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SUZUKI V-STROM800DEのディテールを紹介!
アドベンチャーツアラーでよく見かけるフロントマスクのクチバシのような“ビークデザインˮは、実はスズキが元祖。80年代のラリーレーサー・DR-Sがその由来だ。
フルカラー液晶のメーターはタコとスピードがものすごく見やすい。また、右上の三つのボックスは各種モード表示で、走行中にも確認しやすく、モード変更もしやすい。
燃料タンク容量は20ℓを確保。燃料は僻地で手に入りにくハイオク指定なのがちょっと残念(日本では関係ない)だが、450㎞ほどの航続距離が確保されている。
オフロード性能のために、前後ともに220㎜というライバルと比較してもかなり長めのサスペンションストローク、最低地上高220㎜を確保。スズキはオフロードに本気だ。
776㏄のパラレルツインエンジンは“スズキクロスバランサーˮと呼ばれる特許技術で前後長の短縮に成功。“DEˮには、このコンパクトなエンジンが必要不可欠だった。
ABSのモードは3種類。介入度の違う“1ˮ “2ˮに加え、“OFFˮではリヤタイヤのABS制御がカットされる。ブレーキターンなど特殊なオフロード走行に対応するためだ。
オフロード性能のための21インチホイールが“DE”の証。リム打ちによる走行不能を踏まえ、チューブレスではなくチューブ式となる。ダンロップ製のタイヤも専用にリファインしている。
フロント/リヤともにプリロード調整機構を装備。リヤはダイヤル式で荷物やタンデムなど、姿勢変化による挙動変化が出た場合に、すばやく変更できるようになっている。
リヤ17インチサイズでロード性能を確保。タイヤは市販のトレイルマックス ミクスツアーに対し、斜め方向の溝を広げてオフ性能を、縦溝は逆に細くしてロード性能を向上させた。
メーター左脇には各種充電に便利な5V2AのUSBソケットを装備。オプションでタンデムシート下にもDCソケットを追加できるが、ETC車載器との併用はできないとか。
上下方向対応のクイックシフターを標準装備し、アシストスリッパークラッチの採用でクラッチレバー操作も軽い。ステップのラバーを取り外すとギザギザのペグが姿を現す。
ライダー&タンデマー一体型のシートはまたがり部はしっかり絞り込まれているが快適。今回のテストでは2日間にわたる長時間のライディングだったが、お尻が痛くなることはなかった。
樹脂製のキャリアは細身でアクセサリーの3ボックスを取り付けてもタンデマーがしっかりグラブバーを握れるように工夫がされている。穴位置は従来の1050や650との互換性がある。
SUZUKI V-STROM800DEの足つき&乗車ポジションをチェック!
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SUZUKI V-STROM800DEのスペック
- 全長×全幅×全高
- 2,345×975×1,310(㎜)
- 軸間距離
- 1,570㎜
- シート高
- 855㎜
- 車両重量
- 230㎏
- エンジン・排気量
- 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒・776㎤
- 燃料タンク容量
- 20ℓ
- 燃費(WMTC)
- 22.7㎞/ℓ
- タイヤサイズ
- F=90/90-21・R=150/70-17
- 価格
- 132万円(税込)
【DATA】
スズキお客様相談室
0120-402-253
https://www1.suzuki.co.jp/motor/
※情報は取材当時のものです。
(出典/「タンデムスタイルNo.252」)
文:谷田貝洋暁