2ページ目 - 【ファッション用語辞典】チェック 柄の種類・名称

  • 2021.10.26  2019.10.04

代表的なチェック柄のデザインや由来を知ろう

糸と糸が織り合わさるパターンによって作りあげられるチェック柄の数々。織り方や、そのルーツを知ることで、お気に入りのあの服が、いままで以上に誇らしく見えてくるだろう。

ハウンドトゥース

白場が猟犬の歯に見えることに由来する白×黒の格子柄。大柄のものはシェパードチェックと呼ばれ、和名では千鳥格子

ガンクラブチェック

狩猟そのものの文化はイギリスから伝えられたものだが、1874年に結成されたアメリカ東部の猟銃クラブの制服に採用されたのが発祥とされる柄多色使いのハウンドトゥース

オーバーチェック

チェックの上にチェックを重ねて構成される。ベースとなるチェックが小柄で、その上に重ねるチェックが大柄になっていることが多い

グレンチェック

細かいチェックと大きいチェックを縦・横に組み合わせた柄。発祥であるスコットランドの地名グレン・アーカートに由来する

バスケットウィーブ

「パジャマチェック」とも呼ばれる、カゴの目のような状態になった織り。織りの手法だが、格子状の表情を成す

ウィンドウペーン

日本語では窓枠格子と呼ばれる単色・単線で構成される格子の柄。ひと枠3~4センチ程度のものがベーシック

タッタソール

日本語では乗馬格子とも呼ばれるチェック柄で、白地に2色の線が交互に入っている。シャツ地によくみられるパターン。発祥は、18世紀にイギリスの騎手リチャード・タッタソールがロンドンに創設した馬市で、馬に掛けられた布のチェックに由来する

シャドーチェック

影格子とも呼ばれる。一見無地に見えるほどに近しい2色で構成されるチェック。光線の具合によって浮きたって見えるのが特徴

ブロックチェック

縦・横同じ幅の線で構成される格子模様。日本では市松格子と呼ばれるもの。狩猟に使われるハンティングウエアにも多く見られるパターン

バッファローチェック

赤×黒、黄×黒のブロックチェック。イギリス文化が色濃く反映されるアメリカ北東部において狩猟の際の誤射からの防衛、相手への威嚇の意図を持たせた柄といわれる

グループドチェック

群格子。数本の線がグループになって格子を形成。色を混ぜて使ったものはファンシーグループドチェックとも呼ばれる

サッカーチェック

糸を張った部分とたるませた部分を交互に織ることで凹凸が現れるサッカー(しじら織り)のチェック柄。夏の清涼素材として知られるシアサッカーは、この凹凸によって、肌との設置面積を減らすことで、べたつきや通気性を高めている

ギンガムチェック

白と異なる色との2色を組み合わせて作る格子柄。語源はマレー語「gingan」(縦縞の布の意)といわれている

ピンヘッドチェック

針先のように細かなチェックを指す。遠めにはほぼ無地に等しく、白との掛け合わせで淡い色味を表現することが可能だ

マドラスチェック

本来は草木染によって染められ、にじみの効果とその持続が特徴の織物。名前の由来は発祥の地、インドの港町マドラスより

氏族を表すタータンチェックの役割

言葉としても馴染み深く、普段の生活から気軽に用いられているタータンチェックだが、この言葉はクラン(氏族)が擁した独自の格子模様の総称であり、特定のチェック柄を指し示すものではない。

その発祥はスコットランドに定住したケルト民族によるもので、血縁関係の団結を重視する独自の社会システム「氏族制度(クランシップ)」と密接に結びついている。部族間の争いも絶えず、常に隣接する強国イングランドの脅威にさらされたスコットランドではタータンが、戦場では敵と味方を見分ける役割を果たした。また、ひとつのクランのなかでも、シチュエーションによりタータンを使い分けていたそうだ。

日常的にはクラン・タータン、正装用のドレス・タータン、狩猟用のハンティング・タータン、喪に服する際のモーニング・タータンなど種類も豊富だ。

使用できる色の数にも規約があり、農民や兵士は1色、将校で2色、族長で3色、貴族は4~5色、王族は7色を使用している。

タータンチェックは16世紀に一度、その使用が禁じられたことがある。1745年にスコットランドのスチュアート一族がイングランドに対して王位奪還の反乱を起こし、その争いが鎮圧され使用を禁止されることとなったのだ。

しかし19世紀に入りタータン禁止令が解除され、再び使用が許可された後には、タータンはファッションブランドとしても再評価を受けるようになった。

やがて、こうしたファッションブランドを象徴するチェックはハウスチェックと呼ばれるようになり、バラクータなどウエアのライニングにも使用されている。

タータンチェックの代表的なパターン

フレイザー

ノルマンディー出身とされるフレイザー家のタータン。英国を代表するウエアブランド「バラクータ」がジャケットのライナーに用いているのはこのチェック柄

ブキャナン

スコットランド最古のクラン(スコットランドの氏族のこと)と呼ばれるブキャナン家のタータン。赤×青×黄×緑×白で構成されている

ブラックスチュアート

12世紀にスコットランドに渡ってきたノルマン人を先祖に持つ、スチュワート家のタータンチェック模様

ロイヤルスチュアート

本家イギリスでも最も由緒ある家柄として知られるスチュワート家には、数十種類のタータンが存在する。その最高峰に君臨するのがこの柄

ブラックウォッチ

18世紀に警察機能を担っていたハイランド連隊のために生まれた濃紺×緑×黒のチェック。闇に紛れる色味とされる

ローズハンティング

数あるローズ家のタータンのなかでハンティングの際に用いられた柄。ハンティングタータンは目立たない色味で構成されている

ドレスゴードン

ゴードン家の正装用として用いられるタータンチェック柄。黄×緑×青×白×黒で構成されている

アーガイルチェック

アーガイルとはスコットランド西部の地域の旧名。この地の名家、キャンベル家のタータンとして生まれたチェック柄を指す菱型格子の一種。ダイヤモンド柄をモチーフに、細いラインと菱型を組み合わせた格子模様。セーターや靴下によくみられる

プリンスエドワード

18世紀中頃から始まるイギリス人の移住の際、タータンチェックと同様に島のアイデンティティを表す柄として生まれた

アメリカでの別称は、プラッド。

格子柄をチェックと呼ぶことが日本では一般的だが、アメリカでは[plaid]と書いてプラッドやプレードとも呼ばれている。また米語のためアメリカ発祥のブロックやガンクラブといったチェック柄に用いられることが多い。

厳密にはプラッドは線で、チェックは碁盤縞のものを指すが、今日ではその区別はほとんどなくなっている。他に大柄のチェックを表現する際に使われることもある。

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部