一歩先行くリメイクしてみる、ふるぎの新しい楽しみ方【ふるぎ道第1回】

古着好きならば、究極の一点物であるリメイクに興味を持つ人も多いのでは。お気に入りの古着をより魅力的にするにはどうすればいいのか。そこで、三軒茶屋にあるヴィンテージ専門のリペアショップ「ヴィジティングオールド」の代表・岩城リョージさんにリメイクのコツを教えてもらう新連載をスタート。初回はサイクリングジャージをイメージしてスウェットをリメイク!

岩城リョージ|三軒茶屋にあるヴィンテージ専門のリペアショップ「ヴィジティングオールド」の代表。最近のブームはサイクリングをすること

余りものを出さないまるで手際のいい料理みたいなリメイクがモットーなり

サイクリングジャージをイメージしてリメイクしているので、背中にはふたつのポケットが付く。本来であれば補給食などを入れるポケットなのだが、着る人によって入れるものは様々。岩城さんであれば、リペアの際に使う道具を入れるそう

不気味くん(セカンド誌編集長) いやぁ、いよいよ始まったね、リョージくんの新連載。撮影はどうだった?

岩城さん 最高です!

不気味くん 可愛いカップルだったね!

岩城さん 僕が古着店で働いてた時からの知り合いで、今でも仲良くさせてもらってるんです。

不気味くん へぇー。っていきなり話始めてるけど、みんなついて来れてるかな? 今回は初回だし僕らの出会いの話でもする?

岩城さん いいですね、まずはいつ僕たちが出会ったかですね。覚えてますか?

不気味くん 覚えてるよ、取材でしょ? でもね実はリョージくんが町田の古着店でバイトしてる時にお客さんとして通っていたからなんとなく知っていたんだよね。接客もしてもらったことあるよ。

岩城さん 僕もその接客覚えてますよ! あれですよね、ネイビーのジャーマン!

不気味くん それそれ! よく覚えてるね!(笑)

岩城さん 実はセカンドの人って知ってたんですよね、言ってないともいますけどね。だから、独立して取材にきてもらった時はあの人が来るって実は分かってたんですよね。

不気味くん そうだったんだ、全然分かってなかった(笑)でも取材とかいろいろなところでリョージくんと話すきっかけがあって、古着へのリスペクトをすごい感じてたよ。

岩城さん え、本当ですか⁉なんか照れますね(笑)

不気味くん だから、こういう連載を始めるのもリョージくんにって最初に思ったよ。

岩城さん そんなこと言われたら、もっと頑張らないとじゃないですか!(笑)

不気味くん 次回からもリョージくんなりの古着リメイク楽しみにしてるよ。

【今回リメイクするアイテム】

不気味くんが元々持っていた80年代の「アバクロンビー&フィッチ」のスウェット。ボディがチャンピオンと古着好きには堪らないコラボだが、首元が広く、サイズが小さい。特に袖の短さが気になることから着用を諦めていたという。

【リメイクのデザインソース】

赤いサイクリングジャージはTシャツ地の変わり種。ポケットに「SUGOI」の文字がつく(私物)。「ナイキ」のシャツは[ACG]ができる前の80年代頃のもの(私物)。

【リメイクのポイント】

自分の理想の長さに印を付けて、長袖を半袖にカットし、その半袖の切り口に元々のリブを移植するため丁寧にリッパーでリブを外す。

外した袖の生地にポケットのパターンを置いて切り出す。縫う前にアイロンでしっかり折り目をつけるのがポイント。ポケットの口にゴムを仕込む(長さはポケットの間口から-5cmほど)。

外したリブを袖口へ移植、カットした袖の生地から作ったポケットを縫い付ければリメイクは完成。

サイズの割に短かかった長袖は思い切って半袖に。その時に切った袖部分の生地を使って背面にポケットをつけた。半袖にすることで、袖の長さは改善され首元の開きも気になりづらくなった。岩城さんのこだわりにより、まるでオリジナルのよう。

(出典/「2nd 2023年12月号 Vol.200」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

上野の2つの「SUN HOUSE」で、秋支度。おすすめのアイテムを聞いてきました

  • 2026.09.18

歩いてわずか30秒ほどの距離にある、上野ふたつのサンハウス。今回はそれぞれの店舗で、この秋おすすめのアイテムを聞いてみた。2軒を行ったり来たりしながら、そろそろ秋支度を始めよう。 上野のサンハウスは行ったり来たりが正解です 昨年のリニューアルを経て、アメ横に2店舗を構えるようになった「サンハウス」。...

Pick Up おすすめ記事

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。