2ページ目 - 全部わかる? ジーンズの知っておきたい13の部位と名称。

  • 2023.04.25  2021.05.29

8.セルビッジ

平耳
綾耳
ロック留め

デニム生地の耳のこと。平織りの「平耳」、綾織りの「綾耳」、耳のないロック留めがある。平耳は戦前に多く見られる。1960年代以降、デニムの生地幅が広くなり、耳の無い生地端にロック留めを施すようになった。

9.ネームラベル

リーバイスは2頭の馬がジーンズを引くデザインで堅牢さをアピール。各メーカーの個性はラベルの意匠にも見て取れる

ウエストバンドの後ろ側に取り付けられた、ブランドや型番などの情報が刻まれたパッチのこと(革製のものは革パッチとも)。ネームラベルの素材は、ブランドによって様々だが、高級ブランドは革製のものが多かった。最も参考にされているリーバイスは、1950年代半ばに革製から紙製に変更。革製だった時代、廉価モデルには下の布製ラベルが付属した。

10.バックシンチ

リーバイスに限らず、ほぼ全てのバックシンチが第二次大戦期に姿を消した。これはもともとサスペンダーで吊っていた時代のウエストサイズ調整用。写真のように年代により形状が異なる。左上から時計回りに新しくなる。

11.ベルトループ

その名の通り、ベルトを通す輪っか状の部分を指す。1930年代後半からベルトが普及し始めたことで、ジーンズにもベルトループが付けられた。

特にリーバイスでは、当初はワークパンツらしい幅の広い仕様(左写真)だったが、戦後から右写真のように幅は細く変更された。

12.バックポケット

お尻の位置にあるポケットのこと。バックポケットの両サイドを外からリベット留めした仕様は、リーバイスは1936年に廃止。多くのワークパンツも1950年頃には廃止した。そのため、この有無によってある程度の製造年代を推測できるのだ。

見えないように内側に施した、通称隠しリベット仕様のもの
隠しリベットを裏側から見たもの
1960年代後半にカンヌキ留めに変更されたもの

13.ステッチ

シングルステッチ、チェーンステッチなど縫い目のことを言う。1920年代までは、ジーンズの縫製は上のような本縫い(シングルステッチ)だった。その後大量生産化に伴い、ヨークやインシームなどで巻き縫いが採用され、チェーンステッチが使われるように。裾もチェーンに変更された。

こちらはチェーンステッチを施された裾

すべて知っていた人は、ジーンズ通! 初めて知った言葉が多かった人は、これからジーンズを選ぶときに役立つかも? 奥深きヴィンテージの世界にも足を踏み入れてみるのもおすすめです。

(出典/「Lightning 2020年10月号 Vol.318」)

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