【遊びの達人たちに学ぶギア選び③バイクパッキング】モノ選びの基準を変えた趣味。

趣味を極めるためにも重要なのが道具。いい道具を選べば上達もするし、さらに趣味が楽しくなる。プロとも引けを取らない遊びの達人は一体どんな道具を使っているのか。こだわりのギア選びについて聞いてみた。

「NERDY MOUNTAIN WORKS」代表・荒井大介さん

自身の趣味であるバイクパッキング、トレッキング、フィッシングを軸とした機能性とデザインを共存させるプロダクツを展開。時間があるときのバイクパッキングでは、1日で200キロ程度走ることも珍しくないのだとか。

バイクパッキングを通して実感した機能美の重要性。

ロングライド用の’90s GTには専用設計のオリジナルバッグを搭載して旅の荷物を収納。フレームや装備に合わせて作るので、愛車にぴったりのパッキングスタイルが可能だ

街でも山でもデイリーに使えるアウトドアプロダクツを展開するナーディマウンテンワークスの荒井さんは、5年前に始めた源流フィッシングから派生して、今では自らビルドしたマウンテンバイクに大量の荷物を積載して旅するバイクパッキングに没頭している。

元々ヴィンテージバイクに乗り続けていたが、源流フィッシングのポイントに辿り着くためにマウンテンバイクに乗るようになり、自分で整備やカスタムを手がけることや、ハードに体を動かす自転車旅の魅力を見つけたのだという。

「自転車での旅は体を動かし続けるためバイクやクルマでは味わえない特別な達成感がある。ずっとヴィンテージバイクに乗っていたから、自転車は整備やメンテのストレスが少なく、自分でカスタムができるのも魅力ですね」

ショールームの奥のスペースが荒井さんの作業場。整備やメンテからカスタムまで、自分の手で行っているからより深く自転車を楽しめるのだ

バイクパッキングに熱中する過程で、ファッションやモノ選びの基準も変わっていった。旧車に乗っている頃はクラシカルなスタイルにこだわっていたが、バイクパッキングで実際に過酷な環境下を走る経験をする中で、機能性を最優先したアイテムを選ぶようになったのだという。

「着るものや道具はシルエットやデザインを重要視しますが、アウトドアで使用して機能的であることが大前提。軽さや動きやすさなど、バイクパッキングやトレッキングを快適に楽しめるスペックにこだわっています」

バイクパッキングを楽しむための機能性重視のモノ選び【厳選5】

1.GTのタキオン

高速走行性能と走破性の高さを兼ね備えるクロスオーバー。’90sのクロモリフレームを採用しながらも足周りやクランクなどは現代の高性能なパーツでアップデート。

2.チャージバイクのダスター

クロモリフレームを使って街乗り用に製作したスタイリッシュなカスタム。ステムやクランプなどBMXのパーツを使用してストリートのラフな雰囲気を演出。

3.ナーディマウンテンワークスのツールバッグ

工具や補修道具を収納するツールバッグ。ロングライドでも、この工具とチューブを積載していれば安心。ドライバーやレザーマンなどコンパクトな工具にこだわっている。

4.スミスのMTB用ヘルメット

カモフラージュのパターンが気に入って手に入れたMTB用のヘルメット。釣りのポイントを探すため、過酷な山道を走る際に使用することが多いのだとか。

5.源流フィッシング用のタックル

山の奥深くで行う源流フィッシングでは、釣り道具も軽量であることが必須条件。スミスの竿は3分割できるのでバッグに入れることができる。ポーチにはルアーなどを収納。

(出典/「Ligthning2021年9月号 Vol.329」)