3大ミリタリーパンツ「カーゴ」「チノ」「ベーカー」を使った、“ミリタリートラッド”コーデが今っぽい。

  • 2022.05.10  2022.03.25

色み、シルエット、縫製やディテールの仕様。「カーゴ」、「チノ」、「ベイカー」というミリタリー界の3大パンツは、これらの微差を楽しむのが醍醐味。さらに今楽しむなら、絶対トラッドコーデ! 旬のコーデを参考に、深く、そして永くつきあえ る1本を見つけてほしい。

1.カーゴパンツ(6 POCKETS CARGO PANTS)

そもそも、カーゴとは貨物のこと。貨物船や港で働く男たちのワークウエアが、カーゴパンツの起源だ。軍用としてのカーゴパンツの起点になったのは、1942年に米陸軍の空挺部隊が採用したM-42パラトルーパーパンツ。脚の屈曲性を考えて膝 の部分にアクションプリーツを入れるなど、機能性を画期的に向上させて現在のカ ーゴパンツの原型となったのが朝鮮戦争で着用されたM-51フィールドトラウザーズ。60年代になるとM-51の後継として寒冷地用ではM-65、熱帯地用としてはベトナム戦争でも採用されたジャングルファティーグパンツが生まれている。

カーゴパンツを使った、おすすめミリタリートラッドコーデ

ブレザー3万5200円/ビームス プラス(ビームスプラス原宿 03-3746-5851)、 B.D.シャツ1万4300円/Jプレス オリジナルズ(J.プレス&サンズ 青山 03-6805- 0315)、チルデンセーター1万9800円/ジェームス シャルロット(セプティズ☎03-5481-8651)、タイ1 万2100円/ロバート フレイザー(Pt.アルフレッド 03-3477- 7952)、メガネ5万600円/アイヴァン 7285(アイヴァン 7285 トウキョウ 03-3409-7285)、シューズ13万6400円/オールデン(ラコタ 03-3545-3322)

ベトナム戦争時に支給されたジャングルファティーグパンツ4thタイプのディテールを踏襲。腰の内側にはジョンとヨーコが掲げた「WAR IS OVER. IF YOU WANT IT」の言葉。2万6400円(アーチ東京 03-5825-4649)

KENNETH FIELD
Source_Jungle Fatigue Pants
Fabric_ Rip Stop Cotton

2.チノトラウザー

第一次大戦時、兵士のパンツはブリーチズと呼ばれるジョッパーズスタイルだった。第二次大戦時にトラウザーズ スタイルへと移行するのだが、1937年に陸軍航空隊で正式採用されたのが米軍におけるミリタリーチノの始まりとされる。40年代に入ると、コインポケット&バックポケットが両玉縁仕様で、サイドが2本針の巻き縫い、フライフロントに並ぶメタルボタンなどを特徴とするM-41が登場。その後、ポケットが片玉縁になり、尿素ボタンが採用され、M-41と比較してシルエットが細くなるM-45までマイナーチェンジを繰り返していく。

チノトラウザーを使った、おすすめミリタリートラッドコーデ

ジャケット4万4000円/バブアー(スープリームス インコーポレーテッド 03-3583-3151)、 バスクシャツ1万6500円/トラディショナル ウェザーウェア(トラディショナル ウェザーウェア 青山店 03-6418-5712)、ローファー7万1500円/パラブーツ(パラブーツ青山店 03-5766-6688)、バッグ2万4200円/ビリンガム(グリニッジ ショールーム 03-5774-1662)

コイン&バックポケットは両玉縁、脚線の脇は2本針の巻き縫い。M-41の特徴的なディテールを抑えた作り。それでいてシルエットは細身に、股上は浅くアレンジ。1万4300円(フェローズ 03-5725-9577)

Pherrow’s
Source_U.S.Army M-41 Khaki Trousers
Fabric_10oz Original Chino Cloth

3.ベイカーパンツ

手を入れやすい大きめのフロントパッチポケットとフラップ付きバックポケットという必要最低限のディテールが 基本。現在、ベイカーパンツと呼ばれているボトムスの類は米陸軍のユーティリティトラウザーズを範とする。有益、役に立つといった意味を持つユーティリティの名のとおり、様々な作業に従事する兵士のワークパンツとして穿かれてきた歴史を有する1本だ。ファティーグパンツという別称もあるが、ファティーグは労働や雑役の意。50~70年代にかけてコットンのバックサテンが使われ、70年代後半以降はポリエステル混が増える。

ベイカーパンツを使った、おすすめミリタリートラッドコーデ

ジャケット5万5000円/ブルーナボイン(ブルーナボイン 代官山店 03-5728-3766)、シャンブレーシャツ2万5300円/ライク ウェア(ヤエカ アパートメント ストア 03-5708-5586)、シューズ1万9800円/ティンバーランド(ティンバーランド/VFジャパン 0120-953-844)、 バケットハット7700円/バブアー(スープリームス インコーポレーテッド 03-3583-3151)、バックパック7480円/アウトドアプロダクツ(アウトドアプロダクツカスタマーセンター 06-6948-0152)

EGが継続してきた定番品をユニフォーム的位置づけとして展開するレーベルがワーカデイ。程よくテーパードされたバランスの良い中太シルエットがEGらしいアレンジ。2万7500円(エンジニアド ガーメンツ 03-6419-1798)

ENGINEEREGARMENTS WORKADAY
Source_U.S.Army Utility Trousers
Fabric_Reversed Sateen

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2022年3月号 Vol.180」)

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