2ページ目 - 二輪教習所ってどんなトコ? まったくバイクの事がわからなくてOK【二輪免許の取り方◎後編】

免許取得までにかかるコスト

ここまで教習所でバイク免許を取る時間や手間について説明してきたけれど、気になるのはやっぱり費用のコト。地域や時期、教習所によって多少のバラつきがあるが、“指定自動車教習所への通学”でのバイク免許取得費用の目安として参考にしてほしい。

大前提として、クルマの免許や他の二輪免許を持っていれば、免除となる教習が増えて費用は安くなる。AT限定免許の限定解除の費用とは異なるのでその点はご注意を(限定解除についてはまた今度)。人件費等の高騰で、これからバイク免許を取得する費用が上がっていく可能性もあるので、“取りたい!”と思ったら早めに行動するのが吉⁉

免許の種類 普通自動車免許の有無 指定教習所の通学費用の目安
小型限定普通二輪免許 なし 15~20万円
あり 8~12万円
AT小型限定普通二輪免許 なし 12〜18万円
あり 6〜10万円
普通二輪免許 なし 15~20万円
あり 8~15万円
AT限定普通二輪免許 なし 14~18万円
あり 8~12万円
大型二輪免許 なし 25~35万円
あり 18~28万円
AT限定大型二輪免許 なし 20~28万円
あり 14~19万円

※編集部調べ(2023年9月現在)

ちなみによくある疑問として、“普通二輪免許を取得する前に、小型限定免許を持っていたらどうなるのか?”、“ AT限定免許を先に取っておくとお得なのか?”というのがあるが、これも普通二輪免許を例に検証してみた。費用は都内のとある教習所の例で同一条件下で計算してみたぞ。時間的な優位性も調べるために、技能時限も一緒に確認してみよう。

◆普通二輪免許をストレートで取る場合

約18万円 (技能19時限)が必要。

◆限定解除で普通二輪免許を取る場合

・小型限定普通二輪経由で
約21万円(技能合計17時限)が必要。

・AT小型限定普通二輪経由で
約20万円(技能合計17時限)が必要。

・AT普通二輪経由で
約22万円(技能合計20時限)が必要。

→結論。はじめから普通二輪免許を取ったほうが費用はお得! 時限はAT/小型限定を先に取っておいた方が2時限(1日)お得! どこを優先してバイクの免許取得を目指すのかはアナタ次第。ただ、下位二輪免許を先に取得する場合は、運転免許センターへ行き、平日に申請&交付される手間1日が増えるので、結論からいうとあまり近道とはいえないかも。

【小ネタ】クルマとバイクをお得に早く取るワザってあるの?

ここまで二輪免許の教習のハナシを読んでくれて、さらに“いろいろな制度や裏技で、クルマとバイクを早く取るワザを知りたい!”という好奇心旺盛(?)な人がいるなら、こんなケースはどうだろう? たとえば社会人で合宿に行くまとまった時間が取れず、それでもクルマとバイクを“通学最速”で取りたいという場合。

オススメは、MT普通免許(クルマ):最短卒業日数19日→AT小型限定普通二輪:最短卒業日数2日(※)→普通自動二輪:最短卒業日数3日、合計24日でクルマの免許もバイクの免許も取得できるというスケジュール。これもまた机上の空論で導き出されたスケジュールだが、このスピード感で3つの免許が取れたら…すごいぞ! ちなみに時間優先で費用は50万弱かかる計算となっている。合宿と比べれば(参考:クルマとバイクの同時教習合宿で35万円程度。21~25日程度)費用は高いけれど、日常生活を送りつつ合宿と同レベルの早さなのに通学で取れるというメリットは大きい。

“実際にやってみたよ”という猛者がいたらぜひ『タンデムスタイル』編集部までご連絡を!

※平成30年7月11日に施行された道路交通法改正により、AT小型限定普通二輪の教習は、1日に受けられる技能教習の数が4時限まで増えた。そのおかげで最短2日で教習を修了できる。

最後に…

さあこれでバイクの免許について、知識はちょっとついたはず。あとは一歩を踏み出す勇気。バイクを知った人生は、今よりきっと心豊かになるだろう。無事にライダーとなってどこかで会えることを楽しみにしているぞ!

▼「バイクってカッコいい!」と思ったら、まずは免許をGETしよう。【二輪免許の取り方◎前編】はコチラ

「バイクってカッコいい!」と思ったら、まずは免許をGETしよう。【二輪免許の取り方◎前編】

「バイクってカッコいい!」と思ったら、まずは免許をGETしよう。【二輪免許の取り方◎前編】

2023年10月04日

(出典/タンデムスタイル公式サイト「【二輪教習】バイクの免許ってどのくらいの“時間”で取れるの?【目指せライダー】※記事の一部を加筆・修正・再構成しています。

この記事を書いた人
タンデムスタイル編集部
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タンデムスタイル編集部

初心者にも優しいバイクの指南書

バイクビギナーがもっとも知りたい、ハウツーや楽しいバイクライフの提案がつまったバイク雑誌。タイトルの"タンデム"は本来"2人乗り"の意味だが、"読者と編集部をつなぐ"、"読者同士の輪が広がる"といった意味が込められているぞ。バイク選び、ライディングギア選び、ツーリング、メンテナンス情報のほか、チャレンジ企画も大好評!
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