「ピュアブルージャパン」代表・岩谷健一さん
生地業界から独立し、’97年にピュアブルージャパンを立ち上げる。使い込むことで表情の生まれる先染めのインディゴ生地にこだわるモノ作りが信条とする。
ザラ感のある生地ならではの迫力のあるタテ落ちが生まれる。
デニムの聖地である岡山県は児島を拠点に、デニムを中心に、先染めのインディゴ生地をコンセプトにプロダクツを展開するピュアブルージャパン。代表である岩谷さんがこれまで穿いてきた自社モデルのなかでも自身が穿き込んだモデルを披露してもらう。
「ウチは日本人が考える日本のジーンズというのがコンセプトなので、いわゆるヴィンテージジーンズをモチーフにしたレプリカという観点ではないスタイルが基本です。ただ、ジーンズは色落ちするというのが最大の特徴なんで、そこは生地を構成する糸の段階から大事にしています。
ただ穿き方はそれほど気を使ってませんね。汚れたら洗濯機で普通に洗います。ただ、色落ちにメリハリを強めに出したければ夏場はあまり穿きません。夏はどうしても洗濯頻度が増えるので。あとウチは基本的に細身なので、ヒザ周りなどにヒゲが出やすいと思うんですが、地面と平行に出したければジャストサイズ。斜めに走るようなヒゲが好みなら、ゆったりめに穿くといいと思いますよ」
【サンプル①】セルビッジ付きの控えめなブーツカット。[1年着用]
アウトシームにセルビッジを使うためインシームのカッティングでブーツカットのシルエットになっているモデル。未洗いの状態から穿き始め、ほぼ毎日穿きながら、約1年間で生まれた色落ちがこれ。洗濯頻度は下ろしたての半年間は洗わず、その後はおおよそ1カ月に1度の間隔で洗濯する。
【サンプル②】作業用に穿いていたので色落ちもはっきりと生まれる。[3年着用]
ピュアブルージャパンのフラッグシップモデルとなるスリムテーパードシルエットになるXX-013の旧型モデル。違いは現行モデルより裾幅が若干広いくらいで、生地などは現行モデルと同様。これは社内での作業用パンツとして穿くことが多く、洗濯頻度も多いが、色落ちの濃淡ははっきり。
【サンプル③】ヨコ糸はブラウンに染めたムラ糸で織られたモデル。[2年着用]
タテ糸がインディゴ染め、ヨコ糸はブラウンに染めたムラ糸で織られたモデル。穿き込むと通常のインディゴデニムと同じようにタテ落ちし、ブラウンが決して強調されるわけではないということがわかる。ピュアブルージャパン独特の生地のザラ感は健在で、メリハリのある色落ちが現れる。
【問い合わせ】
ピュアブルージャパン原宿店
TEL03-3408-6644
http://www.purebluejapan.jp
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「Lightning2022年4月号 Vol.336」)
Text/S.Koike 小池彰吾 Photo/A.Kuwayama 桑山章
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