庭やベランダに憧れのウッドデッキをDIYで作ってみた。

  • 2022.03.19

小さな庭やちょっとしたスペース、そしてベランダをもっと充実させたい。誰しもが一度は思ったことがあるはず。そこでウッドデッキ作りに挑戦してみよう。思わず目から鱗が落ちる、プロによる小技も要チェックだ。

木工アーティスト/村山じゅんさん

湘南を拠点に活躍する木工アーティスト。ビーチライフやナチュラルライフの暮らしを提案するJMの代表。

休日にビールやBBGを楽しめるウッドデッキをDIY。

壁から床、インテリアに至るまで、自宅と併設するアトリエをDIYで作ってしまった木工アーティストの村山じゅんさん。自宅の裏にあるデッドスペースに新たにウッドデッキを作ることになった。

ところが、実際にウッドデッキを作ろうとしている現場を見たら、ん!? なんとそのスペースが三角形だった。壁面に沿ってきれいに板をカットできるのだろうか? かなり難しいのでは? と勝手に不安がっていたが、そこはプロ。斜めになっている壁面の角度を素早く計算し、その角度に合わせて床板になる木材すべてをカットし始めた。そのほかにもプロなではの技を披露しているので、DIYの参考にしてみては。

この三角スペースがウッドデッキに!

村山さんの自宅のデッドスペースになっているこの三角部分にウッドデッキを作ってみる。まずは設計図を書いてみたが、三角スペースに作るのはちょっと難しそう。果たしてどうなることやら。

準備するものと工具はこちら。

使用するのは一般人でも使いやすい2×4材と土台に使うコンクリートブロック。工具は電動丸ノコや電動ドライバー&ドリルなど。作業効率を考えてプロアイテムも。

早速やってみよう!

1.土台作りは水平をしっかりととるのがコツ。

コンクリートブロックを置き、その上に束柱を置くのだが、これは雨が降って濡れても早く乾かすための手法だ。

置いたブロックの位置を確定させたらそれぞれの距離を測り、その長さに基礎になる木材をカットする。

基礎になる木材(大引き)をブロックの上に仮置きして、それぞれの木材の長さを確認、調整していく。

長さを調整したら、ビスを打つ箇所に目印を付ける。こうすることできれいで確実な基礎を作ることができる。

目印を付けたところそれぞれに2カ所くらいにビスを打ち組み立てていく。ちなみにブロックと木材は固定せず置くだけ。

束柱(縦に置く柱)を作る。まず各ブロックから水平をとる。レーザー水平器を使うと一瞬で測定できて簡単!

それぞれのブロックの上に立てる束柱の水平値を木材にメモ! その長さに目印をつけてカットする。地面が水平ではないので、斜めにならずに作るにはこの作業はとても大切。

ここは想像力がかなり必要。ブロックの上の束柱と根太(横に走る木材)を組み立てる。根太を支えるために、下にさらに木材を固定するのだが、その際根太の幅分だけ短くカットする。

2.続いてデッキ床板を作っていこう。

基礎を組み立て固定したら床板を作っていく。基礎の位置に合わせてまっすぐに線を引きはみ出した部分はカットする。ちなみに気になる三角形の斜めの部分は、壁の角度に合わせてあらかじめカットした。

カットした木材は全体的にサンディングする。少し粗めの紙やすりを使うのが便利。終わったらそれぞれの木材を順番に並べて仮置きする。

まず一番端の板を固定する。まずドリルで穴を開ける。ビットの先に皿キリを付けることで、ビスを打ったときに木が割れない。

穴を開けたとことにビスを打っていく。穴を開けることでガイドになると同時に、きれいにそしてスムーズにビスが打てるようになるのだ。

それぞれの板の位置を測り、まず6〜7枚先の板を根太の位置で先ほどと同じ方法でビスで固定する。これは、間に入る板を等間隔に置くためのプロの技。

間に入る板を並べ、三角形にカットした端材を板と板の間にはめ込み、等間隔の隙間ができるようにする。端材を軽く打って、ある程度固定させる。

根太の上にビスを打つ。あらかじめ印になるラインを引いておいて、そこに合わせて各板にビスを打つ。他の場所も同じ作業をすればウッドデッキの完成!

ウッドデッキは、我々にとって憧れのスペース。休日は、ロッキングチェアでも置いて、日向ぼっこをしながらビールを飲んだり、家族でバーベキューを楽しんだり。想像するだけで人生が充実することだろう。そんなウッドデッキ作り、ぜひ挑戦してみたい。

(出典/「Ligthning2021年9月号Vol.329」)

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