元祖スティングレイ!流麗なルーフラインを持つ“C2”コルベットの魅力とは?

アメリカ車を代表するスーパーカー「コルベット」。2020年に新型が登場し、現在第8世代のC8型が注目を集めている。C8については下記記事で取り上げているので、ぜひ合わせて読んでみてほしい。

次世代“MR仕様”のコルベットC8は“スティングレイ”の名を受け継いだスーパーカー!

次世代“MR仕様”のコルベットC8は“スティングレイ”の名を受け継いだスーパーカー!

2023年07月24日

このC8にも冠される“スティングレイ”というペットネーム、初めて登場したのが今回取り上げる第2世代のコルベット「C2」なのだ。1963年にC2が登場してからその後の世代も途切れながらも現在まで残っている、コルベットの代名詞となっている。

流麗なルーフラインを持つ、C2コルベットのクーペ。

ヨーロッパのライトウエイトスポーツモデルに対抗すべく1954年にデビューを果たしたコルベットは、翌1955年に新開発のV8エンジンを搭載すると、GMのフラッグシップモデルとして毎年のようにエンジンパワーは増大を続けていく。一方ボディデザインは優美を極め、’63年に初のモデルチェンジを敢行。C2モデルとなった。

1964 CHEVROLET CORVETTE|C1型のヨーロッパ調から一転、C2型では力強い張り出したフェンダーと躍動感のあるデザインを有する。フロントタイヤの後ろに配置される3連エアスクープもC2から採用

撮影車両はそんなC2モデルの’64年式。特にC2のクーペモデルはボディラインが美しく人気が高い。ボディは基本的にストックをキープしつつ、見えない部分に手を入れることで現代の路上でも無理なく走ることができるように最低限のアップデートが施される。

C2クーペのルーフラインは歴代で最も美しいというファンも多い。大きく湾曲したリアガラスはこの年よりワンピースとなったナンバープレートを挟むセパレートバンパーや4速のテールライトもクール!

エンジンはGMのZZ4クレートモーターで、トランスミッションはマニュアルから700R4型4速ATに換装。イージードライブが可能となった。また当時のマニュアルにはほとんど装着されていなかったパワーステアリングをパーツを調達し装着している他、ビンテージエア製のエアコンも完備。ストックの外観とは裏腹にデイリーユースも可能なのだ。

1964 CHEVROLET CORVETTE のディテールを拝見!

シートはヘッドレストの備わらないローバックタイプ。乗車定員は2名となるため、ラゲッジスペースは意外にも広く、ちょっとした荷物なら軽々と積める。

センターコンソールには、時計の他、ラジオが縦にマウントされる。ラジオを操作するボタンひとつとっても、クローム加工が施され美しい内装を演出している。

オリジナルは4速マニュアルだが、この車両は700R4 という近代的な4速ATに換装されている。シフトゲートはオリジナルのテイストで4速AT用に書き換えられている。

メーター類はオリジナルをオーバーホールすることで、まるで新品のように生まれ変わった。ウッドステアリングもコルベットの純正となる。

C2モデルよりリトラクタブルヘッドライトが採用された。以降C5型まで続くコルベットのアイコニックなディテールとなった。

フロントフード前端に備わるエンブレムは、チェッカーフラッグとフランス王家の紋章が入るが、現行モデルとは左右が逆になっている。

エンジンは乗りやすさを考慮してGMのZZ4クレートモーターに換装。エアコンやパワステも導入し快適なドライブが楽しめる。

今となっては非常に貴重なC2に純正採用されたスピナーホイール(センターロック式ホイール)。タイヤはBF Goodrichの215/70-15を履く。

取材車のスペックを紹介!

CHEVROLET/CORVETTE

  • サイズ:全長4452㎜×全幅1767㎜×全高1257㎜
  • ホイールベース:2489㎜
  • 車両重量:1442㎏
  • エンジン: 水冷4ストロークV型8気筒
  • 総排気量:5735㏄(オリジナルは5359㏄)
  • トランスミッション:4速AT( オリジナルは4速MT)
  • ブレーキ:ドラム(フロント&リア)
  • タイヤサイズ:215/70-15(フロント&リア、オリジナルは6.70-15)

▼コルベットの系譜はこちらをチェック!

