【村山じゅんのDIY塾】クールな男の部屋にもぴったり。ゴッツいテレビボードをDIY!

初心者でも簡単に作れるインテリアやギアをDIY するこの企画。今回は、武骨な男の部屋にもハマる、ヴィンテージ風のテレビボードを作る。キャスター付きで移動もしやすく、実用性も高いアイテムだ。

【教えてくれるのは…】木工アーティスト・村山じゅんさん
プロならではのテクニックやアイデアを編集・めぐミルクに伝授する。http://jmsurf.com

2枚の板をつなげてゴッツいテレビボードを作る。

サイズはW900 ×H444× D368 ㎜。板を重ねる部分の厚みを考慮して板をカットする。中板は824㎜になる

ポイントはここ!

① 板と板をつなげるビスケットを使って2枚の2×8材をつなげる。

② 塗料を少しだけ薄めて、木目や木の節が見えるように塗装する。

③ キャスターをつければ移動も簡単。

準備するものを紹介!

木材とビスケットなど

重厚感のある2×8材をそれぞれのサイズにカットして使用する。今回のポイントは2枚の板をつなげるビスケットだ。

工具

ビス打ちに使うドリルとドライバー、丸ノコの他に、縁をトリミングするトリマーと初登場のビスケットジョイナーを使用。

その他工具

木栓をカットするアサリのないノコギリやサイズを測るサシガネやメジャーなども用意しておこう。

塗料

今回仕上げに使うのは塗料。今回はターナー色彩のミリタリーペイント、アーミーのネイビーブルーを使ってみた。

早速やってみよう。

1.木材をカットする。

今回板を2枚つなげるので、それぞれのサイズの2倍の板が必要になる。天板・底面900㎜×4枚、側面368㎜×4枚、中板824㎜×2枚。

2.ビスケットをつけて板をつなげる。

2枚の板をつなげるためのビスケットをつける場所を決める。長い板は3カ所、短い板は2カ所につけることにした。

板の厚みが38㎜なので、真ん中に切り込みが入るようにジョイナーを18 ~ 19㎜に設定。ジョイナーを板に当て、ハンドルを押し込む。

ジョイナーに赤の三角印があるので、鉛筆でつけた印に合わせて押し込めば右のようにビスケットが入る溝ができるというわけだ。

溝が出来たら、紙ヤスリでバリを取ってキレイにする。バリが残っていると繋げたときにずれることも。

木工用ボンドを塗る。

木工用ボンドを入れた溝にビスケットを差し込む。ハンマーの側面でで軽く叩くと奥までしっかりと入るぞ。

左右を確認して板がずれているようであれば、当て木をしてハンマーで側面を叩けばぴったりとした状態になる。

クランプを使って2枚の板をしっかりと固定する。この際、塗った木工用ボンドが出てきたら、ブラシで取り除き濡れた布で拭き取る。

3.組み立てる。

いよいよ組み立て。ビスが見えないよう木栓をつけるので、ビスを打つ場所に印をつけたら8㎜ほどの深さに穴開け、そこにビスを打つ。

4.木栓を差し込む。

ビスを打った箇所に木工用ボンドを入れ、木栓を差し込みアサリのないノコギリで木栓をカット。かなりスムーズに出来るようになった。

5.中板を設置する。

中板を設置するときは、設置したい高さの当て木を作っておいてその上に板をのせて印をつけてビス打ちをすると作業がラクになるぞ。

ステップ3と同じように穴を開けてからビスを打ち、木栓をつけたら組み立て完了。底面にキャスターを付ける。

6.ペイントする。

仕上げのペイント。今回は塗料を水で少し薄めて、木目を出す技を使ってみた。ポイントは塗った後すぐに布で抜き取ること!

一見難しそうだが、2枚の板をつなげるだけで意外と簡単に作ることができるテレビボード。ペイントするカラーを変えることで違った印象になるので、部屋に合わせてアレンジするのもいいだろう。

(出典/「Lightning2022年5月号 Vol.337」)

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
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