Stevenson Overall Co.デザイナーの多賀谷さんが選ぶ、俺視点の古着やアンティークたち。Vol.17

ヴィンテージやアンティークと呼ばれるアイテムは、現代のプロダクツでは味わうことができない雰囲気だけでなく、まだ技術が未熟だった時代のクラフト感やマシンメイドではない時代ならではの魅力、それに年月が生み出した風合いがある。いわゆるアンティークの世界では、いろいろなカテゴリーで価値基準がある程度確立されてはいるけれど、そんな世間のものさしではチョイスしないのがデザイナーの性分。新しいモノでも旧いモノでも、自分目線のものさしを大事にしているスティーブンソンオーバーオールのデザイナーである多賀谷さん。彼の古着やアンティークの選び方は、一般的な価値だけにとらわれることのない、その独特な審美眼も含めて参考になる。

多賀谷強守さん|機能服として生まれたヴィンテージのワークウエアやミリタリーウエアに、もしデザイナーが存在していたらという世界観をプロダクツに落とし込むStevenson Overall Co.のデザイナー。独特なセンスと縫製仕様にまでこだわりを持ったアイテムたちは、日本のみならず世界でも高い評価を受けている。http://www.soc-la.com

王道より邪道、大量生産よりも一点物に惹かれてしまう。

Vintage Ring

2匹のヘビと2色の宝石でデザインされたリングは、スイスでふらっと入ったアンティークショップで出会った。というのも、最初はびっくりするほどここで欲しいモノに出会えず、それでもせっかく立ち寄ったんだから、何か思い出にもなるから買ってやろうと店内を探し回ってようやく見つけたアイテム。アメリカでも日本でもまず見ない、その毒々いデザインが購入した理由。

1960s Lee 101J

どうしてこのようになってしまったのかはわからないけど、ブリーチ剤がずいぶんとこぼれて前オーナーは手放したんだろうと想像できる。これが巡り巡って私が古着店で見つけてしまったというストーリー。たくさんある古着のなかでも、より個性があるアイテムが好きなタイプ。ブリーチ剤のおかげで見事にサイケデリックな雰囲気になっているのが最高。同じモデルの古着にはまだまだ出会えるけれど、ブリーチ具合が一点物という点ではまったく同じモノは存在しないだろうというのが手に入れた理由のひとつ。 

1970s Lee 200 Boots Cut

夏にデニムをがっちり穿くのはちょっと気合いが必要。そもそも毎日デニムを穿く性格でもない。そんな季節はこれくらい色落ちしたデニムが気分かなあと思っている。かつてロサンジェルスに住んでいたときに、毎日のようにLEVI’Sの517ブーツカットを穿いていたころの気分が一周したのか、今は色味も薄くなっているLeeのブーツカットなんかがちょうどいいと思い、今さらながらLeeのブーツカットを手に入れた。

Andy Warhol “A Coloring Book”

すでに額装されている状態で見つけたアンディ・ウォーホルのカラーリングブック(いわゆる塗り絵の表紙を額装したモノ)。これ一枚飾るだけで、周りの景色は変わってくれるアイテムである。別に原画にこだわらないし、Campbell’sスープの缶である必要もない。王道ではない、これくらいのウォーホルがいいなと。 そもそも最初はこれがウォーホルのモノだと思って手にしていない。手に入れてしばらくしてから気がついたというアイテム(笑)。

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ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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