英語ではチェスの盤面になぞらえてチェックと呼ばれるこの柄は、そもそも織りの製作工程において自然発生的に生まれた模様と推測される。色味の異なるタテ糸とヨコ糸が交差することで現れる規則的な仕切りが織りなすパターンがそれだ。そこにファッション性が加わることで数限りない種類のチェックが生まれた。
単純な仕組みにも関わらず、独自色が表現できるチェックは、いつしかグループや階級のアイデンティティとしての機能を果たすようになる。その代表例がタータンチェックである。ひと目で違いの分かるチェック模様の服を身に着けることが、氏族を伝える役目を果たしている点で、タータンチェックは日本での家紋のような存在であったと伺える。
別の例では威嚇の機能を持ったバッファローチェックなど、模様でありながら意味・機能を擁するチェックも。その出自を知り、ファッションに取り入れよう。
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