見るからにヘビーデューティなフルサイズバン!
現在生産されているアメリカのフルサイズバンといえば、フォードのトランジットか、シボレー・エクスプレスのみ。’90年代には日本でも一時代を築いたジャンルだけに、アメリカ車ファンとしては寂しい限り。
しかし、フォードやダッジを中心とした高年式のアメリカンバン専門店として、バン好きを支えるショップが「エクスワークス」だ。’97年のオープン以来、20年以上バンを専門に扱ってきたため、経験値も高く信頼も厚い。同店は常時20台以上の在庫車両を確保しているため敷地内には大型のバンが所狭しと並ぶ。
そんな「エクスワークス」が提案するイチオシのスタイルが、フォード・Eシリーズの最終型であるE-150に商用のカーゴフェイス(商用グリル)をインストールした男前なカスタム。
本来、E-150は高級感のあるメッキグリルが装着されるのが一般的だが、マットブラックのカーゴフェイスに換装することで、軍用車のようなタフな印象へとチェンジ。さらにブロックタイヤを履かせることで迫力ある佇まいになる。
「人も荷物も大量に積載できるのがフルサイズバンの魅力ですが、高年式なら遠方のロングドライブも快適という理由で選ぶ人が増えています。また近年はキャンプブームということもあり、国産バンから乗り換える人も多いですよ」(スタッフの新井さん)
同じE-150でも乗用車と商用車こんなに印象が変わる!
パッセンジャーフェイス(乗用車)
カーゴフェイス(商用車)
同じ年式のE-150のパッセンジャーフェイス(乗用)とカーゴフェイス(商用)を比較してみた。クロームとブラックという色の違いだけでなく、ライト周り形状も変更されているため印象はかなり異なる。純正グリルだけでもここまで楽しめるのも、アメリカ車ならではの楽しみ方といえるだろう。
2011 FORD E-150
’61年に登場したエコノラインの末裔ともいえるE-150は2008年にデビュー。大型のグリルが特徴で高年式のアメリカ車らしい顔つきに。2014年にEシリーズのバンモデルは生産終了となり、現在は欧州フォードが展開するトランジットが後継モデルとして北米でも販売されている。
- 2011 年式 フォード E-150
- 全長550.4 ㎝ 全幅208.5 ㎝ 全高201.7 ㎝ 車両重量2583 ㎏ ※ カタログ数値
- エンジン:4600cc(ガソリン)
続いてカスタムや車両のポイントを見ていこう。
インパネ周り
インパネ周りはブラックで統一されておりシンプルな印象。広々とした空間を活かし、ドリンクホルダーに加え収納ポケットも豊富なのが嬉しい。
足まわり
足まわりはプロコンプ製の16インチホイールに、BFグッドリッチのオールテレーンタイヤをマッチング。リフトアップはしているようにも見えるが、ノンリフトでもこれだけの迫力が出せるのだ。
サイドステップ
リフトアップはしていないものの、もともと腰高な車両のため、両サイドにサイドステップを装着。これがあるだけで乗り降りはかなり楽になる。
リア
リアはステップバンパーを装着しているため荷物の出し入れもしやすいのが特徴。シンプルなデザインも全体の雰囲気にマッチしている。
サイドドア
サイドドアは乗り降りしやすい6:4の観音トビラを装備している。
ルックス、積載量、快適さの3拍子揃った高年式フルサイズバン。気になる人は「エクスワークス」をぜひ訪れてみて。
【DATA】
EX-WORKS
埼玉県さいたま市緑区東浦和1-11-9
TEL048-810-1444
営業/10:00〜21:00
休み/なし
https://www.ex-works.co.jp
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(出典/「Lightning 2020年8月号 Vol.316」)
Text/K.Sakamoto 坂本桂樹 Photo/D.Katsumura 勝村大輔
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