フォードで解説!戦前のアメリカが生み出した、ホットロッドというスポーツカー文化。

フォードで解説!戦前のアメリカが生み出した、ホットロッドというスポーツカー文化。

2023年02月21日

(出典/「別冊Lightning Vol.165 VINTAGE CARS」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

最古のジャパンアイビーブランド「ヴァン」と伝統の“ジャパンブルー”が織りなす究極のトラディッショナル

  • 2026.03.17

明治時代から"ジャパンブルー"と称され、深い歴史を持つ日本の「青」。そして、日本のファッション黎明期に誕生した最古のジャパンアイビーブランド「ヴァン」。旧きよき伝統という点で共通する掛け合わせが、“究極のトラディショナル”という境地で交わる。 伝統でつながるヴァンと青 スタンドジップアップスウェット...

ヘビーデューティど真ん中! レトロなデイパックに注目。

  • 2026.01.26

1977年に発売された『ヘビーデューティの本』という名著をご存知だろうか。当時数々の雑誌で、イラスト・ルポ(自ら現地に赴いて取材した内容をイラストを用いながら報告すること)を描いていた小林泰彦さんが手掛けた1冊で、いまだファッション好きにとってのバイブルとなっている。ヘビーデューティとは、「耐久性が...

【SETTLEMIER’S×2nd別注】メイドインポートランドの王道スタジャン登場

  • 2026.02.11

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! SETTLEMIER’S×2nd AWARD JACKET  1990年の創業以来、ポートランドの工場で今もなお地元...

2000年代初頭に姿を消した「XS バゲージ」が復活! スタイルで選ぶ、3つの選択肢

  • 2026.03.18

アメリカのファクトリーブランド「XS バゲージ」。2000年代初頭に姿を消してから10年以上の時を経て、いま再び動き出す。アイコニックなモデルを含む3つのアイテムを、3つのスタイルで提案する。 もし続いていたら。その記憶を、いまの基準で。 独特な“XS”マークのアイコンを掲げ、さまざまなスタイルのカ...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

奈良の名セレクトショップ「アンボイ」代表がおすすめする『ファインクリーク』のレザージャケット4選

  • 2026.03.06

奈良県にある名セレクトショップ、アンボイ。今回はその代表である今西さんに登場していただいた。ファインクリークのレザーウエアを扱い、シンプルながら奥深い着こなしを提案する今西さんのセンスは、多くのレザーファンに支持され、奈良以外の関西近県からも大勢のお客がアンボイに足を運ぶ。今西さんのファッション哲学...

エディー・バウアー吉祥寺 1周年イベント完全レポート! 来店したアツいファンの着こなしにも注目

  • 2026.03.17

2025年12月13日(土)〜21日(日)の期間で開催されたエディー・バウアー吉祥寺店の1周年イベント「Archives Meets New」は、大盛況のうちに幕を閉じた。期間中は多くのエディー・バウアーラバーが来店。熱気に包まれた会場風景とそこで出会ったファンたちをスナップで紹介する。 過去と現在...

101周年を迎えた「Lee」、受け継がれし伝統の『COWBOY 101』『RIDERS 101』を継承する逸品が登場。

  • 2026.03.05

1925年に生まれた「Lee COWBOY 101」は、48年に「Lee RIDERS 101」としてリニュアールを遂げ、その後も進化を遂げながら時代を超えて愛され続け、今年“101周年”という節目を迎えた。そして、この名作のまたとないアニバーサリーを記念して特別なコレクションが登場。「Past&F...

最古のジャパンアイビーブランド「ヴァン」と伝統の“ジャパンブルー”が織りなす究極のトラディッショナル

  • 2026.03.17

明治時代から"ジャパンブルー"と称され、深い歴史を持つ日本の「青」。そして、日本のファッション黎明期に誕生した最古のジャパンアイビーブランド「ヴァン」。旧きよき伝統という点で共通する掛け合わせが、“究極のトラディショナル”という境地で交わる。 伝統でつながるヴァンと青 スタンドジップアップスウェット...