したのが516UST。これ、オイルをたっぷりと染み込ませた「ニューネイキッドカウレザー」を使っていて、羽織ってみると牛とは思えないほどの柔らかさ。おそらくドラムで相当叩いてると思うんだが、シボ感もハンパない。これがとんでもなく着心地がいいのだ。革ジャンにありがちな着用ストレスも一切なし。あまりに気持ちいいもんだから、調子に乗ってグランドストアトーキョーで襟ボアまで買ってしまった。
カラーはモヒカンに合わせてナチュラルをチョイス。う〜ん悪くない。516USTの柔らかさとボアの雰囲気が絶妙で、襟が柔らかいから、デタッチャブルのボアとの馴染みもいいわけ。でも俺はここでボアを推したいわけじゃない。俺が推したいのは、あくまで「516USTとボアのセット」。この組み合わせ、ラーチャーセットに匹敵するぜ。
【DATA】
Schott Grand Store TOKYO
TEL03-3464-1913
(出典/「Lightning 2023年2月号 Vol.346」)
Photo/S.Kai 甲斐俊一郎
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