1.「メイデン・カンパニー」リテイル事業部サブマネージャー・髙梨祐人さん
「デニムパンツにスウェット、デニムジャケットのデニムオンデニムのスタイルは学生の頃からブレない、僕のいつものスタイルです」
そう話してくれた髙梨さん。古着のデニムも好きなのだが、「ビーサイズ ジーンズ」のデニムがいま1番のお気に入り。
「なんといっても、この股上の深さが気に入っています。ウィメンズのパターンで作られているので、ウエストが細く、ヒップが大きめのシルエットも気に入っていて、色違い、同じモデルを5本持っているほど気に入っています」
【ポイント①】ビビッドなニットキャップがアクセントに
「アメリカントレンチ」のニットキャップは通年着用可。難しそうにみえるオレンジカラーは、意外と合わせやすい優れもの。
【ポイント②】春らしいカラーのデニムをチョイス
デニムジャケットには自身のトレンドだというイエローデニムを合わせた。別色にするだけで、一気に春らしいスタイリングに。
【“デニムオンデニム”ポイント③】アメリカンなキャンプモック
「大体、どんなスタイリングでもキャンプモックを履いています」と髙梨さんが言うほどに、どんなスタイルにも合わせやすい一足。
2.「GMT」プレス・ミウラシュランさん
生粋の古着ラバーでもあるミウラシュランさんのデニムオンデニムは上下ともに「リーバイス」。ジャケットは通称“セカンド”、パンツは[501]の66後期とヴィンテージ好きにはたまらないデニムプロダクトを駆使した個性溢れるコーディネイトだ。
「自分にとってデニムは白米みたいなもの(笑)。デニムオンデニムも大好きですが、小物でアクセントをつけないとのっぺりと見えてしまいます。スカーフや革靴といった上品な要素を足すのが自分の中ではしっくり来るスタイルです」
【ポイント①】缶バッジ付きのデニムキャップ
ジャケットとパンツがデニムであるのに対してキャップまでデニムとなれば野暮ったく見える危険性もあるが、缶バッチがつくことで一気にキャッチーに。
【ポイント②】スカーフで上品さをプラス
巻き物もデニムオンデニムの武骨さを和らげてくれる手段のひとつ。「エルメス」のスカーフがコーディネイトに上品さをプラス。
【ポイント③】遊び心のあるイラスト入りのローファー
アーティストのイラストが入った「G.H.バス」のコンビローファー。面積こそ小さいがこの遊び心が大きな役割を果たしている。
3.「レミ レリーフ」デザイナー・後藤 豊さん
リーバイスジャパンでの勤務経験を持つ後藤さんにとってのデニムはもっぱら「リーバイス」。なかでもお気に入りは1954年に「リーバイス」が西海岸から東海岸へと事業を拡大する際にフロントの仕様をボタンフライからジッパーフライに変更した[501ZXX]。ジャケットは「リーバイス」のセカンド、さらにライトオンスのカバーオールを羽織った個性的なスタイルを披露してくれた。
「昔はしなかったデニムオンデニムが今は気分。いかにきれいに、柔らかく着られるかを意識しています」
【ポイント①】ジャケットのボタンは上まできっちり留める
デニムジャケットはインナーとしても優秀。ボタンをきっちりと留めてシャツのように着ることで、カジュアルさを軽減してくれる。
【ポイント②】デニムオンデニムの上からさらにカバーオール
ジャケットとパンツよりも色落ちしたカバーオールを羽織ることでコーディネイトに奥行きが生まれる。ライトオンスなのもポイント。
【ポイント③】柔らかい印象のスウェード靴を
デニムオンデニムにエンジニアブーツは定番の組み合わせではあるもののややラギッド。スウェード素材を選べば柔らかくなる。
4.「リフレックス」オーナー・斎藤 徹さん
誰もが知る「ラルフローレン」のヘリテージライン「ダブルアールエル」が日本に上陸した90年代中盤にその準備段階から携わった斎藤さん。その当時から穿き続けている「ダブルアールエル」のデニムはまさに人生のパートナーとも言える。対してジャケットは「リー」のもの。
「コスプレのように着てもかっこ悪いし、難しく考えずに自然に着るのがいちばんです。上下のデニムの色は揃えずにあくまでもラフに、ウンチクやディテールではなく自分の感性で服を着ることが大切だと思います」
【ポイント①】ハットで爽やかな印象に
サラッと被ったハットが全体の印象を軽やかにしてくれる。またデニムのブルーに対してハットのベージュは配色の面でも好相性だ。
【ポイント②】シャツはラフに第2ボタンまで開ける
デニムオンデニムにおいて重要なのは、インナーに何をどう着るかだ。シャツを第二ボタンまで開ければ程よくラフな印象になる。
【ポイント③】レザーサンダルで軽快かつ上品に
レザーサンダルは上品かつ軽快さを演出してくれる便利なアイテム。レザーのカラーはよりカジュアルなブラウンを選ぶのがベター。
(出典/「2nd 2024年6月号 Vol.205」)
Photo/Nanako Hidaka,Yoshika Amino Text/Kihiro Minami,Yu Namatame
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