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実際に計測して分かった! iPhone 16シリーズの処理能力差

筆者も含め、多くの人が『今年は16 Proシリーズよりも、無印16がお勧め』と書いているが、それは本当なのだろうか? 筆者も以前そう書いた時はデバイス発表前だったので、実際にベンチマークを計測して裏を取ってみた。

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2026年08月28日

16 Proシリーズは、無印16よりどのぐらい速いのか?

今回のiPhone 16シリーズは前モデルのiPhone 15シリーズと異なり、Apple Intelligence対応にするため、無印16の性能が16 Proシリーズに肉薄しており、さらにカメラコントロールも装備されているので、無印16がお買い得というのが通説。

ということで、iPhone 16シリーズ4機種のベンチマークを取ってみた。なお、ベンチマークの数値は多少の誤差があるので、細い部分にこだわり過ぎない方がいい。ちなみに、計測した数値はこちら。例によってGeekbench 6と、今回Neural Engineの処理能力を計測するために新たにGeekbench AIを使用している。

グラフにしてそれぞれ、見ていってみよう。

CPU性能は、16 Proの方が1割ぐらい速い

まずCPU性能。

無印16と16 Proで、シングルコアでも、マルチコアでもだいたい1割ぐらいの速度差がある。コア数はどちらも6コア。設計がどのぐらい違うのか、それとも単に回路設計はほぼ同じでクロックに1割ぐらい差があるのか……? コア数が同じなら、A18とA18 Proでわざわざ違う回路設計をしたりはしないだろうから、クロックの差ではないかと思うのだが……。GeekbenchのDevice Infoを見てみると、iPhone 16 Pro MaxだけARM@3.66GHz、あとの3機種はARM@4.04GHzとなっている。何かの間違いのような気もするが……。

GPU性能はコア数も違うので22〜27%の差

次にGPU。 
こちらは、無印16シリーズと16 Proシリーズで、22〜27%ぐらいの性能差となっている。GPUコアは、無印16シリーズが5コア、16 Proシリーズが6コアとなっているので、そのぐらいの性能差はありそうな気がする。

実際問題、16 Proシリーズは、ProRAWの画像や、ProResの動画を編集しなければならないので、そのぐらいの速度差はあってしかるべきかなとは思う。

Apple Intelligenceで使うNeural Engineも、14%ぐらい差がありそう

今回はAIがキモということで、新たにGeekbench AIも使って数値を計ってみた。iPhoneなので、もちろんNeural Engineを使った時のデータを計測している。

AIといっても、いろんなデータ処理があり、デバイスによって何に特化しているか? というのもあるので、さまざざまな指標で計測するようになっているようだ。

ちょっと調べてみたところ、Single Precision (単精度)というのは、 物理シミュレーション、科学技術計算、機械学習モデルのトレーニングなど、高精度な計算が必要な場合に必要とされる数値のようだ。

Half Precision (半精度)とは、 ニューラルネットワークの推論やトレーニングの一部で、精度をある程度犠牲にしても処理速度を向上させたい場合に有効なスペックとのこと。大量のデータをおおまかに処理する時に使う能力だろうか?

Quantized (量子化)は、 スマートフォンなどエッジデバイスのリソースが限られた環境で、低精度でも十分なリアルタイム推論が必要な場合に有効。ローカルで動く部分が重視されているApple Intelligenceの場合は、こちらが重要な指標になるような気がする。

ざっくり計算したところ、単精度は16 Proシリーズが、無印16シリーズに対して約14%ぐらい勝っているようだ。半精度は16 Plusは遅いけれど、16はそうでもない……おそらく測定誤差だと思うが……。量子化も同じような結果が出ている。手元にあるデバイスでは、iPhone 16の方がiPhone 16 Plusより速く、これは何度か計測したのだけれども、同じ傾向だった。なんで? 何か設定を間違えているのかもしれない。

もっと、何十回も計測して、それぞれの傾向を見ないと最終的には分からないような気がする。まだまだNeural Engineの性能差の比較方法がよく分かっていないが、おおまかに言うと16 Proシリーズの方が、無印16シリーズよりも高性能。測定誤差によって埋まってしまう程度の差であり、圧倒的に16 Proシリーズの方が速い……というわけでもなさそうだ。

性能差は1〜2割。どちらを選ぶかはニーズ次第

ベンチマークテストからみると、やはり無印16シリーズは16 Proシリーズに肉薄する十分な性能を持っていると考えて良さそう。

ただGPUのコア数なども含め、1〜2割の性能差は設けられているようなので、「少しでも速いマシンを!」と思うなら、16 Proシリーズを選んでも良さそうだ。

(村上タクタ)

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村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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