Nothing.tech
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また、今回ホワイトとブラックの他にブルーのモデルが用意された。ブルーのモデルはNothing Phoneとしては初めてのキャリアとの提携モデルとして、楽天モバイル限定カラーとされた。
独特な立ち位置を持つスマートフォンメーカー
Nothing PhoneはAndroidベースのNothing OSを搭載したスマートフォン。
高性能だが高価で複雑になった携帯電話に対するアンチテーゼとして、シンプルでオリジナリティの高いデザインと、リーズナブルな価格を実現している。Nothing Technology社の設立は2020年で、小さいスケールで立ち上がったものの、すでに4機種(サブブランドのCMFを合わせると5機種)の製品がリリースされており、スマホ、イヤフォン、ウォッチの合計で700万台、10億ドル(約1500億円)の売上を上げ、今も成長を続けている。

たしかに、iPhoneをはじめ各メーカーのフラッグシップモデルは20万円を超える価格になっている。かといって、スマホにお金を大きく割きたくない人でも、安かろう悪かろうではたまらない。
リーズナブルでも、しっかりしたとしたデザイン的こだわりのある上質な製品は必要だといえるだろう。
Essential Keyが気になる
Nothingのモデル名称では、Phone(2)の普及版がPhone(2a)だったので、3aが先に出るのは少し奇妙な気がする。しかも海外では(3a)Proというモデルも発売されているのでちょっと複雑な感じだ。
ともあれ、『シンプルで、コストパフォーマンスが高い』という点において、Phone(3a)の立ち位置はNothingらしい中核機種といえるのだろう。
チップセットはSnapdragonの7s Gen3。コストパフォーマンスの高いミッドレンジチップだ。ディスプレイは6.77インチのAMOLED。手に持ったサイズ感や重さは、iPhoneに例えればiPhone 16 Plusと同じぐらい。
OSは、Android 15ベースのNothing OS 3.1。独特なデザインが興味深い。
多機能になり過ぎて、複雑になってきたiOSや、Android OSに対するアンチテーゼが随所に感じられる。
モダンに感じられるが、十分に使いやすいのか、個性的だが何年か使っても飽きが来ないものなのかはちょっと気になるところ。
新機能として設けられたのがEssential Key。
ちょっと記憶していておきたい画像をまとめてEssential Spaceに保存することができる。単に保存するだけでなく、今後リリースされる、画像や、音声、文字情報を取り込む仕組みで得られたクリップを取りまとめて、自動で既存のコレクションに振り分けたり、新しいコレクションを取りまとめたりしてくれる。もちろん、生成AIが使われている。
「あとで見たい・確認したい」と思った時に、確認できるものになる。
また、Nothing Phoneの特徴でもある背面のLEDユニット『グリフ』も、普及版モデルとして少しシンプルになってはいるが、継続採用されており、ディスプレイを使わなくてもさまざまな情報を得ることができる。
カメラは、メインがSamsung製の5000万画素、2倍の望遠がSamsung製の5000万画素、超広角がソニー製の800万画素の3連となっている。
新たにTrueLens Engine 3.0を搭載することで、コンピューテーショナルフォトグラフィーの性能はかなり向上しているらしい。
デザインと価格の高バランスが魅力的
ThunderVoltでAndroid携帯を扱うのは珍しいのだが、デザイン性の高さとリーズナブルな価格はiPhoneユーザーがサブ携帯として持つのにも便利だと思えた。近い将来にお借りして試用してみる予定。お楽しみに。
(村上タクタ)
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