クラフトマンの手により、新たな命を吹き込まれたユーズドスケートデッキ。

薄い板を何層も貼り合わせたプライウッドでできており、カラーも様々なスケートボードは、実は唯一無二の表情を生み出すことができるシロモノ。ここでは使い終わったスケートデッキをリメイクして、オリジナルの小物や家具を造り出す職人、トミーさんをフィーチャーしていく。

「Jobless」クラフトマン・TOMMY さん

それぞれが好きなことを、好きな時に、好きなようにするために立ち上げられたJoblessクルーの加工職人。彼の作品は、Instagram @jobless_tommy でチェックすることができる。

ユーズドデッキをインテリアや小物に蘇らせる、ひとつのスケーター精神。

音楽やファションとの結びつきが強く、カルチャー的側面が強いスケートボード。このユーズドデッキのリメイクもそんなスケーター精神のひとつと言えるが、トミーさんはどんなところに魅力を感じているのだろうか。

「普通では出せない色が出せるところですね。同じ色がプレスされた同じモデルのデッキであっても、カットすると木の内部の染まり方が全然違ったりするので、出る色も変わってくるんです。それに使い古したデッキはスライド痕も一枚一枚違うので、削れたプリントやえぐれた部分をわざと見せるのも面白いんです。なので基本的に全く同じ柄は2つとしてなく、ひとつのモノ作りとして個々で楽しめるんですよ」

自動車整備士の経歴を持つトミーさんは、友人の勧めでリシェイプクルーザーを作ったことがきっかけでこの道へ。木工業務用機材も自ら揃え、この仕事場も全て手作りで完成させた

今では小物から家具まで様々なものを作るようになったが、制作のアイデアソースはどこにあるのだろう。

「最初は純粋に自分が欲しいと思う小物や、友人との会話から発展したものが多かったですね。あとはFATの存在が本当に大きいです。毎回自分の発想にはないものを商品化したいとオファーをくれるので、それで技術的にはかなり向上しました。だから今は昔作ったものをもう一度作ってみたいんです。和物が好きなので、格子模様もデッキにした行灯なんか面白いんじゃないかと思っています」

生まれ変わったアイテムの数々を紹介!

ゴールゼロスタンド & シェイド

アメリカのランタンブランド、ゴールゼロ専用スタンド&シェイド。スタンドはUSBを濡らさないために製作。マグネットで簡単に着脱でき、バラ売りもセット売りも可能。スタンド3960円、シェイド1万1000円(B)

ジョブレス オーダーチェア L

すのこのようにデッキを切って3枚分を貼り合わせ、一枚だけ柄の部分を圧着してデザイン性を高めた椅子。フレームエンドは座面のデッキと同じものを使いカバーに応用。左と同じくオーダーメイドのみでの受け付け。(C)

デッキオープナー

中央にマグネットが付いているため冷蔵庫などにも貼り付け可能。栓抜き部分は自分でサイズと距離を測り、金具も溶接して作った逸品。デザインは両サイドが下ったスラッピーカーブに着想を得て製作。5500円( A)

スマホスピーカー

キャンプ時などに便利な音を膨張してくれるスピーカー。キーホルダータイプの小さいものもあるが、こちらの方が大きい分、音の膨張も大きい。持ち運びに難点はあるものの、音質で選ぶならこの大きさ。5500円( C)

ジョブレス デッキトレイ

デッキオープナーと同じくスラッピーカーブをイメージして制作したトレイは、コロナ禍のテレワーク需要で生まれたデスク周りアイテム。中の底板は削らないとどう出てくるか分からないのが面白い。1万1000円(A)

【問い合わせ】
(A)FAT
TEL03-5775-3877
https://www.fatyo.com
(B)C&C.P.H.
TEL03-6432-1058
https://shop.elgot.co.jp
(C)Jobless Nagasaki
TEL095-807-3049
https://jobless.shop-pro.jp

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning2022年6月号 Vol.338」)

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