最後のハンドビルドモデル、後世に残すべき世界的銘車「1969 MERCEDES-BENZ 280SE COUPE [W111 ]」

  • 2023.02.21  2022.04.15

美しいクルマは作られた年代に限らずその完成度の高さゆえ、後世に語り継がれていくもの。いわゆるクラシックカーと呼ばれる半世紀以上も前にこの世界に生み出され、息を吹き込まれたクルマが、長い年月を経て、いまでも街を走っていることを当時、誰が想像できただろうか。ここではさらに後世に残すべき世界的銘車を紹介する。

威風堂々としながらも気品溢れるクーペの美しさ。

四輪の歴史を作り上げてきたと言っても過言ではないドイツ生まれのMERCEDES-BENZ。世界的に高級車の代名詞としても浸透しており、自動車大国であるドイツを代表するブランドでもある。

いまでこそ街を走れば、スリーポインテッドスターズ、いわゆるベンツマークのエンブレムを掲げたクルマが走る光景は、さほど珍しくないが、それほど、MERCEDES-BENZに対するユーザーからの信頼が高まっている証でもある。

シートやパネルに天然革と天然木をふんだんに使用したインテリア。細かなディテールを含め、もはや工芸品とも言える作り込みの高さはハンドビルドならではだろう

もちろん自動車メーカーとして長い歴史を誇るMERCEDES-BENZであるため、かつて生産してきたクルマの中で、銘車と呼ばれるモデルは複数存在するが、なかでも誰もが認める銘車といえば、最高級パーソナルクーペとして1961年に登場したW111型280SEのクーペだろう。

同型のセダンと異なり、第二次世界大戦以降、ファクトリーにて、勢に限りを尽くし、オールハンドビルドされた最後のモデルとしても知られている。迫力のある大型グリルのフェイスを持ちつつもミニマルなサイズが気品を漂わし、どこを切り取っても美しい個体へと仕上がったクーペは、いつの時代も最高峰として語り継がれていくはずだ。

1969 MERCEDES-BENZ 280SE COUPE [W111 ]

美しい均衡を保つクーペ。W111型自体は、セダン、クーペ、コンバーチブルの3モデルが存在する。デザインは、フランス人カーデザイナーとして活躍したポール・ブラックを起用したことでも知られている。またエンジンは6気筒2.2リッターから始まり、後年式にはV8 3.5リッターエンジンを搭載するモデルなど、年を追うごとに排気量を上げ、複数のエンジンが積まれることとなる。

フロント、リヤガラスに使用されるガラスは曲線美が強調され、かつ視界を阻害せず、見晴らしの良いディテールとなっている
なんと言っても迫力のある大型グリルはこのモデルの大きな特徴
日本ではハネベンで知られるフィンテイル。アメリカのカーデザインに影響を受けたとも言われている

【問い合わせ】
VINTAGE SHONAN
Tel.045-300-3750
http://www.vintage-shonan.co.jp

(CLUTCH2022年2月号 Vol.83)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部